「頑張って作ってくれたと思う。」ミュウツーの逆襲 EVOLUTION 不都合な真実さんの映画レビュー(感想・評価)
頑張って作ってくれたと思う。
初日、かなり期待しての鑑賞。夏休み前だからか、子供の姿はちらほら。むしろガチ勢のポケモントレーナー達が集まっていた感じ。
概要としては、過去に公開された「ミュウツーの逆襲」のリメイク。フルCGを駆使しての表現の向上、オリジナルキャストを活かしたまさに当時を振り返りつつ、新しい試みに挑戦するという意欲作。
名探偵ピカチュウのなんとも言えずキモチワルイポケモン達(けなしてないけど)と比べると、完全にポケモンは再現。
内容としては、ポケモンだなぁと思わせる、というか、バトルの楽しさ、ポケモンとの絆、魅力的なキャラ達に注力されているので、ストーリーは薄め。
イチゲンさんは多分面白くない。だって、めちゃくちゃ端折った展開、ご都合主義で進む諸処のイベント、場面も少ない。まさか冒険の最初のほうから決着まで同じ場所にいるとは思わないでしょう…でも、全部揃ってるんですから、施設内に。
そこにツッコミは入れてはいけない。ポケモンなんだから。
敢えてネタバレ注意にしてあるので書かせていただくが、サカキが突然現れるのもおかしいし、今のポケモン観てる子供達からすれば、カスミ?タケシ?は?って感じだろうし、サトシやっぱり死なないし(笑)
それでも、初代赤緑をプレイしていた人にとって、そして初めからアニメを観ていた当時の少年少女にとっては最高の作品に仕上がっていると思う。
石塚さんのナレーション聴いた時が一番の泣き所だった。
主題歌もめざせポケモンマスターだし、エンディング風といっしょにだし。
最高のファンムービーと言えばいいのかな、子供向けというより、1998年当時に重たいゲームボーイを傷だらけにして持ち歩いて、太陽の光の下だと全く見えない液晶に目を凝らして、イベントでしか手に入らなかったミュウを持ってる友達を羨む。
そんな少年少女たちの20年越しの夢を叶えてくれた事に素直に感謝。
ムサシに目が釘付けになってしまう自分がいた…コジロウ全然目に入らないくらい、お美しかった…
ジョーイさん、ジュンサーさんも素敵ですよ〜!