天気の子のレビュー・感想・評価
全734件中、361~380件目を表示
なぜこんなに騒がれているのか意味不明
新海誠監督曰く「批判も多い作品」だそうで最後は「社会(東京)と引き換えに好きな子を守る」という終わり方でした。そのこと自体はいいと思います。しかしそれにつけても内容(特に人物描写)が乏しいです。たかだか16歳の男の子に家族や自分の生活を捨ててまで東京に行くことを願った理由も、ヒロイン、その他キーパーソンであろう人物たちの過去にも触れず、挙句の果てに物語では絶対に必要のない「君の名は。」のキャラの登場。「君の名は。」の2人が出てくるとは聞いていましたが、てっきり人混みの中に混じっている小ネタのようなものかと思いました。(アナ雪のラプンツェルみたいに)正直言って寒いです。
これはあくまで憶測ですが「君の名は。」が大ヒットしたことを受けて今作のストーリーをわかりやすく、大衆化しようとしたのではないかと思います。前作は時間軸のズレなど少し頭を使う内容でしたか今回はゴールに向かってひた走り…。よく「新海監督の作品は難しい」とのたまう方がいますが本当にそうなのでしょうか…。
また、物語の概要だけ見ると「好きな子が消えてそれに会いに行く」という内容ですがそれって「君の名は。」でも「秒速五センチメートル」でも同じではないでしょうか?「それが新海誠だ!!」と言われればそれまでですがそれでも作品か全て一続きのテレビドラマのようになっているわけではありませんし失礼とは思いますがまたそれかよ、と思わざるを得ません。
もちろん評価できる点もあります。他の方もおっしゃられてるように映像はとても綺麗で音楽も素敵です。若い声優さんを起用したということですが、高校生、中学生らしい若々しく青くささも感じさせる雰囲気がありました。
映画の好き嫌いは個人差があると思いますが今回は嫌いと答える人が前作より増えることは明白で、次回作が発表されても新海誠監督の作品がこうも注目されることはないでしょう。
よろしかったらコメントお願いします。
心臓を掴まれた映画
君の名は。は見終わったあとに、普通に感動する映画だな~となんとなく思っていたけれど。
天気の子は違った。
エンドロールの前、最後にタイトルが出た時には心臓がぎゅ~~~~っと掴まれていた感じ。ラストはまあ流れ的にこうなるんだろうなぁとは思っていたものの、心臓を掴まれてしまった。そこからのエンドロールは余韻に浸りまくり。
曲の入りも相まってさらに余韻に浸ってしまった。
内容的には性癖でぶん殴られた感じでした(?)
見る人によって賛否両論別れるだろうけど私はとっっっっっても好き。
思春期の葛藤ってあるよね~!!うんうん逃げたくなるよね~~!!っていう納得がありました。
簡潔に言うと「自分のエゴを突き通す思春期特有のワガママ恋愛を東京規模にしちゃいました~!」
でもそのワガママが美しい形になっていて綺麗でした。
あとは周りの大人が厳しくも優しい世界で素敵だなぁという感想です。
個人的には凪先輩がとっても可愛かったです。
現実らしい東京とファンタジーの折衷
水商売だったり、家出だったり、バニラの広告だったり、東京のダークな部分が舞台。悪い人もいる。でもそこに光が差すかのように主人公がやってきて、ダークの世界から彼女を救い出す。この東京と主人公の対比が非常に良かった。
主人公は最終的に雨が降り続く世界を選んだわけだけど、一般的に見ると、迷惑だしこの世の終わりだと思うかもしれない。でも、ダークな舞台が水で隠されることにもなる。自分も東京で、人間の性欲や冷酷さに違和感を感じていた頃があったのを思い出した。大学のヤリサーとかをみると今でも違和感を感じる。ダークな世界で必死に、そして純粋に恋愛をして、自分の道で生きていく主人公達に感動した。
ただ、もうちょっと良いシナリオにできたのかなぁとも思う。とても惜しいけど、好きな作品です。
セカイ系と新海作品に新たな解を提示した会心作
ところどころで既に語られていますが、いわゆるセカイ系と呼ばれる作品群の中で、新たな解を示した作品だと思います。
セカイ系の1つのテーマとして、「世界か、彼女か」を選択することがありました。そして、これまでの作品は、世界のために犠牲になることを選択する彼女の決意を主人公が受け入れるもの、選択を放棄するもの、世界のルールを変えるような第三の解を提示するものである場合が多かったと思います。
