「エンディングに不満」記憶屋 あなたを忘れない SIEGさんの映画レビュー(感想・評価)
エンディングに不満
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芳根京子の演技を堪能させてもらいました。
こういった無邪気な役柄がぴったり。
ところどころ見せる陰りもとてもよかった。
事件のことを覚えてるのか、忘れているふりをしているのか、彼女の口から出るまでどちらにも思えて楽しませてもらった。
佐々木蔵之介もいつもの感じだけどいい味がでている。
徐々に迫り来る記憶屋の手が僅かにサスペンス感があって結構好き。
三者の記憶への思いも終始一貫していてブレなくて良い。かつ、お互いに影響を与えて少しずつ歩み寄っていくのはとても良かったと思う。
途中まで良かったのに問題は最後。
途中で記憶屋に消された記憶は戻らないって芳根京子が言ってるので戻ることはなく、新しく関係を始めて行くことを示唆していたと思うが、去っていく芳根京子の後ろ姿が悲しい。
副題はあなたを忘れないなのに、きれいさっぱり忘れているじゃないか……。守っていくといったり一度だけ好きでいてといわれても、はっきりとも答えもせず、記憶をすっかりと抜かれていた彼に絶望をしてしまった。
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