天気の子のレビュー・感想・評価
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セカイ系、万歳!
オチがかなりしっくり来た。
君の名は。と比べて作品を評価するのは不誠実だとは思うが、君の名は。で一番気になったのは瀧と三葉が歴史を変えて死者を0にしたにもかかわらず代償を負っていなかったところだった。
今回の天気の子は前半の展開が雑なのにクライマックスにがっつり関わっているし、現実部分の描写がかなりチグハグでなんだかなーと思っていたけど、世界よりも陽菜を選んだところにグッときたし、その代償がしっかりと示されていて良かった。
これからずっと2人は生活の至る所で罪の意識を感じながら生きていくけど、世間に恨まれたりするかもしれないけど、それでもいいじゃないか!って相手に出会えて幸せだなと思った。
セカイ系、万歳!
これで良いのか新海誠監督
本日初回TOHOシネマズ日本橋にて鑑賞。
今までの新海作品は見てきましたし全てがいいと思える作品ばかりでは無いともおもってたので今作はどういう作品に仕上がってるのかと楽しみにしてました。
『言の葉の庭』『君の名は』と映像と作品のバランスがとてもよく今作もその流れで作られてる。
映像はとても素晴らしく仕上がっているしストーリーもそれなりにまとまってる。
でもそれほど感動は無かった。
16歳の男の子が田舎から東京に家出をしてくるほどの切羽詰まった心情などは見えてこない。
頻繁に出てくるCMも見る側にとってはどうでもいい。
前作があれほど売れてこれからどういう作品を作って行くのかと楽しみにしてたのだがこの作品は残念だった。
エンタメとしてはよくできてるかもしれないがこれでいいのか新海監督!
褒めるとすれば新人の声優さん達。
とても良かった。
セカイ系アニメの再構築
2000年代、国内のアニメーションは主にエヴァンゲリオンなどの影響で、君と僕の関係がそのまま世界の命運に繋がるような作品群(これをセカイ系という)が非常に大きな力を持っていた。
もちろんこれは当時のアニメやビジュアルノベルを知っているもののみに伝わる共通項で、この手の話に疎い人には全く縁のない話だが、当時の新海誠はこのど真ん中にいた。
初長編の「雲の向こう、約束の場所」にも、こういった要素は見えている。
今作、天気=セカイとみれば、その構造はとてもわかりやすい。セカイを変える力を持った少女と家出少年という組み合わせは鉄板といってもいい。
セカイを変えて、人々を笑顔にする、そしてその代償として、少女はセカイから消える。
少年はセカイよりも少女を選択し、社会を敵に回して、少女を救った。
ラストのシーン。
急に3年飛ぶ。秒速を思い浮かべた方も多いのでないか。
今回、3年飛んだ先で、少年は青年になり、あの出来事は、一瞬の夢のようなものだったんだ、セカイなんて狂っていて、変えられるようなもんじゃない。わかったろ?と小栗旬に言われる。そうかもしれないと、少年は一瞬悩む。
だが、少女を一目みて、いやそうじゃない、セカイを変えたんだ、だがら今がある!と青年は答えを得る。
この展開は、本当に素晴らしいと思う。
人によっては意味不明だし、不快にすら思うかもしれないが、私は素晴らしいと感じたし、きっと、これまでの新海作品を見て来られた方々もきっと同じだと思う。
あと、過去作のキャラが端々に登場するのは、遊びがあって面白くて好きです。
アニメの子
一回きりのスーパーメガヒットだったのか、ポスト宮崎になれるか、真価が問われる新海誠監督最新作。
一般観客やファンや業界でも今年の待望期待作の一本。ネタバレは絶対NG。
実は、あまりあらすじを把握しないまま鑑賞。予告編の感じだと、天気を題材にしたボーイ・ミーツ・ガール×ファンタジーみたいな…?
