「他人事になれない」AI崩壊 ぉゅさんの映画レビュー(感想・評価)
他人事になれない
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超高齢化社会、少子化、日本人口の半分は生活保護と年金暮らし。それをどう打開する?もうどうしようもない。自然淘汰を待つ有余などない。未来の日本のために間引きするしかない。
こうした黒幕の信念を論破できるほど、私も、今の日本には期待も希望ももてません。
AI反対運動も、AIに依存する社会も、現実的だしどちらの意見も間違えてない。極端な結論を導き出した黒幕の気持ちもわかるし、人件費を削減され仕事を奪われることへの憤慨からデモやテロを起こす人達の気持ちもとてもわかる。
この作品では2030年の世界を描いていたけれど、果たして現実の2030年が訪れた時、どれだけの違いがあるんだろう。間違い探しのようになっているのかもしれない。
もしかしたら別の見方しだいでは今後のAI発展に期待できると思えるのかも。でも、私にとってはそうではなかった。
SFやパニック系など、もっと非現実的な作品かと思っていたぶん、思った以上に他人事ではなくて、思慮を要することを暗喩した作品のように思えました。
復旧したのぞみで終わるラストシーン。さいごのさいごで聞こえた不協和音の意味も汲み取りたいです。
そして大沢たかおは隙がないかっこよさでした……☺️
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