その中で明確に、「世界ではなく、あなた」を、荒削りな若さで選択するこの作品の解はとてもカタルシスがあります。「君の名は。」と異なり、全編の大半で描かれる、猥雑で魅惑的で、貧困で、重苦しい、リアルな世界としての東京に対し、2人の選択により海に沈んでしまった東京。美術、演出も相まって、後者に美しさを感じてしまいます。誤解を恐れずに言えば、こんな東京、沈んでしまえ、という気持ちが自分の中にあるのでしょう。「江戸はもともと海。元に戻っただけ」という台詞や、「人間は自然の中で生かされている存在。その尺度も相対的。昔の人はそれが分かっていた」という台詞も、考えさせられました。
上記のテーマからするとすごく微妙なところなんですが、帆高くんが、「思いやり」はある子なんですが、周りの人間への「感謝」が最後までなかったのは、少し気になるところでした。周りの大人も最小単位としての社会なので、テーマとしての対比はわかるのですが、ところどころで周りに助けられていることによる、「その子」を選ぶことへの葛藤があると深みが出たと思います。(ところどころでの新海監督の発言を見ていると、それも計算尽くという感はありますし、この感想も大人ゆえ、なのだと感じます)
もう一点、新海誠監督の新たなテーマに挑むという強い意志を感じられたのは、時間や距離ではない2人の関係を描いたこと。これまでの作品は物理的、空間的、時間的な距離が一つのテーマでした。句点付きの「君の名は。」は、これまでの集大成だと思いますが、今作では荒削りな2人の主人公とも相まって、新たなテーマを描く、という新海監督の思いが強く感じられました。
こうした感想を感じたのも、圧倒的な映像美による、透明感のある雨の世界に惹かれたからだと思います。言の葉の庭同様、情景描写は「雨が暗く、晴れが明るい」、という固定概念を壊そうという意志を感じました。そして時期的にも、それが表現できる日本アニメーションの力を改めて感じました。この映画の「大丈夫」という言葉に強く励まされ、明日からの毎日を頑張ろうと思います。
よく考えても、星3つかな。個人に考えた展開はコレ。
新海作品は、すべて見ている。
わかるのもあり、わからないのもある。
これは、わからない方のヤツだな。
世の中に、本当の晴れ女がいても良い。
ビルの上の、鳥居を日差しの中くぐると、
晴れ女になる、でもいい。
多分お盆の時期。ナスとキュウリの馬と牛。
なぜそこに、誰が、これを準備したの?
単純なら、この場所でお盆をやろうした人がいて、
その人が、本当の晴れ女の系列の人。
たまたま、母の病床のもと、
光の道筋に引かれ、鳥居をくぐり、
晴れ女になっちゃった。でいいじゃん。
あと、少年の家出の理由も、なんにもない。
鑑賞者にすべて丸投げで想像させるのもいいけど、
みんな好き勝手に、想像しちゃうよ。
これは、そういう映画です。ていうなら、
そうですか。すいません。という感想。
根本的に、異常気象で、東京が水没するなら、
それでもいいじゃん。
少女が人柱になる必要性が無いよ。
だって、偶然晴れ女になっちゃったんだから。
ただ、晴れ女の家系に生まれて、
晴れを守る運命がある場合は、
恋愛を選んで、東京を水没させるか、
人柱となって、東京を守るか、大問題ですね!
それでも、恋愛を選んで、個人の幸福に生きるべき!
っていうなら、メッセージ性が格段に重いぞ!
また、もうひとつの物語の可能性。
少年が、少女との恋愛と、
東京の晴れの維持の両立を目指そうとする。
本来の探究心と、理論性、この夏に、アルバイトの身につけた取材の力、人脈をフルに使って、
解決策を見つけたとしましょう。
それには、ある決まった時間、あの鳥居の場所に行かないと
出来ない行為だったとする。
それが大人たち、警官に止められるなら、
拳銃を他人に向けても、やむを得ないと思える。
だって、間に合わまいと、東京水没か、
少女の人柱、どちらかになっちゃうんだぞ!
そうすると、逃走劇の重さが段違い。
(映画のなかでは、なんだか自分勝手な印象だからな。)
でも、途中で捕まってしまった。
少年院でも、家でもいいけど、卒業まで、半分監禁状態で、
暮らす。少女の生死さえわからないで過ごした。
東京水没の現実は、知っていた。
卒業後、始めて上京、あの坂道に行ったら、
まばゆい日差しの中、少女が祈っている姿を発見!
