「そうかねえ?記憶を消したい人がおるけえ、記憶屋がおるんと違うん?」記憶屋 あなたを忘れない 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
そうかねえ?記憶を消したい人がおるけえ、記憶屋がおるんと違うん?
舞台になった呉をはじめ、尾道やら瀬戸内の街並みは、ファンタジーがよく似合う。
「人は不快な記憶を忘れることで防衛する」とフロイトは言う。
忘れた方が楽。忘れることで前に進める人もいる。そのことが、最後の最後で遼一に重く厳しくのしかかるが、それは辛さよりも別の幸せに気付かされる現実でもある。
山田は相変わらずのメンドクサイ演技だが、芳根はちょっと見直した。ほかの役者がしっかりと脇を締めて、安心して観れた。ただそれ以上ではなかったが。
なんだか「ツナグ」のような話だなと思ったら、その監督だったのか。
コメントする