天気の子のレビュー・感想・評価
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いらんことばかり考えて主人公たちに感情移入できなくなった自分はもう大人になったのだろう
「君の名は。」のみんなを救って二人も結ばれてのウルトラハッピーエンドを期待して見に行くと、見終わって頭の中が「???」でいっぱいになる。
主人公たちの行動は大人からすると「なんで?」でしかないんだけれど、それでもいいんだ、間違ってるのはセカイの方だ、で突き抜けられるのは10代の特権。
『ライ麦畑』と同じで自分が10代ならめちゃめちゃ心に刺さっただろうなーと思うが、「いや家帰れよ」だの「犯罪行為への心理的ハードル低すぎるだろ」とか「猫にカロリーメイト食わすな」だのいらんことを考えてしまう自分たちは、予告編で主人公に「大人になれ」と言う彼と同じで何かを失った大人になってしまったのだろう。
なおラスト15分の映像美と音楽の使い方はもはや暴力。理性は共感を拒否するが感情はスタンディングオベーション。
脳内はパニック状態だが有無を言わさず理不尽に感動させられるという意味の分からん経験ができる。
細かな説明は省いたのはあえて?
映像はとにかく綺麗。圧巻の一言。
ストーリーは君の名は。と一緒で「なぜ?」「どうして?」「あのシーンの意図は何?」を追究してたら粗が目立つ作品。どんな作品にもご都合主義というのは付き物ではあるけど…
一番、引っかかるのはいきなり降り始めた3年も止まない雨に対して特に説明がないこと。
物語的には数週間かな?描写されてないのがあったとして何十回か晴れにしただけで巫女は消えちゃうの?めっちゃコスパ悪くない?
んで、巫女が一人いなくなっただけで東京沈むほど雨が降り続いたって事は今まで日本が無事だったのは何百年も昔から数週間単位で巫女が入れ替わりながら祈ってたおかげなの?それとも今回だけたまたま神様のきまぐれでめっちゃ雨降らせたの?
てか巫女って一人しかいないの?
…わからん。でも、説明が無いなら想像するしか無い。
そもそもアニメでそこまで深く考えるなよ!ってだけかもしれないけど
①最初の船のシーンで穂高は雨が降るのを心待ちにしてたように見えたので『穂高が雨男』で『陽菜は晴れ女』とかって設定で穂高が原因で雨が降り続けてるのかな?と思っていたら別にそうゆう訳でも無いし
そもそも晴れを目指して東京に向かったぽいのになんで雨振ってテンション上がったの?
②陽菜のお母さんが実は最後の巫女で。亡くなっちゃったから雨が降り続けて、陽菜が知らず知らず引き継いだとかって設定なのかな?と思ったら別にそうゆうわけでも無さそうだし
雨が降り続く事に何かしら理由があってそれに沿ってストーリー展開するという手法では無く、全てにおいて細かな説明を省き、あえて(かな?)ぼかしながら話が進むので、それが意味のあるシーンなのかそうじゃないのか判断も難しくなり、なかなか主人公の2人に共感が出来ないなーと思った。
社会と対立しててでも陽菜さえ戻ってくれば後はどうなってもいいと言い切る穂高に対して
一見アウトローでも「大人になれ」と穂高や自身に言い聞かせ社会の一部になってる須賀。
その対比は面白く 年齢もそっち側という事も有、須賀さんにはやたら共感しながら観てました。「いけ」って背中を押してあげたいけど、そりゃそんな簡単に無責任な事、言えんわなーと
テッシー達が後ろ姿で出てきた時には「お!」って思ったけど
流石に三葉とタキ君の登場には「ちょっとやり過ぎじゃない?」とゲンナリした。少しでも君の名はを見た人を呼びたいのはわかるけど…君の名と言の葉の先生くらいの感じの方が面白いのに
露骨だな・・・・と
なんか不満ばかり書いてる気がしますが
しかしながら、それでも「なんか面白かったなー」と思えるのは
綺麗な映像は勿論の事。
「グランドエスケープ」による処が大きいと個人的には思う。
これは素晴らしい曲!
「雨乞い」ではなくて「晴れ女」?