抱きしめ合う!
あー、コレの方が、断然いいじゃん。
より、深い物語だぜ!
いらんことばかり考えて主人公たちに感情移入できなくなった自分はもう大人になったのだろう
「君の名は。」のみんなを救って二人も結ばれてのウルトラハッピーエンドを期待して見に行くと、見終わって頭の中が「???」でいっぱいになる。
主人公たちの行動は大人からすると「なんで?」でしかないんだけれど、それでもいいんだ、間違ってるのはセカイの方だ、で突き抜けられるのは10代の特権。
『ライ麦畑』と同じで自分が10代ならめちゃめちゃ心に刺さっただろうなーと思うが、「いや家帰れよ」だの「犯罪行為への心理的ハードル低すぎるだろ」とか「猫にカロリーメイト食わすな」だのいらんことを考えてしまう自分たちは、予告編で主人公に「大人になれ」と言う彼と同じで何かを失った大人になってしまったのだろう。
なおラスト15分の映像美と音楽の使い方はもはや暴力。理性は共感を拒否するが感情はスタンディングオベーション。
脳内はパニック状態だが有無を言わさず理不尽に感動させられるという意味の分からん経験ができる。
細かな説明は省いたのはあえて?
映像はとにかく綺麗。圧巻の一言。
ストーリーは君の名は。と一緒で「なぜ?」「どうして?」「あのシーンの意図は何?」を追究してたら粗が目立つ作品。どんな作品にもご都合主義というのは付き物ではあるけど…
一番、引っかかるのはいきなり降り始めた3年も止まない雨に対して特に説明がないこと。
物語的には数週間かな?描写されてないのがあったとして何十回か晴れにしただけで巫女は消えちゃうの?めっちゃコスパ悪くない?
んで、巫女が一人いなくなっただけで東京沈むほど雨が降り続いたって事は今まで日本が無事だったのは何百年も昔から数週間単位で巫女が入れ替わりながら祈ってたおかげなの?それとも今回だけたまたま神様のきまぐれでめっちゃ雨降らせたの?
てか巫女って一人しかいないの?
…わからん。でも、説明が無いなら想像するしか無い。
そもそもアニメでそこまで深く考えるなよ!ってだけかもしれないけど
①最初の船のシーンで穂高は雨が降るのを心待ちにしてたように見えたので『穂高が雨男』で『陽菜は晴れ女』とかって設定で穂高が原因で雨が降り続けてるのかな?と思っていたら別にそうゆう訳でも無いし
そもそも晴れを目指して東京に向かったぽいのになんで雨振ってテンション上がったの?
②陽菜のお母さんが実は最後の巫女で。亡くなっちゃったから雨が降り続けて、陽菜が知らず知らず引き継いだとかって設定なのかな?と思ったら別にそうゆうわけでも無さそうだし
雨が降り続く事に何かしら理由があってそれに沿ってストーリー展開するという手法では無く、全てにおいて細かな説明を省き、あえて(かな?)ぼかしながら話が進むので、それが意味のあるシーンなのかそうじゃないのか判断も難しくなり、なかなか主人公の2人に共感が出来ないなーと思った。
社会と対立しててでも陽菜さえ戻ってくれば後はどうなってもいいと言い切る穂高に対して
一見アウトローでも「大人になれ」と穂高や自身に言い聞かせ社会の一部になってる須賀。
その対比は面白く 年齢もそっち側という事も有、須賀さんにはやたら共感しながら観てました。「いけ」って背中を押してあげたいけど、そりゃそんな簡単に無責任な事、言えんわなーと
テッシー達が後ろ姿で出てきた時には「お!」って思ったけど
流石に三葉とタキ君の登場には「ちょっとやり過ぎじゃない?」とゲンナリした。少しでも君の名はを見た人を呼びたいのはわかるけど…君の名と言の葉の先生くらいの感じの方が面白いのに
露骨だな・・・・と
なんか不満ばかり書いてる気がしますが
しかしながら、それでも「なんか面白かったなー」と思えるのは
綺麗な映像は勿論の事。
「グランドエスケープ」による処が大きいと個人的には思う。
これは素晴らしい曲!
