天気の子のレビュー・感想・評価
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天気の見方や生き方を深く考える
この映画を観て、とても天気というものに考えさせられるし、心が動くようになった。今まではたまに空を見上げていたが、この映画を観たらとりあえず、空を一回見上げてみたくなる。そして映画に登場する人物全ての生き様が心にくる。自分はこんなに誰かを愛せるのか?自分はこんな決断を出来るのか?こんなにも守りたいと思えるもの一途になれる人がいるのか?様々な気持ちが浮かんでくる。きっとそれはこれから時間をかけていかないと分からないのだと思った。RADWIMPSの挿入歌やサントラは本当に映画の世界へとさらに引き込んでくれる。新海誠監督には今回すごいプレッシャーがあったと思うけど、そんなもの関係なくなるぐらい素敵な作品でした。ありがとうございます。
現実らしい東京とファンタジーの折衷
水商売だったり、家出だったり、バニラの広告だったり、東京のダークな部分が舞台。悪い人もいる。でもそこに光が差すかのように主人公がやってきて、ダークの世界から彼女を救い出す。この東京と主人公の対比が非常に良かった。
主人公は最終的に雨が降り続く世界を選んだわけだけど、一般的に見ると、迷惑だしこの世の終わりだと思うかもしれない。でも、ダークな舞台が水で隠されることにもなる。自分も東京で、人間の性欲や冷酷さに違和感を感じていた頃があったのを思い出した。大学のヤリサーとかをみると今でも違和感を感じる。ダークな世界で必死に、そして純粋に恋愛をして、自分の道で生きていく主人公達に感動した。
ただ、もうちょっと良いシナリオにできたのかなぁとも思う。とても惜しいけど、好きな作品です。
セカイ系と新海作品に新たな解を提示した会心作
ところどころで既に語られていますが、いわゆるセカイ系と呼ばれる作品群の中で、新たな解を示した作品だと思います。
セカイ系の1つのテーマとして、「世界か、彼女か」を選択することがありました。そして、これまでの作品は、世界のために犠牲になることを選択する彼女の決意を主人公が受け入れるもの、選択を放棄するもの、世界のルールを変えるような第三の解を提示するものである場合が多かったと思います。
その中で明確に、「世界ではなく、あなた」を、荒削りな若さで選択するこの作品の解はとてもカタルシスがあります。「君の名は。」と異なり、全編の大半で描かれる、猥雑で魅惑的で、貧困で、重苦しい、リアルな世界としての東京に対し、2人の選択により海に沈んでしまった東京。美術、演出も相まって、後者に美しさを感じてしまいます。誤解を恐れずに言えば、こんな東京、沈んでしまえ、という気持ちが自分の中にあるのでしょう。「江戸はもともと海。元に戻っただけ」という台詞や、「人間は自然の中で生かされている存在。その尺度も相対的。昔の人はそれが分かっていた」という台詞も、考えさせられました。
上記のテーマからするとすごく微妙なところなんですが、帆高くんが、「思いやり」はある子なんですが、周りの人間への「感謝」が最後までなかったのは、少し気になるところでした。周りの大人も最小単位としての社会なので、テーマとしての対比はわかるのですが、ところどころで周りに助けられていることによる、「その子」を選ぶことへの葛藤があると深みが出たと思います。(ところどころでの新海監督の発言を見ていると、それも計算尽くという感はありますし、この感想も大人ゆえ、なのだと感じます)
もう一点、新海誠監督の新たなテーマに挑むという強い意志を感じられたのは、時間や距離ではない2人の関係を描いたこと。これまでの作品は物理的、空間的、時間的な距離が一つのテーマでした。句点付きの「君の名は。」は、これまでの集大成だと思いますが、今作では荒削りな2人の主人公とも相まって、新たなテーマを描く、という新海監督の思いが強く感じられました。
こうした感想を感じたのも、圧倒的な映像美による、透明感のある雨の世界に惹かれたからだと思います。言の葉の庭同様、情景描写は「雨が暗く、晴れが明るい」、という固定概念を壊そうという意志を感じました。そして時期的にも、それが表現できる日本アニメーションの力を改めて感じました。この映画の「大丈夫」という言葉に強く励まされ、明日からの毎日を頑張ろうと思います。
くらえっ最高のボーイミーツガール
ボーイミーツガールって最高だろ?ね?ね?
ってごりごり押し付けてくる。もう、わかったから!!
