「消えても消えても、誰かがまた思い出させてくれる」記憶屋 あなたを忘れない shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
消えても消えても、誰かがまた思い出させてくれる
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映画「記憶屋 あなたを忘れない」(平川雄一朗監督)から。
人の記憶を消せるという都市伝説的な存在「記憶屋」について
存在を肯定する人の意見はこうだ。
「記憶を消したい人がおるけ、記憶屋がおるんじゃないん?」
「まぁ記憶屋は悲しい世の中に、
生まれるべくして生まれた伝説なのかもしれないね」
「記憶屋は世の中の不条理が生んだ怪物じゃ」
「記憶屋は世のため人のためにおるんじゃと」
だから「記憶を消したいと思うこと」は悪いことではない、と。
しかし、それを否定するわけでもなく、こんな台詞が。
「記憶ってさ、消されたところでまた再生できるって思わん?。
人間って誰でも1人で生きてるわけじゃないけぇ、
記憶がなくなっても周りの人がまた作ることができる。
消えても消えても、誰かがまた思い出させてくれる。
思い出したところでまた忘れてしまうかも知れんけど・・」
それが「記憶」なんだ、という定義に、頷いてしまった。
まぁ、故人になると「いい思い出」しか浮かばないけどねぇ。
死んだ人まで、恨めないからね。
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