劇場公開日 2020年1月17日

「ファンタジー作品としてボーダー超えです」記憶屋 あなたを忘れない 零式五十二型さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ファンタジー作品としてボーダー超えです

2021年10月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ツナグの平川雄一郎監督が作ったのかぁと納得感ある本作。
ファンタジージャンルなので、あり得ない設定は賛否両論だが、これを否定したらこの類の作品は全てダメになってしまう。
映画だからそこを楽しむ。
この作品もその一つとして充分楽しめました。

前半、ここキーポイントと思われるところでシーンが移ったり、セリフがオフになったり、このモヤモヤがストレスにならず想像力をかき立てる。

記憶屋という都市伝説めいた存在。
知らなきゃよかった、忘れたいと思うこと、ありますね。
その仮想の中で、記憶のあるなしで人の生き方にどんな変化が出るだろうと考える事を見せてもらえたと思います。

エンディングでは複雑な思いになりますが、これも一つのオチでしょう。
実に切ない。
ジレンマの中、人は悩み決断し生きていく。
その繰り返しだ。

零式五二型