劇場公開日 2019年6月14日

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「オマージュラッシュに気を取られ半減したキャラの魅力」メン・イン・ブラック インターナショナル オレさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0オマージュラッシュに気を取られ半減したキャラの魅力

2020年8月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幼いころにエイリアンに遭遇したモリーはその衝撃と謎の黒スーツ2人組のことが忘れられず、様々な手段を用いてエイリアンや宇宙の研究を続けてきた。
そうしてたどり着いたエイリアンを監視する機関「MIB」の存在。
自らエージェントに志願すべく「MIB」の本部に乗り込んだモリーとその先で出会った様々なエージェントやエイリアンとの冒険を描いた「MIB」シリーズのスピンオフにして、第4作目。

前作から7年ぶりの「MIB」シリーズである本作はスピンオフと位置付けられ、往年のシリーズのKとJの2人とはまた別のバディに焦点を与えるコンセプトの作品。
キャスト一新で迎えた本作は大人気クリスヘムズワースとテッサトンプソンという完全にMCUホイホイを狙ったキャスティングですぐさま観に行きました笑。

幼少期からの憧れの職業?として「MIB」を夢見ていたモリーは、持ち前の知識と行動力で「MIB」本部に乗り込み、エージェント志願を所長に直談判し、エージェント採用試験にこぎつけ、その勢いでエージェントMに就任するという冒頭10分程度のスピード感にまず驚いた笑。
そのバディとして既にエージェントとしての実績を上げていたエージェントHは腕は確かだが、女たらしの適当人間で、伝説と語り継がれているハイヴ退治の面影は全く見られない人物。
完全に2人の関係性と能力が逆の立場ではないかと思うが、Hのキャラ設定がクリヘムにマッチし過ぎてる為、あまり違和感が無いが、むしろMが有能過ぎる為、違和感とご都合主義的な面を強く感じた。

全編通してスタイリッシュな武器や乗り物、2人のスーツ姿に気を取られ、往年のシリーズのようなちょいグロ描写が無く、どこか「MIB」とのつながりは薄いように感じた。
まさか各シリーズで言及してきたグロ描写に物足りなさを感じるとは思わなかったが、それも「MIB」シリーズの一つの魅力だったのかもしれない笑。

またキャラデザの問題であろうが、今作はあまりエイリアンの印象が残らない。
キービジュアルにも登場していたポーニィは除き、ラスボスのハイヴやタランシアン星人のルカなど主要キャラを含み、印象は正直薄い。
ダイアドナム星人の2人はエイリアンというより超能力者の印象だった笑。

ただキャスト一新したこともあり、往年のシリーズのオマージュを多く含めていた点はよかった。
お馴染みのニューラライザーを始め、ゴツイ戦闘銃や赤いボタンのジェットエンジンなど懐かしいシーンが新たに生まれ変わったのはよかった。
終盤のHvsルカのシーンではMCUファンはにやにやが止まらなかったに違いない笑。

正直続編を望めるかは怪しい気もするが、「MIB」が映画シーンに戻ってきてくれたのはうれしい。
あとはやっぱり敵だったリーアムニーソンが非常に惜しい存在だった。
むしろHとHigh Tのバディモノも見たかった気もする笑。
リーアムニーソン、主役か味方のフリした悪役の2パターンが大体な気がする笑。
そしてどちらにしても強キャラな存在笑。

オレ