3年ぶりの、新海監督映画
おかえりなさい、新海監督。
そういう心境で、この映画を観ていました。
やはり新海監督が描く作画は、本当に綺麗でした。まさに、熟練の職人が描いたような作画でしたね。何度も観たくなる映画です。雨粒が緻密に描かれていたり、雨音も何だか癒されそうだなと感じましたね。六本木ヒルズとスカイツリーが出てくるシーンや、雨から晴に切り替わるシーン、天空世界のシーンが、特に見応えがあったと思います。
ストーリーは、天野陽菜の見舞いから始まり、一方で森嶋帆高が東京へ船出するという流れでした。舞台は東京で、雨が長い間降っているという天候でしたが、陽菜が祈るだけでも、晴れるというミラクルな展開が起きていましたね。そのシーンが、今回の見所ではないかと、僕は思いました。
終盤では、長年の雨の影響で東京が沈没してしまうという、少しトラウマになるシーンがありました。新海監督は地球温暖化が深刻化している「今」を描いたのではないでしょうか。
男女2人の初恋も、順風満帆には進んでいなかったようで、物悲しいなと感じたりもしました。帆高が途中で捕まってしまうのも、少し衝撃的でした。
ストーリーは、所々で若干トラウマになるシーンが存在しますが、作画は本当に綺麗なので、映画好きの方には絶対オススメする映画です!
東京の『影』や『負』をリアルに表現した作品
東京には光と影があるけど、この作品は、普段あまり注目されない『影』の部分や、その影にいる少数派の人達の言動を所々リアルに表現した作品でしたね。
オレだけかもしれないけど、観ててチョット心が痛く感じた。
ノラ猫みたいな扱いをされたり、
家族の事はほとんど話さないとか、
平静を装ってたり、
本当の事もなかなか話さないとか、
大人になりたいなど。
この映画を見た後の爽快感は無いけど、あまり注目されないこの現実を映画にしたのは、ある意味で挑戦的でした。
それと、エンディングでは、東京の負のリスクが表面化してた。実際にあんな事になるんだろうなぁ。
でも、主人公達は一般市民で、ハリウッド映画みたいに世界の危機を救う話ではない。
途中、主人公達のせいで、こうなったような表現もあるが、それは、子供から徐々に大人に成長していく主人公達の世界観が、3年後にはだんだん広がっている姿を描いてるのかなぁ。
思い返せば、物語が始まる前からずっと雨が降っていて、終わりでも降り続けていた。
若さ爆発!あんまり細かいことは気にしないで観れれば最高の映画。
若いんだから思うままに突っ走れ!
なんてわかりやすいメッセージw
確かにご都合主義な展開や、説明不足&描写不足な点は多いけど、作者がそんなの関係ねーって割り切って作ってるんだからそこを批判しても仕方ない。
若いころって、自分や、自分の周りの仲間だったり家族が全てだった。正直、世間の事なんて知ったこっちゃなかったよね。
そう思えば、主人公の選択の理由なんてあれでいいんだよって思う。
と言う訳で、天気の子はこの上なくわかりやすい超ド直球の青春映画でした。
ただ、これは好みの問題だけど、変なフェチ表現と、あからさまに「さーここで泣け」って演出にはなじめなかったので-1。
期待値よりは低い
割とレビューの評価が高かったので、期待を持って鑑賞に向かいましたが、感想としては『こんなもんか』という感じです。
映像美に関しては、文句なし。
非常に綺麗でした。
ただ、ストーリーが微妙で(主に後半)、鑑賞後もイマイチ腑に落ちない。結局彼らの選択を以って何を伝えたかったのか。
彼女を救うために、雨が降り続ける世界を選択しました。そのせいで、日本の形が変わるまで雨が降り続いているのは、自分たちのせいだから、祈りますってこと?
