天気の子のレビュー・感想・評価
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オチが弱い
114分
現代を映し出した映画でもあった
現代の子どもたちもいろんな悩みを持って生きているけど。この映画のテーマはまずそこもあると思う。
家出する少年と子供だけでの生活のあり方。福祉関係の仕事してますけど。ほんとにいるんです。親を早くしてなくなって年齢を偽って生活してる子たちも。誰も頼れる大人もいない環境。そして家出して苦しみながら夜の街を歩く子供たちも。
それでも、生きていかなきゃいけない。
そんな二人を最後は支えてくれる須賀という存在。
ほんとの親とはこーいう須賀ではないかなと思う。ちゃんと叱る時は叱り、慰めるときはちゃんと慰める。
自分もこんな親になりたいと思ってます。
あと素直に楽しめた映画でした。😊、
優しい物語をありがとう。でも……
熱量のままに、映画とは関係のないことも書かせていただきます。
まず最初に2つのことを言いたいです。
優しい映画をありがとうございました。
そして、様々な苦悩を経てここにたどり着いたスタッフの皆さん。お疲れ様でした。
今では優しい物語だなと思ってはいます。けれど、1度目に見たときには怒ってしまいました。
私は10代の人間です。
私は「元々狂ってた」世界に生まれました。気づいたら、自国の財政は大変なことになっており、環境はズタズタになっていました。
物心付いたときから東京の夏は36度を超えるものだと思い、一年に台風が何個も来るのは当たり前だと思って生きてきました。突然のゲリラ豪雨に電車が止まるのは、少し嫌だけれど。それでも実体験として、それ以外の世界を私は知りません。「記録的〜」という異常気象に対する表現が、なんだか誇らしく感じてくるほどに、この狂った世界は私にとっての一部でした。
そして、上の世代に「今の子どもたちは可愛そう」と言われるたびに、自分たちは美しくない世界を生きているのだと思って生きてきました。
進歩する時期があれば、衰退していく時期がある。私はその衰退期に生まれてしまったと思っていました。
私は……どこかで上の世代を憎んでいます。
どうして誰も手を打たなかったのか。どうして何もしようと思わなかったのか。自分たちが、次の世代の"原因"なのだと、どうして思ってくれなかったのか。はやる気持ちに任せ、若さに任せ、世界にも、庭先のごく小さな草花にすら目を向けず、ただ大切な人と生きるためだけに必死だったと叫ぶ大人を、私は見て生きてきました……。
私の思春期、反抗期は自分のことしか考えられない大人たちへの反抗でした。
自分のことしか考えない大人にはならない。相対化の視線を常に持ち続けられる人になろうと思って生きてきました。
そんな私がこの映画を見ました。
作中の「世界なんて元々狂ってるんだから」という言葉が印象的でした。それを蹴っ飛ばして、選択を受け入れる帆高が心に残りました。
ですが、「世界なんて元々…」という甘えた言葉に共感してしまう情けない大人のなんと多いことか。この感想欄を見てても思います。私達はその狂った世界で生きているのだから。自分と世界は分けられないのだから。世界「なんて」などどうして言えようか。
狂った世界を生きてる実感すらない、この世界で生きていることも、狂ったものと地続きであることも、この世界の一部を作り上げてきたことも、作り上げてきたものの一部によって今の子どもたちが喜び、ときに苦しんでいることも、全部無視した、自分勝手な若者のときから一切進歩していない大人たち。それをこの映画を見て感じました。
この映画は、そういう大人の非主体性をノスタルジーとともに回復しようとしている映画に最初は見えました。
正直最初、私達現代の若者に本当に寄り添った映画には見えませんでした。
私達の世代は3つに大きく分かれています。
1つ目は上の世代と同じく、個人的で、他人との衝突を避けつつ、慎ましく生きていこうとする集団。他人のことも考えているという建前の裏で、自分のことだけを考え、うまくやり過ごそうとする人たちです。
2つ目は、他人なんて最初から考えない人たちです。
そして、もう1つは、自分と他人のどちらかを選ぶのではなく、思考を続けることで、全く新しい解が見つかると信じている集団です。
今の大人たちは、たいてい2つ目から、1つ目へと変わることを成熟だと思っています。自分勝手な思考停止から、自分勝手さを建前で包み隠した思考停止へと変わることを、大人になることだと言っているのです。自分の役割を決めつけ、その範囲外は考えない大人たち。みんなが役割の中で一生懸命生きるだけでは、悲劇が起きるということから目を背け続ける大人たち。
そんな大人が、この映画を見て何を思うんでしょうか。「そうだよ、10代ってこうだったよな」
ふざけないでほしい。3つ目の集団がいることを忘れないでほしい。あなた達の世代にだってそういう人はいたはずです。新しいものを作ろうと藻掻く人は、何もこの手のひらから取りこぼさんと頑張る若者は、ピュアじゃないとでも言いたいのか。
本当に私にとって切実なのは、「他人か、自分か」ではない。「他人か自分かと考えてしまうか、他の解を見つけようと藻掻くか」です。
