「そろそろ経済成長とか生産性の先のテーマが見てみたい」AI崩壊 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)
そろそろ経済成長とか生産性の先のテーマが見てみたい
「言ってはいけない◯◯◯のこと」
「本当はみんな思ってる◯◯◯のこと」
みたいな煽り文句がそのままタイトルになっている本が定期的に刊行されますが、この映画はそれを映像媒体でやりたかったのでしょうか。
さすがに、そういう主張をする側が最後は敗れる展開にはなっていたけれど、それに対抗して勝利した側の論拠が弱過ぎて、(敗れた側の)そういう考え方もありかもな、と思わせてしまう危険性の高さがとても気になります。
国って、経済成長しなければいけないの?
生産性の高い人ばかり残って、世の中楽しい?
生産性の高い人ばかりの世の中になったら、テレビなんか見る人は激減し、テレビ局の雇用も減るのにね。
映画の世界も社会の多様性が失われ、さぞかしつまらない作品ばかりになるような気がします。
AIの人類史への自己学習が進むと究極的には、地球にとって一番有害な人類を消去するという結論になる、というのはもうターミネーターで教わりました。
国が成長戦略を転換する、というのは自らを否定することになり言いずらいと思うので、そろそろその先の近未来を示す映画が作られることを期待します。
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