物事の一面だけで、美化しているように感じた。
天気の巫女や、穂高の背景についてももっと掘り下げないと物語に厚みが出ない気もする。
君の名は、の続編で期待値が高かったこともあり、星2の評価です。
世界観の違い
前作の「君の名は。」では、東京の男子高校生と田舎の女子高生がいれかわる、と言うよくあるシチュエーションだったが映像美や細さが評価されたが。今回見た「天気の子」では、主人公の男の子が田舎と両親の堅苦しさを嫌がり東京に家出すると言う所から始まる。そこでヒロインをはじめ沢山の人達と出会っていく。その、ヒロインの女の子「100%の晴れ女」だという。予告映像でもあったようにヒロインが「ねぇ!今から晴れるよ!」と言うシーンがある。その時一緒に隣にいた主人公のこれからを大きく左右すると言ったものだ。(ざっくり)今作品の映像にこだわった部分は新海監督もTVで語っていたが、街並みの美しさは勿論、「雨」の描き方にこだわったという。
まとめ〜自分の中では、前作「君の名は。」を超えてきました。よって、★4.5をつけます。
違う人だった。
私が知ってる新海誠
ホダカが、頑張って警察から逃げてヒナを迎えに行く。
鳥居の前で強く願い、ヒナの元へと飛ばされる。
しかし、ヒナはこちらにはもう戻れないことがわかって
「私はずっと、この空の上でホダカの幸せを祈り続けてるよ」
って言って抱き合いながら落ちていき、鳥居の下で転がってるのはホダカだけ。
それから3年後、異常気象もなくいつも通りの日常に終わってホダカも高校を卒業して東京にやってくる。
スガさんに会って、似たような「大人になれ」的なこと言われて
事務所をあとにしたホダカが、あの鳥居のところまで行ってもう一度ヒナの事を思いながら強く祈り始める。
後ろにヒナの気配を感じて勢いよく振り向くけど、そこにヒナの姿はなく日差しが強くさしているだけ。
「東京は、あの三年前の激しい雨が嘘かのようにいつも通りの日常へともどりつつあった。だけども、この日常とこの青空は、ヒナさんが雲の向こう側からいつも僕たちの事を見守っているからだという事を、みんなは知らない。僕が、僕だけが知っている秘密だ。」
鳥居のところに指輪が置いてあって、それをキラッと光らせてからの
ーー天気の子ーー
で、RADWIMPSの曲と一緒にナギとかの「今」を描いた一枚絵が流れてエンドロール。
これが、私の中の言の葉までの新海誠。
切なさがなくなったし、静けさも無くなった。
新海誠は、絵だけじゃなく音も良かったのに。
あと、しょうもないお色気はいらん。
胸見てたでしょ〜とか、いらん。
今までそんなのなかったやん。
君の名はから出てきたなこういう感じ。
新海誠は、切ない別れの話の象徴のようなアニメ監督ってイメージだったから、君の名はからは私の知っている新海誠ではなくなった。
なんか、こんなこと言ってると古参ファンの気持ち悪い追っかけみたいに見えるから嫌なんだけど
でも正直、こんなハッピーエンドは求めてない。
作品の精神年齢が低くなってんのかな。
ホダカやタキより、他の前作に出てくる男の子達の方がずっともっと大人びて見える。
雲の向こう約束の場所で、サユリを迎えに行ったらサユリがヒロキの事を覚えてて「迎えにきてくれてありがとう!」からの「私、ヒロキ君のこと……」ってヴェラシーラの上でハグしてキスしてって終わり方をしてしまうぐらい、求めてない終わり方だった。
中身がないからなのか、すっかり見れるアニメーションだったからかはわからないけど
あっという間の展開すぎて何がなんだかって感じだった。
サクサクーって感じ。
脈絡のない支離滅裂な感想で申し訳ない。
もうわからないんだよ。
ばーにら、ばにらばーにら
誰しも心の天気は常に大雨で、時には激しく荒れ狂っている。ああしたい...
誰しも心の天気は常に大雨で、時には激しく荒れ狂っている。ああしたい、こうしたいって欲にまみれている。誰しもそうであるはずなのに、そんな自分に気づいているのに、大半はその内なる世界から目を背け、晴れを装っている。少年は若くしてその晴天に耐えきれず、大雨が降りしきる大都会へ飛び出した。冒頭での大雨にはしゃぐ彼の姿はとても印象的だ。社長の言う通り、本来世界は狂っているはずのもの。狂ってて何が悪いというのだろう。狂っている彼を哀れな眼差しで見過ごすか、はたまた老刑事のように彼に対して羨ましさを覚えるか…
彼は元来自惚れが強く、自意識過剰のように思われる。最後までそうだった。同時に「雨でいいんだ。大丈夫なんだ。」と、そんな自分を受け入れる強さをも持ち合わせていた。野田はこれまでの新海の作品に対して「監督は今まで結末に対してどこか臆病になるところがあった。でも今回は我を押し通したように感じた。」と同タイトルの小説版の解説にて記している。監督は公開に先立った心境として「怖い」とニュースにてコメント。私は『天気の子』以外の新海作品を観たことがないため、偉そうなことを言える立場ではないが、おそらく今回、監督は晴れを装うことなく、世間の反応に恐れを感じながらも帆高のようにラストまで雨の世界にしっかり身を置いていたのだろう。
私はそんな帆高、新海を羨ましく思った。
雨でいいのだ。むしろ、雨であることにもっと誇りを持つべきなのかもしれない。
君の名はより面白い!
