火口のふたりのレビュー・感想・評価
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生と性をリアルに描いている
なんの予備知識もなく、wowowオンデマンドで鑑賞。
翌日、アンジャッシュ渡部の報道。
持て余す性の悩みがなければ、本当に、人生は、楽なんだけどなぁ、ということに、
実感が湧く人と、その気持ちが共有できない人では、
この手の話は、意見がわかれることは必須です。
机上の空論、中坊の妄想の話に比べたら、本当に、リアル。
そこ、掘っちゃう? という。。。
理性と裏腹に、暴走する欲望。
あなたは、どうでしょう。
理性が許さない‼と言い切れる人? 妄想だけの人? いやいやそれだけじゃない人?
とてもリアルな物語だと、私は、納得しました。いちいちエピソードも。
映画として、あまり、扱いたくないし、実際、あまり撮られないけど、結構ありがちな話。
ということだけに終わらないのは、やはり、震災や、病気、生と死と、子ども、結婚、将来。。。
本当に、生には、性がつきもので、面倒くさい。。。
どこに落ち着くの、と思って観てたら、SFアニメみたいなシルエットになって、え?
と思ったんですが、実際、3.11だって、コロナだって、まるでSFのようなことが、本当に起こってるわけだから、たまたま現実化してはないだけど、これから、起こるかもなんですよね。
蛇足ですが、私の親戚には、いとこ同士で家族を持っている人がいます。
障害もなく、普通に子、孫につながっています。
ただ、この辺のタブーは、個人差があるし、時代もあるし。
ルール違反ですよ
結婚前に昔の彼氏とヨリを戻すにしても、これから旦那様と住む新居で、ベッドで、居間で、お風呂も一緒に入って、、、、それは余りにも無神経であり、ルール違反でしょ!自衛隊の婚約者が可哀想!直子も結婚するつもりでいるんだから(結局は別れる事になる様だけど)新居では絶対ダメ👎ホントなら結婚決まって元カレとそうなるのも問題だけど。とにかく新居では絶対ダメ🙅♂️
賢治も賢治だ😤奥さんと離婚した原因も浮気、ぷー太郎で養育費は払ってるのか?結婚間近の元カノと、しかもイトコでしょっ、少しは我慢しなさいよ!
賢治のお母さんが賢治と直子が一緒になればよかったようなことを言ったようだが、理解出来ない。息子と姪がそういう関係になる事を望む母親いるか?ストーリー的にはどうにも理解出来ん😩
ただ、出演者が2人だけであとはエキストラだけ。ちゃんと映画になってるのはすごいと思うし、この2人がよくここまで演ったなと感心する。これぞカラダをはった演技!大したものです。
ソーシャルディスタンスが普通になって、これからはもうこういう濃密なシーンは無くなるのかなあ?どうなるんでしょうね。
スライド写真付き小説のような映画
主演俳優ふたりだけで通した、男女の肉欲だけの潔い映画。東日本大震災を絡ませて刹那的な愛欲を表現するも、ラストの富士山噴火のフィクションで深刻さは薄れ、快楽至上主義の楽観さが強まる。荒井晴彦の演出は、日本的な淫靡さがなくアッケラカンとしていいのだが、原作に縛られた脚本故か、説明過多な台詞が二人の会話劇の面白さを削いでいる。映画の一番の美点であるイマジネーションを刺激しない作品であり、スライド写真付きの小説を読んでいるような映画と云える。柄本祐と瀧内公美は、どちらもいい。瀧内は台詞の言い回しに不自然さが残るも、直子役の個性に見えるところがあるのでそれ程気にならない。柄本は、台詞で苦労した後が感じられるが、難役を自己表現の域にしている。
今日の日本映画界では秀作であるのだろう。隙の無いショットに簡潔なモンタージュ、主演二人の好演、個性的な音楽、そして直截的な性表現と一応揃っている。
唯一疑問は、直子の婚約者が自衛隊員の設定である。ストーリーの落ちとして、災害派遣の職業にしただけかもしれないが、ひとり悪者にされている。登場人物の一個人で描かれるなら解るが、これでは自衛隊そのものを揶揄したように受け取れてしまう。
結婚の動機の説明から翻意した形になる直子は我儘な女そのものであり、賢治とは似た者同士ということで終わる単純な物語であった。
想像は違い
70本目。
柄本祐の坊主頭は役柄ではなく、アルキメデスの大戦の撮影と前後してるのかと思いながら観てたけど、儚さ、切なさを思い最後は二人で火口に立ち思い過るものはなんなのかなあ、と想像してたら、あれれ全くのハズレで。
分からなくもないけど、国家機密とか言い始めた辺りから、方向が違うよなって。