見終わった後の満足感は相当高い。前半の軽いノリのPOPな場面で楽しませた後、終盤の息詰まる展開で見る者の心をグッとつかむやり方は「君の名は」と同じ感じである。少年少女の単純なラブストーリーが、天地の不思議な営みや社会の壁みたいなものと絡み合って増幅され感動的なものにしている。古来、天気に関して言われるのは、日照りの時の「雨乞い」の儀式である。しかしこの作品では逆の「晴れ女」である。「雨乞い」が直接命に係わる深刻なテーマであるのに対し、「晴れ女」は人々に喜びをもたらす明るいテーマに見える。しかしながら犠牲が必要だということでは両者は同じである。このあたりの展開が実に巧みで、ファンタジーなんだけど本当の話だと思わせてくれる力がある。
「晴れ女」というありきたりのテーマから、これほど見る者を魅了する作品に仕立て上げるなんて、思わず「新海誠は天才か」と心の中でつぶやいた。
傷だらけの天使を思い出した
3年ぶりの、新海監督映画
おかえりなさい、新海監督。
そういう心境で、この映画を観ていました。
やはり新海監督が描く作画は、本当に綺麗でした。まさに、熟練の職人が描いたような作画でしたね。何度も観たくなる映画です。雨粒が緻密に描かれていたり、雨音も何だか癒されそうだなと感じましたね。六本木ヒルズとスカイツリーが出てくるシーンや、雨から晴に切り替わるシーン、天空世界のシーンが、特に見応えがあったと思います。
ストーリーは、天野陽菜の見舞いから始まり、一方で森嶋帆高が東京へ船出するという流れでした。舞台は東京で、雨が長い間降っているという天候でしたが、陽菜が祈るだけでも、晴れるというミラクルな展開が起きていましたね。そのシーンが、今回の見所ではないかと、僕は思いました。
終盤では、長年の雨の影響で東京が沈没してしまうという、少しトラウマになるシーンがありました。新海監督は地球温暖化が深刻化している「今」を描いたのではないでしょうか。
男女2人の初恋も、順風満帆には進んでいなかったようで、物悲しいなと感じたりもしました。帆高が途中で捕まってしまうのも、少し衝撃的でした。
ストーリーは、所々で若干トラウマになるシーンが存在しますが、作画は本当に綺麗なので、映画好きの方には絶対オススメする映画です!
決して悪いものの訳では無いが…
以前,話題になり捲った「君の名は。」当時,私絶対に観ないだろう,と思っていたが、
どうしても車に乗って,映画館に行き何かしらの映画作品を観たい!と思ってた矢先に“コレは意外に面白いんじゃ無い!なんて思った記憶が蘇った事から,鑑賞。
前回の作品の話題ヒットをした後は,もっと上(って何だ?)へもっと面白いものを求めてしまうものだと私は思う。
ハッキリ言って全くの別物の作品なのに(拘りの1つ何であろうが)、音楽も全く同じのRADWIMPS(悪いとは言っていない事だけは云っておきたい所)を起用した事自体(違いが解らん⁈)1番言いたい事として,一般受けする作品を似たような作品を立て続けに2本創りたかったのかよ⁉️という疑問が生まれて終了…
この映画と主題歌がマッチングしていて泣きそうでした。
10代の子どもと鑑賞しました
この監督の作品は初めてです。
冒頭、家出して上京するため船に乗った高校生の主人公・帆高と、マイナーな雑誌編集者・須賀との出会いのシーンがあるのですが、そこから突飛で、その後の人物の会話にも現実味を感じられず。
今の中高生ってああいう話し方をしてるかな?手足は伸びてきていても、判断を次々に迫られた時に、意外とあやふやで思考停止したりしないかな?
特に男子は女子と違って発達がゆっくりなので。
監督(大人)の頭の中で考えた中高生がこんな感じなのかなと思って観てました。
人物像が掴めないまま、最後まで置いていかれた感じです。
ジャンルとしては中高生向けのラブストーリーだと思いますが、一つひとつのシーンがどこかで見たような、聞いたような既視感のあるもので、スポンサーの宣伝のための小物(即席麺など)のアニメCMを繋ぎ合わせて一本にしたような映画でした。
親に子どもたちを映画館に連れて来てもらわないといけないので、通信教育大手のあの企業にも協賛してもらったのかな?なんて雑念も湧いて来ます。
良かった点は、東京の街を繊細にトレースして画の作り込みがしっかりなされていたところ。
監督が風景描写にこだわりを持っておられる方だそうで、脚本家の方の力を借りて人物描写やストーリーに厚みを足せば、2時間ほどの映画としてのバランスが良くなり、大人も満足できそうです。
子どもはちょうど理科で気象の勉強をしているので、三年も同じ場所に雨が降ったらもっと大災害になるのでは?植物が枯れるはずでは?あと晴れ女・雨女の設定など分からないところが多かったようですが、画が綺麗で音楽もかっこ良かった!と喜んでいました。
ただ、先日鑑賞した『名探偵ピカチュウ』の方がもっと感動したし、ピカチュウの正体も面白かった、とも付け加えていました。
東京の『影』や『負』をリアルに表現した作品
東京には光と影があるけど、この作品は、普段あまり注目されない『影』の部分や、その影にいる少数派の人達の言動を所々リアルに表現した作品でしたね。
オレだけかもしれないけど、観ててチョット心が痛く感じた。
ノラ猫みたいな扱いをされたり、
家族の事はほとんど話さないとか、
平静を装ってたり、
本当の事もなかなか話さないとか、
大人になりたいなど。
この映画を見た後の爽快感は無いけど、あまり注目されないこの現実を映画にしたのは、ある意味で挑戦的でした。
それと、エンディングでは、東京の負のリスクが表面化してた。実際にあんな事になるんだろうなぁ。
でも、主人公達は一般市民で、ハリウッド映画みたいに世界の危機を救う話ではない。
途中、主人公達のせいで、こうなったような表現もあるが、それは、子供から徐々に大人に成長していく主人公達の世界観が、3年後にはだんだん広がっている姿を描いてるのかなぁ。
思い返せば、物語が始まる前からずっと雨が降っていて、終わりでも降り続けていた。
等身大の16歳主人公
若さ爆発!あんまり細かいことは気にしないで観れれば最高の映画。
若いんだから思うままに突っ走れ!