ストーリーとしては、晴れ女のひなちゃんが、天気を願うことで雨から晴れにする能力を持っているが、それと代償に自分が天と地の人柱になってしまう…が大筋。
ひなちゃんとほだかくんの熱い恋愛、細かな絵の描写、圧巻させるストーリー展開…個人的には君の名はより凄く感動し、楽しむことができた!恋人と観に行くのがいいかも!俺は1人やったけど
物語としての尊さ
主人公は愚かで利己的だったのかもしれないけど、そんな主人公だったからこそヒロインは笑顔になれて救われた。
物語として彼の選択は間違っていたのかもしれないけど、その選択を選ぶ主人公とヒロインの物語には輝きがあって、尊さがあった。
今の世界の在り方を選択して、責任を持っている大人だからこそ見て欲しい作品だと思いました。
前作売れすぎたせいで
全体的に起きにいってる感じが残念だった。
おそらく、作品作りに自由がなくなったせいで、広告臭と「君の名は」登場人物紛れてます感が凄かった。
全く別物として期待して行ったのに、残念でした。
前作とあえて比べると、
ストーリー性や音楽も前作の方が全然良かった。
今作は、予想通り過ぎるわかりやすい展開で、ちょっと物足りなかった。
超正統進化した新海誠の世界
「君の名は。」を超えてきました。個人的には今まで観てきたアニメ映画の中でも最高に面白い部類だったかな。作画の綺麗さと繊細さは勿論の事、相変わらずテンポも良いし曲もバッチリだしで、大衆受けを狙った作品作りも本当に上手いなと笑。もうなんだかよく分からないけど感動させられるような。いやなんだかはよく分かっているんですけどもね。
一方で批判が多いのも確かに頷ける。が、はっきり言って的外れな物ばかり。まずこの作品の大前提として、主人公は未熟な16歳であり、ヒロインはまだ中学生という事を忘れてはならない。言うなれば「ぼくらの七日間戦争」や「スタンド・バイ・ミー」のような雰囲気に近い。『子供がやっている事』という前提が理解できている人といない人とで、意見がはっきりと分かれる傾向が有るのかも。
さてさて物語は離島から家出してきた少年が東京のと言うよりかは大人社会の洗礼を浴びつつ、世話好きなおっさんに出逢ったり同じような境遇のヒロイン達と出会ったりする話である。冒頭からバニラトラックや風俗絡みの話等、アダルティな要素が多く挿入されている事が「君の名は。」と大きく違うと言える点だろう。
つまりこの作品は子供達が主人公ではあるものの、子供向けな世界観で進行する訳ではなく、大人社会に放り込まれた子供達の話だというメッセージが、冒頭から示されていたように感じる。
もう一つ「君の名は。」と大きく違うのが(比較論評のつもりではないが)、今作では特に予想を裏切るようなドンデン返し的展開は無い。「君の名は。」では三年のずれが有ったり実は三葉が隕石で~というビックリ要素が有ったのに対し、今作は割と予告編からの予想通りな展開だった。
話題を戻して主人公は16歳の男の子。彼は事情こそは明かされていないが、何かしら有って地元を離れた家出少年である。そして東京で世話好きなおっさんや魅力的なヒロイン達と出逢い、人と人との愛や絆のようなものを学んでいき、徐々に活力を取り戻していく。
彼の行動原理には思春期真っ只中という下地が有り、その上で展開されていく事を踏まえて評価しなければならない。結果的に東京は壊滅して日本経済は間違いなく甚大な被害を受けているのだが笑、それでも彼は初めて経験した『恋』というものに、全力を捧げたのだ。
対して今作のヒロインは心情描写が少ない。ので、悪く言えばご都合的なヒロインに見えてしまえない事もない。しかし、入れ替わりや愛がもっと強いテーマだった「君の名は。」に対し、今作ではどちらかと言うと主人公の『成長』がメインに置かれていたように感じる。もっと言うと主人公のエゴが強く作用していると言うか、主人公の世界観で話が進むので、その辺が受け付けない人がマイナス評価を押しているのかもしれない。
ここで物語の展開をざっと分けてみると・・・・・・・・
