天気の子のレビュー・感想・評価
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須賀圭介のスピンオフ作品を望む
前作の経験から暗闇のでかいスクリーンでこの新しいRAD&新海ワールドを観れば感動させられるであろうことは十分に分かっていたし警戒もしていた。劇場予告編で「愛にできることはまだあるかい」と何度も聴かされなんとあざとくうざったくズルいとさえ感じていた。離島から家出して東京にやってきた高校生が空を晴れさせる能力を持った少女に出会う、前知識はそれだけでなるべく余分な情報を入れずに観ようと思ったしそれはかなり正解だった。傑作である。比較でき無いとは思うが「君の名は」より作る意義というか新海監督の訴えたいテーマがこの時代においてしっかりはっきりしていて私は大好きである。主人公の帆高は家出少年でそれ以上でもそれ以下でも無い「・・僕たちに何も足さず、僕たちから何も引か無いでください」と祈るのだ。このまだ明けぬ長梅雨を予見していたような展開にまず驚かされ、おじさんにとっては少年をかまわずにいられ無いバイプレーヤーの「東京の大人=須賀圭介」がたまらなく良い。
議論こそが深海さんの狙い
この映画はどうぞ意見をぶつけ合ってくださいと言っているようなもの。だから言わせて欲しい。
世の中理不尽なことだらけ、周りに迷惑かけず、黙って社会に飲み込まれろ。本当にそれでいいのか?少なくとも自分はそう思わない。社会の悪い面から目をそらし、ルールの意味もろくに考えずに守ることしか考えてない大人たちで日本は溢れている。なぜ家出はダメなの?なぜ子供だけで生活してはいけないの?そういう子供の内なる声に対し、大人は決まって言う。「社会のルールだから。常識だから」と。ルールや常識によって一体いくつのものマイノリティが奪われてきた?若者にとって生きずらい世の中なのは確か。同時に、社会の理不尽から目をそらし、戦いもせずに諦める若者が多いことも問題。そういった若者の主体性を殺してはいけない。この映画には現代社会へのメッセージが込められていると思った。登場人物の設定なんて最低限でいい。大事なのは、作中の人物の考えや生き方を見て、想像を膨らませ、何を感じとり、どう考えるかである。
素晴らしい映画をありがとう!
天気の子、IMAXで観てきた!
マジ最高だった(^o^)
RADWIMPSの音楽がマッチしすぎてヤバかった。
自然と涙が・・・
そして、滝くんや三葉などの君の名のメンバーが出て来て驚いたww
本田翼、いろいろ言われてたみたいやけど、普通に良かった!
CMでも流れてた夏美の最初らへんのセリフ「君の想像通りだよ」のアクセントとかには、確かに少し違和感を覚えたけど、後は気にならんかった。
自分が夏美を見て想像してた声とは違ったけど、いい意味で裏切ってくれたと思う。
そして、天気の子のラスト、言うなれば一人を選ぶか、世界を選ぶかの選択
多分正しいのは世界を取ることなのだろう。自分がその立場になったとしても、その選択を取る、いや取ってしまうだろう。その後、ずっと後悔することが分かっていても。現実ではできないからこそ、天気の子のラストは素晴らしいかったと思う。
少し心理描写の説明不足な所もあるにはあるが、そこは多分想像力を働かせてほしい部分だと思う。また、ちゃんと見ないと分からない部分もあるので、そこは何回か見てもらいたい。
好みが別れる作品になっていると思うが、とても素晴らしく、アニメ好きの私的には、アニメの中でトップを誇っていると思う映像美は、それだけでも見る価値がある。
改めて好きだった
観なきゃ始まらない。観て良かった!
最高のエンターテイメントです。
ストーリーは微妙だけど描写は最高。
私の知識不足、鑑賞力のなさもありますが、個人的な疑問。
・主人公の家出理由が曖昧。
・くそでかい雨の塊が落ちてきたりしてたけどあれは結局なに?
・ヒロインは晴れ女の力なくなったってのになぜ東京はいまだ雨のまま?
・東京の水没は昔の東京に戻ったってことでいいのか
・主人公は拳銃を一時所持してたけど、お守りとして持ってたとか普通にやばい人じゃないか?