秋田だから方言で話すのかと思ってたら、何か文語体と口語体な感じの台詞のやりとり。
そりゃそうだ、方言全開だったら、台無しだからね。
これ、震災小説なんだね・・
安倍総理の
「コロナ・ウイルス 非常事態宣言」の出された日に鑑賞しました。
地震、大津波、富士山の噴火、そしてこの度の未知のウイルス「コロナ」・・
人類の存在を脅かす抗えないそんな自然の猛威の中で、それに抗って“繁殖行為”を続ける男女の、その清々しい自然体に、生命のプログラムの不思議さを思いました。
なんか感動しました。
震災の犠牲者の数を思うに、子孫を残して人類の要請に応えたいのだという素朴な願いを直子は訴えます。
被害のなかった秋田の地で、彼女は“負い目”を負っていたことをケンちゃんとの対話でようやく認識していきます。
説明調の台詞もこの際仕方ない。ケンちゃんの言葉が直子の心を開く名場面。
なぜ産みたいのか、
なぜ相手は自衛隊員なのか。
成仏出来ない死者と生者たちがパラレルに離れたまま踊る盆踊りの2つの列を切り裂くように、二人が手を取って横切るシーンに気づきましたか?あの演出は象徴的です。「あっ」と声を上げてしまいました。
そのシーンに続く直後のバスタブやベッドでの二人の対話が実に深遠なのです。
直子の本能に依る感覚的なものと、理性の導こうとする生き方とが彼女の中でついにクロスして出会っていく様が、実に素晴らしい。
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東日本大震災から9年ですね。
僕はあの時、親戚を救出に行きました。「誰を車に乗せ、誰を乗せないか」の判断は僕をPTSD に。
2011年の震災は、時を経ても、意識の下にあっても、いまだあの体験を“生傷”として心に残す生存者たちを大ぜい市井に放ちました。
そんな生存者の心の奥を書き留める作品は、まだしばらくの時間、カウンセラーとしての働きを求められていくだろうと、
そう思いました。
「たとえ明日、世界が滅亡しようとも今日私はリンゴの木を植える」
ドイツの宗教改革者マルチン・ルターの言葉ですね。
人間の生そのものが「木を植える行為」なのだとケンちゃんと直子は、裸の心で教えてくれました。
淫靡な二人劇
昨年の邦画の賞レースは寂しいかぎりでした。そんな中異彩を放ち映画芸術、キネマ旬報ともにNo.1になった作品が火口のふたりです。以前高橋伴明監督が赤い玉という作品の舞台挨拶で「今日本映画はエロスから逃げている」と言っていました。その時に壇上に一緒に上がっていたのが柄本佑でした。それから5年後立派なAV男優に...というのは冗談ですが凄いエロスを表現してます。
相手役の瀧内公美の脱ぎっぷりは前作の「彼女の人生は間違いじゃない」から凄く、キネマ旬報の最優秀主演女優賞は多くの専門家筋に認められたのだから本物の映画女優になりましね。
作品としてはロマンポルノ級の濡れ場のオンパレード。二人劇で裸裸裸のこの作品がテッペンとるくらい昨年の日本映画はパワー不足だったのでしょうね。
びっくりした!
昨日、他の映画を大劇場で観ましたが、コロナの影響からか、ガラガラでしたが、この映画は小劇場でしたが、席がほぼ満席で驚きました。セックスシーンが多い映画で、また驚きました。ストーリーはちょっと最後の富士山噴火辺りが何か妙な展開に思いましたが、終わり方は良かったです。
セリフが勇逸
セックスと食べるという行為はイコールである。
と、私は思う。
なので、この作品に出てくるご飯はどれも美味しそうってことは、この二人のセックスが退廃的でない事が解る。
しかしエモタス(柄本佑)は、アルキメデスの大戦と同じ時期の撮影なのか、それとも意図的なのか原作未読なので不明だけれど、
アスキメデスの田中正二郎と表情がだだかぶりで、多少の混乱は否めない。
そして、故意と信じたいがセックス本当に下手www.
まあ、そういった観点はさておき、作品は、意外と身近で起きていそうな話。
子供を産みたいから結婚したいのなにが悪いwww.
こちとらジカンセイゲンがあるんだよ!
いつまでも男の夢を押しつけんな!
と途中イライラして観てました、
従姉妹同士という関係で肉体関係をもったことがないので解らないけれど、
うん、わるくない。悪くないぞと思った。
原作既読の連れが、原作は凄く良かったんだと連呼していたので、
イマイチだったのかもしれないけれど、
私は相手役の声以外は、まあまあの採点。
女優さんて、声大事!
