「フランス映画だった。フランスフランスフランスフランスだった。」12か月の未来図 bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
フランス映画だった。フランスフランスフランスフランスだった。
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国内きっての進学校の国語教師であるフランソワは、父親の出版記念会でたまたま出会った女性に、心にも無い、いやあったかも知れない教育概念の話を、他人事としてぶちまけますが、この女性が教育省の官僚だったことから、自らが郊外の低水準の中学校に派遣される事になってしまいます。
もう、それからは、というか、それまでもですが、フランス・エスプリのフランス男女によるフランス会話のフランスストーリー。もう、これでもか!な薄毛のメガネの金八先生の物語。
本当に好き。たまらない感じ。
もうね、女の子がアカン。可愛げも何にも無いです。エロさも可憐さも両方無い、ただの悪魔。それに比べりゃ、セドゥなんて単純で可愛いもんで。
レ・ミゼラブルを使って子供達の興味を引き出す才覚。失敗が続けば熱意は失せる、の原則をクラスに実感させるアイデア。先生、結構出来る男です。評議会の退学処分の議決は、運用ルールを徹底的に調べ、瑕疵を指摘し撤回させます。いや校長のミスを懲戒対象と脅して撤回させる。先生は独身なんか?誰か良い女性、紹介してあげて!
結局、セドゥは自分の強さで学校に戻って来る。来た。戻り方もフランス的で地味に良かった。要するに過剰演出どころか、その逆。不描写。
彼女は他の男と去って行った。この顛末が楽しい、かなり。
「知は自分を救う」でしょ?彼女は去っても、救われるよ。多分。
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