・主人公が家出して問題起こしておきながら地元にしれっと帰ってきてるのがムカつく。
超常現象がテーマであるからこそ説明ができない部分やしづらいところははしょられて何だか都合の良いところだけ見せられたという感じ。
最後にヒロインを救って一緒に空から落ちるシーンは千と千尋を想起させられた。大粒の涙とか。
ただ本当に背景がきれい。美しかった。東京に住んでないから東京に行きたくなる、住みたくなるような、東京の都会の雰囲気や一歩外れた廃れた街並みとかがよく表れていて、ああリアルで綺麗だなと思った。
雨の描写もジブリより好き。しっとりしていて、なんだかリラックス効果があるようなそんな感じがあって、落ち着いていてすごい好き。
観て数日経つと
君の名は が良作過ぎた
楽しめないわけではなかったけど、どうしても
君の名は と比べてしまう。あと、君の名は を見たことがあると、似たような風景表現に違和感を感じるかも。あと、個人的に主人公のキャラが嫌いでした。
次回作に期待です。
違法行為について
ストーリーの中において違法行為を入れてくるが、少年法であるうえに情状酌量余地を入れた内容となっている。違法行為のくだりは、ストーリー構成上、結果的には不可欠であるが、法律を勉強している身からすると心底楽しめなかった。
何者にもなりたい愚かな私たち(人間)に見て欲しい映画です
そろそろ新海誠監督の最新作、天気の子が公開の頃だなーと思い、久しぶりに映画館へ。
見終わって思ったのは、
ラストがわたし的に最高でした。
人はすごいエネルギーを持っているけど、
それは大いなる宇宙や自然があってこその頂き物なんですね。
自然は、ただ自然に何一つ間違わずに回っていて。
人間だけが何者かになってる気がしてるだけで、何者かになることなんて、そんな事の方が簡単になれちゃう現代だから、愚かさに足を救われもせず歩いてしまう。
...のかなーっと、映画を見てそう思うのです。
映像もカメラワークも技術もさらに上がっていて、この数年でここまで作り上げてきたたくさんのクリエーターさん達に、本当に本当に感謝です。
賛否両論いろいろ言うのは人の性ですが、できた作品に込められた数多の魂のエネルギーは、誰にも穢すことはできません。
ぜひ何者にもなりたい愚かな私たちに見て欲しい映画です m(*_ _)m
陽菜が作る超ありあわせ料理が気になった
水の描写が、言の葉の庭から更に進化している。雨粒の落ちる細かい描写は質感まで本物以上に感じさせる。アラジンやスパイダーマンを観なくても、観る価値のある作品だと思う。君の名は。みたいにさりげないハッピーエンドはこの作品でも健在。
陽菜がアパートで作るチキンラーメンとポテトチップスのり塩で作ったソバチャーハンみたいなのが何か気になった。コップの中で自家栽培しているみたいな豆苗なのかカイワレなのか、それとネギもコップの自家栽培だった。あれ、結構塩分多くないか?と思ってしまった。どうでも良いことだけど。
ジブリ映画との違いはプリズムの様なLEDライトの様な透明感じゃないか?と思う。それとさりげないハッピーエンド。
それと警官に拳銃向けてあちこち撃ったのに高校卒業まで保護観察、でそれで良いのか?と思ってしまった。てっきり鑑別所送りだと思っていた。
映画を観に行った日も外は一日中大雨で道路も何ヵ所かプールみたいになっていたし、スマホに土砂災害警戒レベル3と出ていたので、この映画はかなりタイムリーでリアリティーを感じた。七月も終わりに近づいているのに長袖で過ごさないと寒い日も何日かあった。
"個人の幸せ"か"全体の幸せ"か?
中盤で、主人公を保護する圭介が「人柱が犠牲になるより異常気象が無くなる方がいいと誰でも思うだろ?」といったような発言をしていましたが、この作品では「個人の幸せか、全体の幸せか?」というテーマが描かれていると思いました。
殆どの人は"個人の幸せ"よりも"全体の幸せ"を優先すると思います。私が今まで見てきた映画は"犠牲になったヒーロー"が描かたストーリーばかりでした。
しかし、この映画のラストは真逆なのが新鮮でした。個人にとって、愛する人は全体よりも大事に思えるものなのだと感じました。(その結果として東京が水浸しですが..)