ホントに!
電子レンジ
早くて味気がなくて、セックスが話の軸であれば、ひと絡みでもきっちりと描ききって欲しいものだ。食とセックスのループであるが、2人の話に然程の深化もなく、濡れ場においても、外か中かという形式の違いはあれど、心境の変化が表現されているようには感じなかった。最後の展開は少し飛んでいて印象には残るが意味が分からぬ。
キャスト、音楽、風景、脚本…ドンピシャです
感想…トータルでは感動!なんだけどジワジワくる感じ
オープニングのアルバムに出演者載っけてくシーンから引き込まれた
東京で同居してた頃の2人も良かったんだろうけど、それぞれの色々を経ての2人だからよりアジがあって好きな関係だった
絡み合う中で他愛のない会話ができる…好きすぎても駄目だしどちらかが潔癖でも駄目、信頼関係がないと無理、どちらかが飽きてたら成立しない…
じつは奇跡的な関係
人生1回しかない中で、出会えたことはラッキーだと思う
私の1番印象的だったセリフは…曖昧ですが、彼は胸板厚くて抵抗できない?みたいな感じで、ケンちゃんは蛇みたいってとこ
あ〜わかる〜笑笑と思ってしまった
馬やバッファローが良いんだけど、無性に蛇と絡み合いたくなる、てか1度蛇に合うと本能が毒されてやられてしまうのかもしれない
秋田の長閑で素朴な片田舎のロケーションの中、切なくて激しくて悲しくて…やや幸せな2人の関係覗かせてもらいました
素晴らしい作品だと思う
今の邦画のダメ振りを象徴する映画
一言で言えば時代遅れのダメ作品
今更、ロマンポルノでも無いだろ
監督の荒井晴彦はロマンポルノのオマージュを描いたのだと思うが、3,11とセックスを強引に結び付けて社会性を煽る演出手法は批評家の受け狙いとしてあざといと言わざる負えない。
この映画はキネ旬と映画芸術(監督の荒井が編集長をしているのだから選考辞退するのが妥当)でベストワンに選出されてるが選んだ人達はブラックコーヒーを100杯飲んで目を覚ました方が良いだろう。
「パラサイト」がアカデミー作品賞に選ばれたが、この作品がその年の1位に選ばれる様なら邦画と韓国映画の差が益々広がって行くのは間違いない所だろう。
脚本家が監督もやると‥
こうなっちゃうという典型。
台詞で説明しすぎで、想像する隙間がない。
ポール・ハギスは観てますか? 荒井センセ。
執拗な性交シーンは、ラスト・タンゴ・イン・パリを思い出した。
まあどっちも大した作品でもない。
倦怠期の夫婦には良いのかも。
ヨコハマ映画祭にて
実際、こういう映画を観るのは、初めてかもしれない。
しかし、すごく良かった。
ああいう映画って過激なラブシーンが話題になってしまうけど、それ以上のものを確実に描いてましたね、
何重にも壁があるふたりがセックスだけで、それを乗り越えようとする感じがむしろ潔くて好き。本来だったら、自分もそうしていたいし、そうありたい。
本当は逃れられない現実があるのにね。ただ、気持ちいいことがしたいっていう本能が勝っちゃうのがリアルで人間らしくて好き。だけど、もう映画で観たくはないかもしれない。せめて映画では。
これ、キャストは当時、安藤サクラと長谷川博己を考えてたみたいだけど、本当にそれで実現されてたら今頃やんばいことになってたでしょうな。両者ともに。
いや、今回の滝内さんだって最高でしたよ。もう彼女の最後の賭けで挑んだ映画ってのと重なって、劇中の直子が際立って内包的な良い演技に見えましたな。そして、結局愛する男ならどんな要望にも答えてしまう…しかし、終始けんちゃんの要望に応える直子は嬉しそうでしたなあ。
ただ、あのヤマダ電機とか映るんだけど、やっぱり映画でそれを観たいわけではない感が自分の中で、よぎっちゃう。
本当は現実を忘れるために、非現実な世界に連れてってくれる映画を見てるはずなのにさ、あんなもろ現実世界に誘われたら、ねえ。自分と比べちゃうし、、自分が弱いんですな。というか、あの海岸でのラストはきっと、観客が自分自身と向き合うために作られているし、そういう意味では、自分のリアルな生き方の幅が広がるのかも。
受賞挨拶で新井監督が、日本バカデミー賞なんて仰ってましたが、本当にその通りかもしれないな。
そうそうオープニングとかすんごい洒落てるよね、すき。
嫌いではないけれど
原作者も好きだし、キャスティングも良い。タイトルも分かりやすいし、言いたいこともよく分かる。
セックスのシーンは多いけれど、そういうお話なんだから仕方ない。ただ、モザイクは嫌い。
こういう作品でモザイクをかけることをたまーにやるけど、それは違うでしょ。
だからと言って外せばいい訳ではなく、危ういシーンは撮らなければ良いだけですよね。
途中、アンダーヘアが映り込みそうになってチルトする所があったけど、気になってしまった…
FixならFixで決めて欲しかった。
てかどこまでがモザイク不要なのか、教えて欲しい笑
それ以外は、なんとも言えない爆発しそうな2人のいけない恋物語を基本は俯瞰で撮っていた。
アルバムの中に近い2人のショットが多く、そういう映し方もあるのだな〜と感心。
これもキネ旬1位…?