差し支え無い程度にあらすじに触れると…
雨が降り続ける東京。
離島から家出して来た少年・帆高は、ひょんな事からオカルト雑誌のバイトを始める。今特集してるのは、都市伝説的な“100%の晴れ女”。
ある時帆高は、一人の少女・陽菜と出会う。彼女こそ、祈るだけで天気を晴れにする事が出来る不思議な能力を持つ噂の“晴れ女”だった…!
あのスーパーメガヒットの後の作品なので、色々感想や意見が分かれるだろう。すでに賛否両論状態。
自分としては、あのスーパーメガヒット作の前から見てきた新海ワールドに、今回も魅了。
本作は本作で、また新たな魅力を持った新海ワールドだったと思う。
これぞ夏アニメ!…とでも言うべき、ひと夏の青春。
少年少女の淡く純粋な恋。
超常現象のような不思議。
見た事も無い世界、経験。
出会い、成長、苦悩、葛藤…。
自分は今、何の為にがむしゃらになれるのか。
新海監督の代名詞とも言える圧倒的な映像美と再びタッグを組んだ映像にマッチのRADWIMPSの音楽に彩られ、ユーモアを交えつつ、詩的な感性と繊細な描写。
クライマックスに進むにつれ、予想だにしなかったスケールと世界観と展開に、気が付けばいつしか引き込まれていた。
それにしても、不思議な不思議な物語。
下手すりゃキワモノ的な題材を、よくぞ魅力的なボーイ・ミーツ・ガールに昇華したと思う。
折しも記録的な日照不足の今年。是非とも陽菜に祈って貰いたいと、ついつい。
本当に天気というのは、人の気持ちとリンク。
晴れなら心が気持ち良く、雨なら心が冴えない。
あくまで天気はその言葉通り天の気まぐれなのに、どうしてこんなにも人の気持ちを動かすのだろう。
そんな天気と心が繋がっているように、天気を変える事が出来る陽菜。
何故、そんな力が…?
勿論これは言えないが、その不思議な能力には日本独自の風習が絡むのが興味深い。(ここら辺、あのスーパーメガヒット作と同じ)
そして、その不思議な力故の悲しき運命…。
世界を変えた。偉大な功績を残したとかでなく、その言葉通りの意味で。
そんな事、誰も信じないだろう。
でも、そんな信じられない事が、不思議な事が、この世界に。我々がただ知らないだけで…。
それを突き動かしているのは、がむしゃらでピュアな若者たち。
主人公の少年少女たちの言動は、少々過剰でもある。たまたま拾った○を保持し、それが原因で警察にって…。
不思議で、狂ったこの世界。
そんな世界で、ただひたすら追い求める。
この気持ちに。この想いに。もう一度、逢いたくて…。
実際の東京の街並みを丁寧に再現した圧巻の映像。雨の描写のクオリティーは『言の葉の庭』でも実証済み。
余談だが、我が町でもずっと雨続き。が、劇場を出た時降っていた雨が少し止み、雲の隙間から晴れの日射しが差し、それはまるで劇中そのもので、何か不思議な感じだった。(←これ、本当です!)
RADWIMPSの音楽と歌。おそらくメイン主題歌の「愛にできることはまだあるかい」が話題になるだろうが、個人的にはfeat.三浦透子の「グランドエスケープ」がお気に入り。
新海監督のもう一つの真骨頂とも言える、魅力的な女性キャラは今作でも。ヒロイン・陽菜が可愛い。
謎の公開前から酷評相次いだ本田翼の声だが、自由奔放な性格の夏美にそう酷くはなかったと思う。一番のファンタジーは、バイト先にこんなセクシー美人の先輩が居る事!
また、新海監督の過去作のキャラがカメオ出演している事も要チェック!
