「☆☆☆★★ ノベライズ版読了済み。 ノベライズ版は、読んでいても「...」犬鳴村 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★ ノベライズ版読了済み。 ノベライズ版は、読んでいても「...
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ノベライズ版読了済み。
ノベライズ版は、読んでいても「え〜何これ!」…と思ってしまう出来だった気がしたので。初日に観た人の評価が低いのを見て、「あ?やっぱり!」…と思い、思いっきりハードルを低くしての鑑賞でした。
すると、それが功を奏したのか?意外と面白く観れたのが本音。
…とは言え、全然怖くはないし。ホラー映画としてのグロ描写はないし…で。ジャパニーズホラーの真髄を「観たい!」と思い、チケットを購入した人からすると…と言ったところでしようか。
ノベライズ版自体も、ホラー要素よりもミステリー要素が勝っていた気がします。ホラー的な導入部分から、どんどんとホラー要素が薄まって行き。途中から、唐突に描かれる過去に遡ってのグロ描写等は(映画版でチラッと映るだけだったのは、おそらくR指定を受けない為だったのだろうか?)読んでいても段々と興味がなくなって行った。
その辺りでは映画版は、観客側も「ん?これ今いつの頃の話になっているの?」…と。(多少は)興味が持続する演出になっていただけに、(この赤ん坊は誰?…と言った辺りの)観客をエンディングまで惹き付けていた様に感じます。
但しそれは。あくまでもこちらがノベライズ版を読んでいただけに、映画全体の流れを把握していたのが大きく。その辺りの意見は、完全なるホラー映画を期待して観に来た人との相違は間違いなくあるでしょうね。
清水崇監督だけに…との期待をしながら観に来た人には…と思うだけに。監督自身のプレッシャーも、おそらくはあるとは思います。これがまだ新人監督だったならば、「今後に期待します」…と言われるのでしょうが(u_u)
まあ、個人的にはまだまだ清水監督には期待をしてますよ…と言いつつ、幾度となく騙されてはいますが(ㆀ˘・з・˘)今後は多少なりともハードルは下げてはみますけどね(´-`)
(確かノベライズ版にはなかったと思いますが)呪いの公衆電話の惨劇場面等は、結構好きなんですよね〜!
お久しぶりのホラー女優(枠?)として、奥菜恵の起用も嬉しい限りでした。
『ダンス・ウィズ・ミー』で、見染めた三吉彩花嬢ですが。今回はホラー映画で、先祖の血の由来から。絶えず不安感が募り彼女が悩む役柄。
それだけに、明るい笑顔は封印。また物語の季節は冬の設定だけに、『ダンス…』の時の様なスタイルの良さがコートに隠れてしまい。彼女の脚線美を見たかった、こちらの思いが叶わなかったのは実に残念でした。
一部で噂のオシッコ場面はしっかりと把握したであります( ̄^ ̄)
とは言っても、ノベライズ版で描かれていたから分かってはいました。がしかし、その前に伏線を周到に貼っていたのは予想外だった( ´Д`)
タイトル自体は、犬に対しての呪われた歴史が関係してはいたのに。出来上がった内容からすると、かなり強引に繋げている様な気が…と言ったところ。
そして、気味の悪いわらべ歌が聞こえるのは、ノベライズ版でも全部で10回ぐらいは描かれていただろうか。読みながらメロディーを思い浮かべていたが、映画で聞かれたメロディーはまんまそのままだった。…って、そりゃあ!その歌詞ならばそのメロディーしか思い浮かばんよなあ〜(u_u)
最後の最後のラストカットはもう一つ工夫が欲しかったところでしようか。
2020年2月9日 TOHOシネマズ流山おおたかの森/スクリーン5