この映画におけるキーパーソンは、この発言をした圭介だと思います。作中で圭介は自分と娘の生活の為に、主人公を追い出すなど、"大人としての対応"をします。 しかし、最後の最後で、ヒロインに会いたいという主人公の気持ちに自分の過去を重ねて、警察官に対峙し、ルールに違反してしまうのです。何だか切ない気持ちになりました。
映像がとても素敵だったので、映画館で見る価値はあると思います。写実的な絵とファンタジーな物語のコントラストも良いと思いました。
予告映像をもう少し…
本編はさすがです。「君の名は。」と好みは分かれると思いますが…今回は予告動画にあまり魅力を感じられなかったというか、「雨男」、「晴れ女」の対の2人の話と、予告で言ってたらもっと興味持って行けたかなーとはおもいます。というのも前作君の名は。は単純に入れ替わるだけの物語かと思いきやの謎という予告に引き寄せられてヒットしたところもあるのでは無いでしょうか?
傑作<佳作
思い切った設定でしたね
鑑賞当日はちょっと寝不足な上、レイトショーだったので途中眠くならないか心配でしたが、最後までしっかり楽しませてもらいました。
「君の名は。」同様に、超常現象を前提にシナリオが進んでいく点は同じですが、本作はその超常現象がヒロインに発動する必然性がイマイチ良く分からないことも含めて、主人公の2人が置かれたシチュエーションが説明不足のため、感情移入し辛い面がありました。(終盤、隣に座ってた人がハンカチで涙を拭っている風でしたが、いったいどこが泣けるのだろうと不思議に思ったほどです。私の感性が鈍いだけなのかもしれませんが)
そのためか、「君の名は。」の時に感じなかった「そんなワケないだろ」という思いが常にあり、次の展開が楽しみでどんどんのめりこむ・・・という感覚ではなかったです。
それでも、新海誠作品ならではの美しい映像はさすがでした。「言の葉の庭」でも感じましたが、新海誠作品で描かれる雨の映像は本当に天下一品ですね。
実はこの作品を見て、一番思い切ったなと思ったのは、ストーリーそのものというより、これほど注目度の高い作品でありながら、東京を豪雨で沈ませるようなネガティブな状況を描いたことでした。ここ数年毎年のように日本の各所で豪雨被害が発生している中、下手すると(敏感に反応する人たちが騒ぎ出して)上映自粛になりかねないような内容です。そんな状況に今年陥らないことを祈るばかりですが・・・。
とはいえ、単なるハッピーエンドにしないところが新海誠監督作品らしいところでしたね。すべてがうまくいって終わる方が一般受けするのでしょうが、今回のような設定にすることで強いメッセージを送ろうとしたのかもしれません。
「君の名は。」ほど万人に薦められる内容ではないように思いましたが、それでも一度は見るべき映画ではないでしょうか。
雨や空が美しい、監督集大成作品なのでは。
けぶるような雨、落ちる水滴、雲間から射す光、空の魚、空の上の世界。
ただただ美しく、雨の空気の匂いを感じる錯覚すら覚える映像に感動した。
これ観るだけでも劇場行く価値はあると思う。
ストーリーは、居場所を持たずに故郷を飛び出した少年・帆高が、天候を操る力を持った少女・陽菜に恋をして、世界の異常気象を止めるために自己犠牲を払おうとする彼女を取り戻す(世界秩序よりも大切な女の子を選ぶ)物語。
フォーマットはいわゆる新海誠監督が初期に制作していた「セカイ系」作品にあたると思うんだけど、でも以前は2人だけの世界(僕と彼女)で閉じがちだった物語を他者を巻き込むようなひらけたものにしていて、ある意味進化したセカイ系の物語だったような気がしている。
逃避行には2人にとって大切な弟・凪がいて(この凪くんが聡明なナチュラルイケメン!)、帆高に関わった須賀さんや夏美さんも巻き込んでの物語になっている。
須賀さんがもう一人の帆高として物語を背負っていることがちゃんと描かれているのも良かった。
そしてそんな周囲の人々は帆高が「世界の秩序」よりも「大切な人」を選ぶよう背中を押してくれるのだ。
初期の新海誠監督が、「大切な人」に手を伸ばしきれずに失った喪失感を抱えて生きる男の子たちを描いていたところを(それはそれで作品として私は好きだが)、本作では周囲の人に助けられながら手を伸ばして「大切な人」を選び取っている。
そういう意味でアニメーション制作を続けた監督の新しいアンサーであり、集大成の一つでもあるのかなあと感じた。オタク層のみでなく大衆向けとして完成した映画だった。
(私個人は新海監督の作品の喪失感や痛み中毒者だったのでそこは少しだけ物足りなくもあるけども…。笑)
君の名は。メンバーが出てきたのも、サービス精神たっぷりで嬉しい。
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