客足は早速上々も、これから沢山の意見が出るだろう。
でも一つ言えるのは、
一定以上のハイレベル、ハイクオリティー、魅力…。
アニメーションならではの表現、イマジネーション…。
その手腕は随一。
新海監督は当代きっての、“アニメの子”だ。
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最後にこの場を借りて、スタジオは違うが同じアニメ繋がりで、今回の京都アニメーション放火殺人事件について。
自分も京アニは好きな作品が多いので、衝撃でショックだった。
こんな惨事が起こった事、才能あるスタッフたちが大勢犠牲になった事…。
凶行に至った男の動機はまだ明かされていないが、身柄を拘束される時に発した「パクりやがって!」という言葉。
こんな事言うのは少々気が引けるが、こういう事って度々ある。ハリウッドでは、大ヒット作が生まれると必ず、パクりだ!盗作だ!…と言われる。
でもそれって、何の信憑性も無い。単なる思い込み、逆恨みでしかない。
京アニ作品に限った事じゃないが、ジブリや実写の人気作に対して、世の中辛辣な意見が多い。『天気の子』もこれから相当比較されたり、真っ向否定意見も出るだろう。
映画は確かに人それぞれの意見なのだが…
やれパクりだの、やれ期待外れだの、やれ某作品と比べると…だの、そんな意見が時に多く感じる。
何と視野の狭い見方だろう。もう一度言う。何と視野の狭い見方だろう。
そんなひねくれた見方が度を越した。
今やアニメは、世界的な日本文化の一つ。
やっとここまで来た。なのに…。
かつて宮崎勤元死刑囚がアニメヲタクと報じられ、アニメヲタク=アブナイ奴と世間に誤って認識されてしまった。
私が心配するのは、今回の事件でまたそういった偏見が広がったりしないだろうか。
すでにネット上では、哀悼の意見がほとんどの傍ら、アニメスタジオだからと言って誹謗中傷してるクソバカどもも居る。
では、何だったら心底悼んでくれるというのだ? スポーツか? 音楽か?
それらとアニメと何が違うと言うのだ? 人の命に変わりは無い。
そもそもはこの許し難い残虐な凶行を行った犯人。テメエのせいで!
自身も火傷を負ったらしいが、そんなもんじゃ生温い。間違いなく死刑になるだろうが、厳罰に処すべき。
無情に不条理に命を奪われた犠牲者の方々の為にも…。
自分も一、アニメが好きな者として。
人を好きになるとどうなるか
代償のあるハッピーエンド
新海監督が賛否両論あるストーリーを書いたとおっしゃっていたのでバッドエンド嫌いな私と弟は見るのかとても悩みました…が勇気を出して映画館に行くことに。
ちなみに「君の名は。」は私は好きで、弟はあまり好きではないようです。
そんな2人が見に行ったのですが、結果としては2人とも満足しています。
音楽、映像は文句のつけようがありません。花火が上がるシーンの立体感に「え、今はこんな綺麗な花火がアニメーションでできるの?」と驚いたほど綺麗です。
またレビューで「主人公の男の子が自分勝手」というニュアンスのコメントがありますがそれも正直な話、私もそう思うところはありました。
ただ「天気の子」の大きなテーマとして「世界のカタチが変わっても守りたい人がいる」という部分を考えればその行動も納得できるような気もします。
とにかくがむしゃらに宿命に抗う主人公の男の子。
個人的にはやはり主人公2人には幸せになって欲しいのでとても感動しました。
あと個人的に、「多数の幸せの為なら1人の犠牲はやむを得ない」とせず、日本人みんなで大きな代償に向き合うべきだと訴えられている気がして考えさせられました。
監督も賛否両論ある前提で作り、「君の名は。」を面白くないと怒ってる人ももっと怒らせたいとおっしゃっていました。
要はそのくらい良くも悪くも皆見て、良い意見悪い意見をぶつけて、考えて欲しいのだと思います。
「君の名は。」より面白いかという論点より1つ映画としてとても楽しかったです。
主人公の過去は小説で保管されると予想してみる
う〜ん...君の名は以上に何の特徴もない作品に成り下がっている。
心を揺さぶられるシーンがほとんど無くて、伏線回収のような話の巧みさもない。
ゆえに展開も読める。
映画あと何分で終わるのかなーと常に時計を見てしまった。
ラストに帆高が「陽菜を助けるんだー!」と警察から逃げるのが無理やり過ぎるし、キチガイ過ぎて引いた。
え?そんなに無鉄砲に何の考えもなく行き当たりばったりで行動しちゃうの?