話題の柄本佑と瀧内公美の濡れ場は確かに凄い。
大胆という言葉より、濃密、激しく、貪り求め合い…。
特に瀧内は全編の約半分はフルヌードでその裸体を惜し気も無くさらけ出し、可愛い役ばかりやってる昨今の若い女優なら絶対やらないような役を文字通り体当たりで! あの喘ぎ声や悶え顔は本物では?…と思えてくる。
女優魂に天晴れ!
離婚を経験し故郷・秋田に帰省した賢治は、5日後に結婚を控える元恋人の直子と再会。愛し合った記憶を甦らせた二人はかつてのように身体を重ね合う…。
キャストは柄本と瀧内の二人だけ。(電話の声の柄本の父親役は実生活と同じあの人!)
実力派の二人の複雑で繊細な演技も光る。
再会した二人の愛の彷徨。運命が微笑んでいたら、結ばれていたかもしれない…。
東日本大地震後の東北。終盤、日本が再び直面する思わぬ大災害。日本の行く末に、何処となく死生観を滲ませる。
そんな落ちゆく火口のような世界の中で、二人は…。
…と、人の深淵なる内面や男女の性愛を通して哲学を感じさせる上質な人間ドラマではあるのだが、う~ん…自分にはハマらなかった。
決してつまらなくはなかったのだが、非常に淡々と静かで、少々退屈さを感じてしまった。
昼夜問わず性欲の赴くままに、時には路地裏や長距離バスの中でも。気だるい雰囲気も含め、こりゃ完全に往年の日活ロマンポルノの世界。
匂い立つ愛とエロスの物語…と言えば聞こえはいいが、二人の関係は今何かと世間を騒がせ問題・炎上している不倫。
言わば本作は、不倫ポルノ映画である。
瀧内の主演女優賞は納得出来るが、これがキネ旬1位か…。
名脚本家・荒井晴彦の監督3作目。
脚本作では好みはあるが、どうもこの人の監督作は…。
今回も例に漏れなかった。
"営み"の世界、その果てで
19歳になり、 いよいよR-18の映画で気になるものができ、観賞してきた。
・
主要なキャストが二人のみ、そこで描かれる世界は、食べることと身を重ねることに、寝ること、人間の"営み"をするのみ。
普遍的でありながら本能的な部分のみを描かれ、"生きること"そのものを体現している。
本能的に生きていく彼らが、日と身を重ねていくうちにさらけ出していく本音、奥底にある思いに、どこか共感できるのだから不思議だ。
東日本大震災や未曾有の災害が多いこの国で、"生きること"を見つけ出そうとする姿、そしてタイトルが成す意味が繋がった瞬間、涙せずにはいられなくなった。
一点の後悔もさせない良作。
官能小説それとも人間の根元?
正直、きれいに撮ってはいるがAV顔負けのエロ。日活ポルノ的なのかな。
東日本大震災を受けて、刹那的な人生に走る気持ちもわからなくはないが、それには先がない。人間にはそれだけではない力があり、生産性を求めるもの。
この映画にはその部分が見えない。
賢治が歴史や時事ネタにやたら詳しく、結構な社会性もありながら、その日暮らしを続けているギャップがそれを表している。この先どうするのって。
身体的な愛を求められる共感できるパートナーがいて良かったねというだけ。
それに、刹那的な生き方の理由付けに東日本大震災を使うのは、安直すぎるし、被災地の住民に失礼なのではという気もする。
といっても原作が東日本大震災ありきの内容らしいから仕方がないかな。
ただ、エンドロールの曲も気持ちいいの連呼はやめてほしい。作品が愛ではなく本当にエロだけにしか見えなくなってしまう。
まあ、エンドロール見て気付いた親父との共演のおまけと瀧内公美の頑張りに一点かな。
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