劇場公開日 2020年1月31日

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「技術の対比を描いて欲しかった」AI崩壊 薄型さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5技術の対比を描いて欲しかった

2020年2月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

昨今注目を集めているAI技術。
私はこういった技術には疎いため、AIに対しての知識は「人工知能」「面倒な事を自動化するためのツール」「いずれ人間が支配される怖い技術」というくらい薄い知識しかない。

本作では2030年、医療AIが普及し、AIが生活の一部として自然に機能している世界を舞台に、AI技術の崩壊までを描いた本作。もしかしたら将来私自身も巻き込まれるかもしれない問題であるため、見る前から「どんな世界が描かれるだろう」と楽しみにしていた。

中でも私が1番に楽しみにしていたのは、AI技術が崩壊した後の世界。
私の想像では、AI技術が崩壊した後の世界では、アナログ系技術(2020年現在自動化されていない技術)に対してフォーカスが当てられるのではないかと考えていた。
AI技術のデジタル技術とアナログの技術の対比を描くことによって、最終的には作品テーマのである「AIは人類を幸せにしてくれるのか」に対してメッセージ性を強くし、観客に対して終わった後に議論の余地を残してくれるような作品になるのではないかと。

しかし、本作での問題解決方法は私が想像していたものとは全く違っていた。
AI技術の暴走に対しての解決策がAI技術で対抗って...
作品全体で描かれるアナログ的技術は、船のシーンと自動車のシーンくらい。
AI技術にひたすらフォーカスを当て続けられたがゆえに、最後に残った私のこの映画に対しての感想は「AI技術って扱うの難しそうだなぁ」というふわっとした感想くらい。

上記理由以外にも安っぽいCG、全体的に役者陣の演技力が微妙、なんとも言えない頭に残らない映画だった。

大人しく金曜ロードショーまで待てばよかったなぁ...

薄型