ふたりとふたりが一緒にいる世界が全てで、それ以外のものはこの尊い愛の前に些事であるんだろうな。そういう、最高の映画でした。
前作の焼きなおし?そんなことはないです。これは彼らにしかできなかった物語です。
圧倒的な絵については、語れる言葉がありません。最高です。映画館の大きなスクリーンで私の心は一緒に空を飛びました。雨をきれいだと腹の底から思って、きっとこれからの雨の日は楽しくなる。
そして、
これは創作の物語だからこそ意味がある。
現実とは違うからこそ意味がある。
だって、私にはこんなことできない。
だからこそ、この、素敵な色彩や音楽で、幻想的な夢のような時間を過ごしたことが、とても嬉しい。
この映画を見てよかった。
さらに!ここで語るには難しい、
最高の人々が出てくるので加点がすごいことになります。正直、弟と猫で500億点です。でも素敵な人はまだまだいます。☆は5つでは足りません。
大筋がどうあれ、愛すべき人が出てくるというのはとても大切ですよね。
ぜひ、映画館で浴びて見て、色んな感想を叩き出してほしいです。良いでも悪いでも。きっと心が豊かになる良い作品でした。
期待通り
率直な感想は「ひねりがない」でした。
丁寧に配置された伏線、フラグを順番に回収していくだけだったので衝撃的な展開が一切なく、「まあこの後はこうなるだろうな」って思ったことが5分後に実際に起こるような感じで、作品にぐっと引き込まれるような場面がありませんでした。
最初に残念だった点をあげてしましたが良かった点もいくつかありました。まず絵がとてもきれいでした。今まで見たアニメの中で1番雨がきれいでした。ストーリーに関して言えば展開があからさまだった分わかりやすかったです。なので普段アニメを見ない人には面白いと思います。
最後に。良くも悪くも「期待通り」の作品になっていると思います。ここまで厳しいことを書きましたがまだ見てない方には1度見てほしいとも思います。絵がきれいなのでそれだけでも1000円払う価値は十分ありますし、人によってはストーリーも感動的に映ると思います。
よく考えても、星3つかな。個人に考えた展開はコレ。
新海作品は、すべて見ている。
わかるのもあり、わからないのもある。
これは、わからない方のヤツだな。
世の中に、本当の晴れ女がいても良い。
ビルの上の、鳥居を日差しの中くぐると、
晴れ女になる、でもいい。
多分お盆の時期。ナスとキュウリの馬と牛。
なぜそこに、誰が、これを準備したの?
単純なら、この場所でお盆をやろうした人がいて、
その人が、本当の晴れ女の系列の人。
たまたま、母の病床のもと、
光の道筋に引かれ、鳥居をくぐり、
晴れ女になっちゃった。でいいじゃん。
あと、少年の家出の理由も、なんにもない。
鑑賞者にすべて丸投げで想像させるのもいいけど、
みんな好き勝手に、想像しちゃうよ。
これは、そういう映画です。ていうなら、
そうですか。すいません。という感想。
根本的に、異常気象で、東京が水没するなら、
それでもいいじゃん。
少女が人柱になる必要性が無いよ。
だって、偶然晴れ女になっちゃったんだから。
ただ、晴れ女の家系に生まれて、
晴れを守る運命がある場合は、
恋愛を選んで、東京を水没させるか、
人柱となって、東京を守るか、大問題ですね!
それでも、恋愛を選んで、個人の幸福に生きるべき!
っていうなら、メッセージ性が格段に重いぞ!
また、もうひとつの物語の可能性。
少年が、少女との恋愛と、
東京の晴れの維持の両立を目指そうとする。
本来の探究心と、理論性、この夏に、アルバイトの身につけた取材の力、人脈をフルに使って、
解決策を見つけたとしましょう。
それには、ある決まった時間、あの鳥居の場所に行かないと
出来ない行為だったとする。
それが大人たち、警官に止められるなら、
拳銃を他人に向けても、やむを得ないと思える。
だって、間に合わまいと、東京水没か、
少女の人柱、どちらかになっちゃうんだぞ!
そうすると、逃走劇の重さが段違い。
(映画のなかでは、なんだか自分勝手な印象だからな。)
でも、途中で捕まってしまった。
少年院でも、家でもいいけど、卒業まで、半分監禁状態で、
暮らす。少女の生死さえわからないで過ごした。
東京水没の現実は、知っていた。
卒業後、始めて上京、あの坂道に行ったら、
まばゆい日差しの中、少女が祈っている姿を発見!
抱きしめ合う!
あー、コレの方が、断然いいじゃん。
より、深い物語だぜ!
実写でやれることをアニメでやる意味は?
