「耐えられないほどではないが、軽い存在感」メン・イン・ブラック インターナショナル AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)
耐えられないほどではないが、軽い存在感
MIBシリーズは、もともと軽いコメディータッチで始まったエイリアンSFもの。それでも3作目ではタイムトラベルや、ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズが演じたコンビの知られざる“出会い”といった話が加わり、知的な要素や感動的なエピソードでも楽しませてくれた。
さて今作は、スピンオフというか仕切り直しというか、新たなコンビにクリス・ヘムズワースとテッサ・トンプソンを配し、題名の通り国際的に「スパイ探し」ミッションに奔走するMIBエージェントの活躍を描く。高額ギャラで知られるウィル・スミスを使わないことで予算が浮いたのか、フランスやモロッコでのロケ撮影もあり、ちょっとした観光気分も。でもまあ、原点回帰なのか内容は軽薄だし、展開もありがちで、スパイ探しの顛末もさほど意外性はない。ヘムズワースのハンマーネタには笑ったが、そんなおふざけを突っ込めるのもシリーズの軽さゆえか。
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