主人公が東京暮らしを始める→ヒロインと出逢う→ヒロインが特別な能力を持っている事を知る→それを使って特定の場所を晴れにするサービスを初めて大儲け(?)→拳銃絡みの事件で追われる身となる→力を使えば使う程ヒロインが代償を負っていた事が判明→東京中を晴れにする代わりにヒロイン消滅→主人公が救出→数年後に再会してエンド・・・といった具合である。
主人公がヒロインと出逢った段階でヒロインは特別な能力を得ており、この時点で主人公とヒロインはある意味同じ立ち位置に居るとは言えない。「君の名は。」では瀧が三葉をリードするような立ち位置だったのに対し、今作では基本ヒロインにリードされる形である。でも実は年下だったりとそこもお涙頂戴ポイント。
ので、主人公にとって今作のヒロインはある種『女神』のような存在だったのだ。それはもう信仰しているといっても良い。だからこそ彼女の為に国家権力にも世話になったおっさんにも逆らって我武者羅になれたんだし、最後には助け出す事も出来た。なんで鳥居の所に行ったら雲の中に飛べたの?だって?そんな細かい事を気にしちゃいけない。陽菜を愛していたから、助けたい気持ちが強かったから飛べたのだ。それ以上でもそれ以下でもない。
最後に陽菜が祈っていたのも、能力を失った今でもまた力が使える事を信じて、又は東京が晴れる事を信じての行動だったのだろう。ああやって毎日あの場所で祈っていたのかもしれないと思うとまた泣けてくる。。。
ここからは批判の色も強くなる論評にはなる。まず『拳銃』というアイテムの存在。確かに内容とのギャップにはなっていてまた面白い要素だった事は認める。しかし作品の内容的に異質な存在だった事は否めない。終盤の展開では主人公の想いの強さを表す目に見える道具としての役割を発揮していたが、それ以外の場面ではやはり異質だった。
そもそも天候を操れる(雷も起こせるので晴れ限定じゃない?)人間なんて居たら何かしら世界的な組織に目をつけられてもおかしくはない。だが、主人公とヒロインとの恋愛模様に超常的な空の向こうの存在や社会的なメッセージ等も含めたら、挿入する暇が無かったのではなかろうか。だからこそ、変わりに『拳銃』というアイテムを入れてそれを元に警察を主人公達の弊害とした。まあ家出少年少女という要素も有るので対警察&児相のような構図でも問題は無いか。
あとはやはりヒロインの心情描写の少なさが「君の名は。」を踏まえると物足りなく感じる要素の一つかなあと。勿論今の設計でも全く問題は無いんだけど、もうちょっとヒロインがどう思っていたのかを少しでも良いから描写してほしかった。これだと実は主人公に同情しての友情的又はお姉さん的な目線で主人公と向き合っていたのではないか?と、そういう解釈も出来そうな気がしてきて少し落ち着かない。
批判色の強い論評はこれくらいにしておくとして、新海誠監督。やっっぱり本物ですね。引き込まれてかつ共感出来る設定。そしてそこからの超予想外な展開と感動。魅力的で全員に好感が持てるキャラクター達。最高の音楽とその挿入タイミング。そして余韻・・・・・・。
今間違いなく日本最高のアニメ監督でしょう。次回作も期待しております!
天気の子
あっという間に終わった!
面白かった。
一応ハッピーエンドか?あの世界で生きていけるならまぁいいけど、首都変わってそう。てか3年降り続いたなら、もうちょい冠水してそうだけどね。日本版ウォーターワールド始まるな。
15歳と16歳の若気の至りな気もするけど、主人公の2人は幸せそうなのでいいでしょ。ほだかは警察に追われてからハチャメチャな逃げ方だったな。現代ならツイッターで拡散されるレベル。
途中で滝と三葉と四葉出てきたのはよかったな。君の名はを見た人たちも嬉しい。
君の名は効果だと思うけど、協力してくれる会社多くていいな。お互いwinwinな関係が生まれてる。
新海誠監督作品ということでバットエンドも不安あったけど、ハッピーエンドだったのがよかったかな。
東京の背景や空や雨の映し方がさすがだな思います。
あとRADWIMPSの曲も普通にいい。曲の導入もよい。
声優陣はおおむねよかったね。本田翼のギャル語はちょっと気になったけど。笑
全734件中、361~380件目を表示