「社会派映画として見た「AI崩壊」」AI崩壊 nokonokoさんの映画レビュー(感想・評価)
社会派映画として見た「AI崩壊」
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私はこの映画を社会派映画として鑑賞した。
1. AIはあくまで技術であり、問題は使う人間側
よくこの手の映画では、技術が悪で、AIが自我を持って暴走すると言った描写がなされることが多い。しかし本映画は、人間がプログラムを埋め込んだことによって暴走するというストーリーになっている。
これからよりAI技術が発展していく中で、人間がAI技術にどう向き合うべきか、というリアルな社会的メッセージを感じた。
2. AIの正しさをどう判断するか?
最後に「もはや暴走しているかどうかも人間には判断がつかない」といったようなことを悪役が言っていた。これは現在のAI技術の課題を例えているように感じた。
昨今注目を集めているディープラーニングはブラックボックスであるし、信頼性の観点ではまだ課題が多いのが現状だ。
また、ディープラーニングに限らずデータ解析によって得られた結果を正しく解釈するには、それなりに数学的知識やリテラシーが必要とされ、多くの人には結果がなかなか判断できないという課題もあるだろう。
3. AI技術とこれからの日本
実際問題として、日本の少子高齢化は深刻である。この状況の中で、AI技術は大きな希望であり、AI技術の活用で効率化できるところはまだまだたくさんあると思う。
本映画が「幸せになるように」AI技術を使うにはどうしたら良いか、多くの人が考えるきっかけとなれば良いと思う。
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