でも、どうせ向かうのはあのボロい神社(?)でしょ。
唯一評価できる点は、世界の天気と陽菜で陽奈を選んで、東京が水没したことくらいでしょうか。
いちおうラストに少し盛り上がったので、★2にしましたが、これなら水没した東京を元に戻すために奔走する話を後半に持ってきて、その心の葛藤を描いて欲しかった。
そして主人公が家出した理由....なぜ語られなかった。
君の名はみたいに小説で補完ですかね。
クレジットが楽しめる作品
前作を超える素晴らしい作品でした。
冒頭30分間バラバラだった情報が中盤で一気にまとまります。巫女の話がいらないという意見を多々見かけますが全て伏線であり素晴らしいです。
また、前作大ヒットしたのもあり、沢山の企業を使っていたり、前作の主要キャラも登場、有名声優を起用1部のコアなファンも一般の方も楽しめるようになっています。
私はクレジットが1番楽しかったですね笑
ただ、最初のソフトバンク家族の登場は要らないかなぁ.......笑
天野陽菜は100%晴れ女。 「君の名は。」と同じように、 少年と少女の特段の大きな起伏もない日常が綴られて行く。 そして、 3人が夜逃げ同然の夜に宿泊した宿で事件が起こる。
Movixあまがさきで映画「天気の子 weathering with you」を見た。
劇場公開日:2019年7月19日
2019年製作/114分/G/日本
配給:東宝
醍醐虎汰朗
森七菜
本田翼
吉柳咲良
平泉成
梶裕貴
倍賞千恵子
小栗旬
ヒロインの天野陽菜は100%晴れ女らしい。
物語の中盤までは
「君の名は。」と同じように、
少年と少女の特段の大きな起伏もない日常が綴られて行く。
そして、
3人が夜逃げ同然の夜に宿泊した宿で事件が起こる。
そこから物語は大きく動き始める。
そこまでは退屈だったストーリーが、
大きく変わった。
主人公とヒロインが空の上で再開するシーンでは、
ちょっと涙ぐんでしまった。
愛にできることはまだあるかい?
愛にできることはまだあるよ。
森七菜は「最初の晩餐」が印象的だった。
本田翼の声がいい。
印象に残るのは倍賞千恵子。
上映時間は114分。長さは感じない。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
ほんの少し、雨が好きになる。そんな映画です
恋人達が選んだ小さな破滅
晴れ女が雨を退けて人々の気持ちをキラキラさせる映画だと思ったら!
なんと、自分たちの恋を成就させるために世界を犠牲する方を選んでしまうという展開に涙しちゃったじゃないか!
この世界に叩きつけた結論を若い人達はどう感じるのだろう?
ハリウッドでは焼き直しを繰り返すいっぽうで
こんな素敵な新しいお話を紡げる人がまだ日本にはいるんだという感動
アニメ作りに命をかけた全ての人達に幸あれ
愛に出来ることは、まだきっと
期待以上
これまで色々な評価がされていますが、僕個人としては前作以上だったと思います。クエスチョンマークが付く箇所も所々ありましたが、穂高のひたむきさと決断は多くの人が共感できるものだったと思います。この結末をどう捉えるかは観客一人一人に委ねられますが「君の名は。」のエンドロールの時よりずっと心に刺さるものがありました。
やはり、新海 誠!
画像の素晴らしさ・ストーリー・キャラクターの魅力、どれをとっても最高です。
帆高と陽菜のキャラクターの感情移入がしやすく、天気をモチーフにストーリーが展開していく魅力が、素晴らしい!