なんてわかりやすいメッセージw
確かにご都合主義な展開や、説明不足&描写不足な点は多いけど、作者がそんなの関係ねーって割り切って作ってるんだからそこを批判しても仕方ない。
若いころって、自分や、自分の周りの仲間だったり家族が全てだった。正直、世間の事なんて知ったこっちゃなかったよね。
そう思えば、主人公の選択の理由なんてあれでいいんだよって思う。
と言う訳で、天気の子はこの上なくわかりやすい超ド直球の青春映画でした。
ただ、これは好みの問題だけど、変なフェチ表現と、あからさまに「さーここで泣け」って演出にはなじめなかったので-1。
身の丈にあった16歳を描いていた
個人評価:3.8
少しずつ少しずつ新海作品が良くなっていく。
それは川村元気によるものなのか、新海誠の成長なのか。後者である事を期待する。
人間描写が圧倒的に不得意だった過去作からは進歩し、本作の登場人物たちは、身の丈にあった年齢の言動や考え方をしており、しっかりとキャラクターを掴む事ができる。
ストーリーとしては君の名は程のエンターテイメント性は無いが、今、伝える必要がある現代を描いており、旬な要素も含んでいる。
挿入歌と映像を絡めた演出が非常に上手く、大事なシーンで見る側の心に訴えかける作り。その部分は秀逸であった。
あとはキャラクターを見る側が愛せるような作品を作って頂ければ、日本のアニメ会を担う監督になると信じている。
期待値よりは低い
割とレビューの評価が高かったので、期待を持って鑑賞に向かいましたが、感想としては『こんなもんか』という感じです。
映像美に関しては、文句なし。
非常に綺麗でした。
ただ、ストーリーが微妙で(主に後半)、鑑賞後もイマイチ腑に落ちない。結局彼らの選択を以って何を伝えたかったのか。
彼女を救うために、雨が降り続ける世界を選択しました。そのせいで、日本の形が変わるまで雨が降り続いているのは、自分たちのせいだから、祈りますってこと?
物事の一面だけで、美化しているように感じた。
天気の巫女や、穂高の背景についてももっと掘り下げないと物語に厚みが出ない気もする。
君の名は、の続編で期待値が高かったこともあり、星2の評価です。
世界観の違い
前作の「君の名は。」では、東京の男子高校生と田舎の女子高生がいれかわる、と言うよくあるシチュエーションだったが映像美や細さが評価されたが。今回見た「天気の子」では、主人公の男の子が田舎と両親の堅苦しさを嫌がり東京に家出すると言う所から始まる。そこでヒロインをはじめ沢山の人達と出会っていく。その、ヒロインの女の子「100%の晴れ女」だという。予告映像でもあったようにヒロインが「ねぇ!今から晴れるよ!」と言うシーンがある。その時一緒に隣にいた主人公のこれからを大きく左右すると言ったものだ。(ざっくり)今作品の映像にこだわった部分は新海監督もTVで語っていたが、街並みの美しさは勿論、「雨」の描き方にこだわったという。
まとめ〜自分の中では、前作「君の名は。」を超えてきました。よって、★4.5をつけます。
全員一致の折衷案
今や何でも実写が可能になってきたから出来た作品。子供から大人までの女子全員が飛びつくキラキラ画法は世界最高峰であり夏休みに入ったばかりの娘達を連れてママのバイト代で観に行く…乙☆前半の屋上から陽菜が祈って大事な試合を晴れにするシーンで小1の娘が涙。お天気になったのが感動したそう!後半は私の方が胸にせまって涙。きっと親世代はこれに似た思いをした人はいっぱいいるはず!後ろの女子高生達もしっかり泣いていたし各世代ここが丁度いい折衷案だったのだなぁと思います☆RADWIMPSの主題歌は愛を愛だと感じづらい時代における『これが僕らのマスト』♪。三浦透子さんの歌も作品の意図する感性を忠実に再現し透き通っていて音楽の高揚感にピッタリ♪観賞後は光のプリズムに魅了されグッズを買って帰宅☆監督はいつだって新しい海なのだと再確認出来ました!
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