「【生きにくい現代社会に、福音のように齎された人間性肯定の映画。人には、決して消去してはいけないモノがある事を思い出させてくれる映画でもある。】」記憶屋 あなたを忘れない NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【生きにくい現代社会に、福音のように齎された人間性肯定の映画。人には、決して消去してはいけないモノがある事を思い出させてくれる映画でもある。】
消し去りたい記憶。
どうでもよい記憶。
記憶にない記憶。
決して、消してはいけない記憶。
色々な記憶があると思う・・。
フロイトの”抑圧理論”みたいな話かな、と思いながら鑑賞。
違いました・・。
分かり易いストーリーと、出演者の方々の安定した演技。沁みます。
中でも、高原弁護士(佐々木蔵之介)が、遼一(山田涼介)に宛てた手紙には、かなり”ぐっと”来た。
人間を見る目の懐の深さにである。
この手紙で、遼一は幼馴染、真希(芳根京子)のした事を赦すのであるから・・。
だが、1点だけ高原弁護士に異論がある。
それは、”人間の尊厳を奪う行為”を行った者には、赦しはいらないという事である。ここは、譲れないな。
(観賞中は手紙の寛容な内容に感動し、聞き流してしまった・・。)
<今作では、芳根京子さんという素晴らしい女優さんの、さらに磨きがかかった演技と美しさに見惚れた事を記しておきたい。>
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