ある意味、『君の名は。』を完全に越えてます。
君の名は。の主人公2人も、出ています。
また、Blu-rayを買いたいです。
1億点
心は曇り空
君の名は。に続く作品としてどう新海誠ワールドが描かれるのか、非常に楽しみにしていました。
まず特筆すべきは、新海誠作品のお家芸である非常に写実的な絵作り。公開2週間前に完成というギリギリな制作スケジュールの中、一つ一つのシーンを直前まで監督が拘り抜いた結果なのでしょう、映像クオリティは流石の一言。幻想的な雨や水の表現、リアルな新宿の街並みなどはまさに眼福。
また、監督のファンサービスなのでしょう、前作の主人公たちがカメオ出演した時は劇場内に響めきが。
画面の美麗さが隅々まで楽しめる、これまで同様ハイクオリティな映像が見られるのでそこはご安心ください。
肝心のお話はというと、かなり若い人向けに作られたなという印象。
「世界と好きな人を選ぶとしたら、どちらか」選択されたのは後者でした。
お話の構造はよくあるボーイミーツガール。出会いから徐々に中が深まる様子は、前作の様にRADWIMPSの楽曲に乗せたPV風の演出で描かくが、イマイチ曲とシンクロしていない印象。
また、主人公に感情移入し辛く(若さゆえか)家出の理由や家出後の行動はあまり褒められたものではなく、それを取り巻く大人たちも主人公に寛大過ぎないか?と首を傾げるシーンも多々。
SF的な設定も"君の名は。"ほど練られておらず、なぜヒロインが巫女にならなくてはならなかったのか、そもそもなぜビルの上に鳥居があるのか、、"君の名は。"のような地域に根付いた信仰や歴史を紐解く流れが今作にはないため、巫女の設定が非常に薄味で物語の深みが感じられなかった。
極め付けはラストシーン。なんとかヒロインを取り戻した主人公は、残念ながら実家送りにされて離れ離れに。3年の月日を経てようやくヒロインと再会を果たすのだが、これが全くカタルシスがない!
なぜか?それは空白の3年間についてお互いがお互いのことを思う、会いたくても会えないもどかしさを演出する描写が無いからだ。"秒速5センチメートル"や"君の名は。"は、再会できるのかできないのか、瀬戸際の演出が素晴らしく、結果がどう転ぼうかとカタルシスを感じることができた。
今作では最後にヒロインを救えたことは主人公は知っていて、また会えない理由が保護観察下の元というお粗末な顛末なため、結局時が経てば2人はまた再会できるのだろうという御都合主義が予想できてしまった時点で映画の楽しみは損なわれてしまったのが残念だった。
つらつらと良くない点も書いてしまったが、若い人に向けて直球ストレート勝負を仕掛けてきた、新海誠監督の新境地開拓に最大限の敬意と拍手を。
願わくば、君の名は。の衝撃を次回作でもう一度。
人生に燦然と輝くワーストNO.1映画
未来のミライが同率1位。
以下、ノベライズ版(作・新海誠)あとがきから一部引用。
『道徳とも教育とも違う水準で、物語を描こう。それこそが僕の仕事だし、もしもそれで誰かに叱られるのだとしたら、それはもう仕方がないじゃないか。』
『「老若男女が足を運ぶ夏休み映画にふさわしい品位を」的なことは、もう一切考えなかった。』
なるほど。
………そら、楽しいだろうよ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!
大衆を楽しませる目的がなく、自分と、自分を理解してくれる人間(信者)だけが楽しいものを作るってのはさ〜〜〜!!!!
でもそれ絶対にエンタメじゃないじゃん!!!
めちゃくちゃ悪く言えばただのオ●ニーじゃん!!!??
なんで「「「「「皆さんが楽しめるエンタメです!!!」」」」」って感じに売り出したの!?!?
信じらんない!気持ち悪い!!最悪!!!(陽菜の声で)
観てる間、監督の意のままに操られているキャラクターの人間哲学の無さに鳥肌と頭痛と目眩で本気で吐き気が止まらなかった。
こうするとかっこいい、こんなこと言えば素敵、理由もなけりゃ意味もないけどやってみました。なんでかって?