さっき観てきた。
関東が梅雨明けという日に観れたのはよかったとおもった。しかも、明日から2泊3日で東京に行くという日だった。時間があったのでたまたま観たのだが、いいタイミングだった。
ウィキを見ると、2021年という設定みたいだけど、7月の終わりまで梅雨が明けず、最後は台風が東京を直撃するという今年が映画の設定に似ていると思った。
しかも、漫画喫茶で流れていたCMがどんキツネだったし、ラブホでのカラオケの選曲からも2021年より今年というせっていのほうが自然だな。
令和元年から東京が水没し、それが3年も続くとしたら、オリンピックは中止だな。東京オリンピックへの呪いを込めた映画なのか。東京オリンピック、僕も中止になって欲しいと思っているわ。8月の東京でスポーツの祭典なんて、何を考えているか、わからないわ。
いつも新海アニメは実写のほうがいいのではないかと思っていたが。今回も実写のほうがいいのではと思った。主人公やヒロインにいい役者を起用できれぱ゛、スターを誕生させることがてぎる映画だとおもった。
というか、実写でできることをアニメでやる意味って、何? 実写でやれることは実写でいいじゃない。 もちろん今回の作品を実写でやるには特撮技術を活用することにはなると思うけど。
こういう作品をアニメでやるのって、アニメのほうが安上がりだからということなのかなと思ってしまう。
警察からオートバイで逃れるシーンや、雲海上で2人か出会うシーンなどには、パヤオが入っている思った。
観客に想像させたいのだろうが、主人公やヒロインにとっては天気を操れる能力は現実なのだろうが、大人にとってはそれは妄想で単なる温暖化による異常気象ということなのだろうか。
伯父に怒られていたが、天気の子が生け贄というのは、数ある取材の中の一つの仮設に過ぎないのに、それを本人に行ってしまうのは?? そういうことを吹き込まれた少年少女の妄想というのが全体像なのか。
主人公の出身地は小笠原諸島か、伊豆大島ということかな。「本当は問題だ」だと言っていたけど、母と死別したヒロイン姉弟が2人で生活していたのは不自然。その時点で、親戚か児童相談所が動くはず。
ヒロインがスカウトに絡まれていたのは最初はAVかと思ったけど、キャバクラなのかな。いずれにせよ、15歳を使ったら、摘発されたら言い訳できないな。
いらんことばかり考えて主人公たちに感情移入できなくなった自分はもう大人になったのだろう
「君の名は。」のみんなを救って二人も結ばれてのウルトラハッピーエンドを期待して見に行くと、見終わって頭の中が「???」でいっぱいになる。
主人公たちの行動は大人からすると「なんで?」でしかないんだけれど、それでもいいんだ、間違ってるのはセカイの方だ、で突き抜けられるのは10代の特権。
『ライ麦畑』と同じで自分が10代ならめちゃめちゃ心に刺さっただろうなーと思うが、「いや家帰れよ」だの「犯罪行為への心理的ハードル低すぎるだろ」とか「猫にカロリーメイト食わすな」だのいらんことを考えてしまう自分たちは、予告編で主人公に「大人になれ」と言う彼と同じで何かを失った大人になってしまったのだろう。
なおラスト15分の映像美と音楽の使い方はもはや暴力。理性は共感を拒否するが感情はスタンディングオベーション。
脳内はパニック状態だが有無を言わさず理不尽に感動させられるという意味の分からん経験ができる。
細かな説明は省いたのはあえて?
映像はとにかく綺麗。圧巻の一言。
ストーリーは君の名は。と一緒で「なぜ?」「どうして?」「あのシーンの意図は何?」を追究してたら粗が目立つ作品。どんな作品にもご都合主義というのは付き物ではあるけど…
一番、引っかかるのはいきなり降り始めた3年も止まない雨に対して特に説明がないこと。
物語的には数週間かな?描写されてないのがあったとして何十回か晴れにしただけで巫女は消えちゃうの?めっちゃコスパ悪くない?
んで、巫女が一人いなくなっただけで東京沈むほど雨が降り続いたって事は今まで日本が無事だったのは何百年も昔から数週間単位で巫女が入れ替わりながら祈ってたおかげなの?それとも今回だけたまたま神様のきまぐれでめっちゃ雨降らせたの?
てか巫女って一人しかいないの?
…わからん。でも、説明が無いなら想像するしか無い。
そもそもアニメでそこまで深く考えるなよ!ってだけかもしれないけど
①最初の船のシーンで穂高は雨が降るのを心待ちにしてたように見えたので『穂高が雨男』で『陽菜は晴れ女』とかって設定で穂高が原因で雨が降り続けてるのかな?と思っていたら別にそうゆう訳でも無いし
そもそも晴れを目指して東京に向かったぽいのになんで雨振ってテンション上がったの?
