劇場公開日 2019年11月22日

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「斬新で新しい時代喜劇」決算!忠臣蔵 D.oneさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0斬新で新しい時代喜劇

2020年1月7日
iPhoneアプリから投稿

 主君の無念を晴らすため、討ち入りを決意したい一方、現実的な財政状況の狭間でうろたえる武士達の人間味を炙り出した作品。いままでになかった新しい時代劇コメディです。
 会計や経理の事など知ったこっちゃない番方の無駄遣いに翻弄される勘定方の苦労が良く描かれており、彼らに同情しながら物語に没頭することができました。予算金額がテロップとして画面上に映し出す演出はとても斬新で、リアルタイムで金額の変化を体感することができます。

 しかしながら、このような新たな映画スタイルを楽しむ事ができた一方で、お笑い要素を含んだ呑気な映画が市場を占有している日本映画の現状に憂いも感じてしまいました… この映画は悪くないですけど。

D.one