画面映えするから。
もーずっとそんな感じしか見えない作り。
観客にキャラクターを愛させる努力が1mmも感じられない。
新海誠に興味のない人間からすりゃ、どのキャラも好感度0だよ。
新海誠が大好きな人たちは勝手に愛するんだろうけども。
以下、好きでも嫌いでもない、新海誠をほぼ知らない人間の感想。(ノベライズのネタバレもある)
主人公が我儘とか自分勝手とか大人の言うことまるで聞かないとか、それはいいんだよ別に。世の中に死ぬほどいるじゃんそんなキャラ。
でもあの主人公って、普通に観てたら誰も理解できなくない?
背景描かなすぎも想像の余地を生みすぎて、見づらいよ。
行間や余白を読まず、与えられた情報だけをただ受け取るのが正解の観方なのだとしたら、『思わせぶりな画』を出しすぎ。
甲板に出て帆高が雨浴びるシーンとか須賀が帆高助けるための演出でしかないのに「…来た!」とか。
【カッコイイ画作り】でしかない。
例えば一瞬映る過去回想、主人公の頬にほんの少しのかすり傷…みたいな情報量で、父親に殴られてたなんて分かるか? 僕はノベライズ読んでやっと知ったぞ。
そしてその『殴られてた』も、
・主人公が反抗期で、父親がカッとなった
・日常的な暴力を受けてた
・ほぼネグレクトだった
色んな答えを導けるんだけど、この作品『色んな答えがあっていいんです』って作りじゃない。ゆえに描写不足にしか感じられないっていう…。
それなのに『家には戻りたくない』ってしきり言う主人公。とても人間性なんて感じられないし、深みもないわけ。
何も一から百まで説明しろなんて言ってないんですよ。
ただ、せめて観客が取捨選択できる程度には情報を与えてあげないと、あまりに不親切すぎるでしょ。
そこからキャラへの解釈を深めていく。
それが映画の、物語の醍醐味なんじゃないのか?
でもこれこそが『新海節』?
それは不名誉なことじゃないの?
エヴァでももうちょっと分かりやすいよ。(主人公が何を考えてるか可視化されてるから)
たった一言、たった1モーションで良いから『帰りたくない』以外の、彼の人間味がわかる何かが欲しかった。
それ以外の感情、あとは全部ヒロインに振ってんだもん。ヒロインあっての自分という考え。
いやその前に君のこと教えて欲しいな……。
(結局島に戻って元の生活に戻れるんなら日常的な暴力もなかったんだろうし、ネグレクトでもなかったんじゃない? 一度逮捕された際に両親と警察は顔を合わせてるはずだし問題があれば家族の元には返せないでしょ。それを知りたくてノベライズ読んだけど何一つ補完は無かった)
須賀なんて最悪の被害者。
なんで水が入ってくるって分かってて窓に手をかけんの?ってノベライズ該当部分読んだら「何を考えるわけでもなく俺は窓枠に手をかけた」って書いてあって腰抜かしたよ。
「何を考えるわけでもなく」って一番やっちゃいけない表現だろ。キャラの虚無を描きたかったのか、窓から流れ込む水を比喩にしたかったのか両方か分からんがチープすぎる。
悲しい。ただただ不快で悲しい。
考察をさせるためにワザとここまで不快感がある作りにしてんのかな。
そんなこと思うくらいには、この映画の良さがわからなかった。
いや、うん、新海誠が作りたかったもの作って、それで評価されるんならそれが一番の正義なんだろうけど。
そしてそんな世の中に絶望するけど。
僕にとっては
『君の名は。の方が好き。よく分かんなかったけど映像はマジでキレイだった』も
『天気の子超泣けた!最高傑作!明日も観るわ!』も
『これが新海誠だから!!童貞の妄想1000%が新海誠!理解できないやつは馬鹿!引っ込んでろ!!』も全く同じ感想です。
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