②陽菜のお母さんが実は最後の巫女で。亡くなっちゃったから雨が降り続けて、陽菜が知らず知らず引き継いだとかって設定なのかな?と思ったら別にそうゆうわけでも無さそうだし
雨が降り続く事に何かしら理由があってそれに沿ってストーリー展開するという手法では無く、全てにおいて細かな説明を省き、あえて(かな?)ぼかしながら話が進むので、それが意味のあるシーンなのかそうじゃないのか判断も難しくなり、なかなか主人公の2人に共感が出来ないなーと思った。
社会と対立しててでも陽菜さえ戻ってくれば後はどうなってもいいと言い切る穂高に対して
一見アウトローでも「大人になれ」と穂高や自身に言い聞かせ社会の一部になってる須賀。
その対比は面白く 年齢もそっち側という事も有、須賀さんにはやたら共感しながら観てました。「いけ」って背中を押してあげたいけど、そりゃそんな簡単に無責任な事、言えんわなーと
テッシー達が後ろ姿で出てきた時には「お!」って思ったけど
流石に三葉とタキ君の登場には「ちょっとやり過ぎじゃない?」とゲンナリした。少しでも君の名はを見た人を呼びたいのはわかるけど…君の名と言の葉の先生くらいの感じの方が面白いのに
露骨だな・・・・と
なんか不満ばかり書いてる気がしますが
しかしながら、それでも「なんか面白かったなー」と思えるのは
綺麗な映像は勿論の事。
「グランドエスケープ」による処が大きいと個人的には思う。
これは素晴らしい曲!
「雨乞い」ではなくて「晴れ女」?
見終わった後の満足感は相当高い。前半の軽いノリのPOPな場面で楽しませた後、終盤の息詰まる展開で見る者の心をグッとつかむやり方は「君の名は」と同じ感じである。少年少女の単純なラブストーリーが、天地の不思議な営みや社会の壁みたいなものと絡み合って増幅され感動的なものにしている。古来、天気に関して言われるのは、日照りの時の「雨乞い」の儀式である。しかしこの作品では逆の「晴れ女」である。「雨乞い」が直接命に係わる深刻なテーマであるのに対し、「晴れ女」は人々に喜びをもたらす明るいテーマに見える。しかしながら犠牲が必要だということでは両者は同じである。このあたりの展開が実に巧みで、ファンタジーなんだけど本当の話だと思わせてくれる力がある。
「晴れ女」というありきたりのテーマから、これほど見る者を魅了する作品に仕立て上げるなんて、思わず「新海誠は天才か」と心の中でつぶやいた。
傷だらけの天使を思い出した
3年ぶりの、新海監督映画
おかえりなさい、新海監督。
そういう心境で、この映画を観ていました。
やはり新海監督が描く作画は、本当に綺麗でした。まさに、熟練の職人が描いたような作画でしたね。何度も観たくなる映画です。雨粒が緻密に描かれていたり、雨音も何だか癒されそうだなと感じましたね。六本木ヒルズとスカイツリーが出てくるシーンや、雨から晴に切り替わるシーン、天空世界のシーンが、特に見応えがあったと思います。
ストーリーは、天野陽菜の見舞いから始まり、一方で森嶋帆高が東京へ船出するという流れでした。舞台は東京で、雨が長い間降っているという天候でしたが、陽菜が祈るだけでも、晴れるというミラクルな展開が起きていましたね。そのシーンが、今回の見所ではないかと、僕は思いました。
終盤では、長年の雨の影響で東京が沈没してしまうという、少しトラウマになるシーンがありました。新海監督は地球温暖化が深刻化している「今」を描いたのではないでしょうか。
男女2人の初恋も、順風満帆には進んでいなかったようで、物悲しいなと感じたりもしました。帆高が途中で捕まってしまうのも、少し衝撃的でした。
ストーリーは、所々で若干トラウマになるシーンが存在しますが、作画は本当に綺麗なので、映画好きの方には絶対オススメする映画です!
決して悪いものの訳では無いが…
以前,話題になり捲った「君の名は。」当時,私絶対に観ないだろう,と思っていたが、
どうしても車に乗って,映画館に行き何かしらの映画作品を観たい!と思ってた矢先に“コレは意外に面白いんじゃ無い!なんて思った記憶が蘇った事から,鑑賞。
前回の作品の話題ヒットをした後は,もっと上(って何だ?)へもっと面白いものを求めてしまうものだと私は思う。
ハッキリ言って全くの別物の作品なのに(拘りの1つ何であろうが)、音楽も全く同じのRADWIMPS(悪いとは言っていない事だけは云っておきたい所)を起用した事自体(違いが解らん⁈)1番言いたい事として,一般受けする作品を似たような作品を立て続けに2本創りたかったのかよ⁉️という疑問が生まれて終了…
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