……最初はこんな風に怒ってしまいました。
ですが、今では少し考えが変わりました。
どんなに頑張ろうと、自分か他人か選ばないといけないときもあります。何かを犠牲にするしかないのなら、自分を選んでしまうことだってあります。
そんなときは、自分が選んだんだと言い張り、本当に大切な人からの「大丈夫」を支えに生きていけばいい。
憧れのままに飛び出した帆高。突きつけられた選択肢に戸惑うことなく、ただ愛する人と生きることを選び、二人で生きていこうとする強さは、映画を見終わったあとに段々と心に染み渡ってきました。
そう考えると、優しい映画だなと思えるようになりました。
この映画は、混沌とした世界でどうしようもなくなったときに、戻ってくるべきセーブポイントだと思います。制作スタッフの方々たちの優しさを感じました。
でも、私は次を見たい。この生き方が正解だとは思えない。どうしようもなく「自分か他人か」を選ぶように突きつけてくる世界で、思わず「自分」を選んでしまう時があったとしても、それでも答えを探したい。
もう時代は戻らないのだから。若者全員が自分のことだけ考えてればいい時代ではないのだから。過去へ戻るのではなく、次の明るい未来へと私は進みたい。
天気なんて人間にはどうしようもないけれど、それでも若者二人に背負わせるような世界であってほしくない。もし監督が言うように「天気はみんなと繋がっている」のならば、みんなが他人事だと思わずに自分のことだと思ってほしい。天気のどうしようもなさを、みんなで背負ってほしい。
この映画が新海誠監督の最高傑作であってほしくはありません。もし、本当に次世代を担う若者を応援したいのなら、憂鬱を気にせずに飛び出す若者だけでなく、世界を取り巻く憂鬱に立ち向かおうとする若者も応援してほしい。そう思いました。
ただ最後に。それでもこの映画には救われました。私は背負いすぎてしまうタイプなので、一人で背負わなくていいんだよと言われている気がしました。
犠牲払っての、ハッピーエンド
内容のテンポは君の名はとほぼ同じです。
ヒロインと主人公が出会って、日常の生活生活をして、何かが起こって、離ればなれになって、また会おうと必死に頑張って、世界が変わちゃったけど、また会えたと思ったら、また離ればなれになって、最後には、会えて終わると。
君の名はと同じだけど、それ以上よりも面白かったです。
ひなちゃんかわいかった!
賛否用論はするけど、僕はハッピーエンドだと思う。
だって、ヒロインが助かって、また会えたら、それでずっと雨の天気になって、東京の半分が沈んでしまうけど、それでも、主人公が幸せになれるのであれば、いいと思います。
だって、主人公とヒロインの話だから。
その2人が幸せならハッピーエンドです。
あと、ヒロインの弟のナギくんがてるてる坊主のコスプレが可愛いかったです。
チャーハン食べたい。
若いからこその視野の狭さと真っ直ぐさ、無鉄砲さ
まず、映像がとてもきれいだった。でも、それはこの映画の良いところのほんの一部に過ぎない。
大人には無い視野の狭さ故の無鉄砲さと良くも悪くも周りに左右されない真っ直ぐさが表現されていた。
帆高が島を出る事にした理由も高校生なら感じたことのある子もいると思う。高校生になると大人になることを周りから求められ、それに対するプレッシャーと反抗心は自然と増長される時期だ。帆高の大人になりきれない幼さは雨が降るから船内に入れと言われているにも関わらず外に飛び出してはしゃぐ姿から感じ取れるし、計画性無く衝動的に東京に来たのもそのあとの状況から察することができる。
陽菜からも帆高とは違うが、同じように幼さを感じる事が各所にある。大人からしてみればまだ義務教育を受けなければならない陽菜は保護対象だが、それが分かっていても凪と離れたくないが為に年齢を偽ってバイトをしていたことから聞き分けのない子供らしい一面が感じられる。
この二人にとっては自分たちを縛り付ける警察という存在は悪役のように印象が悪く写っただろうから、二人から見た警察官が悪者のように描写されているのもまあ理解できた。
この映画は大人と、大人になりかけた子供の対比が良く表されていた。
大人の代表例としては須賀さんがあげられると思う。何だかんだと子供を見捨てられない彼は、二人が困ったときには手を差し伸べるが、いけないことは諭す事もできる。
しかし、状況によって優先順位を変えられない融通のきかなさがあり何かに縛られているようにも思えた。下手に理性が働き感情で動けない大人は、割りきることで諦めることができるが、理性よりも感情で動く子供は激情に身を任せてそのあとを考えられない良く言えば一途さがある。
心情描写が少ないのではと言う意見もあるが、劇中歌がそれを補っているのが良く聞けば分かると思う。特に最後に流れた「大丈夫」は分かりやすい。この曲から二人は自分たちが何をしたのか、事の重大さやこれから先それを抱えていく重さを感じていることがわかる。周りは陽菜が何者だったかを知らず、二人が何をしたのかを知らない。これから先二人が責められることは無いけど、沈んでいく東京をこれから先も見続けなくてはいけない。だから本当の意味で陽菜が大丈夫になれることは無い。帆高も同じような状況だが、だからこそ
君を大丈夫にしたいんじゃない
僕が君の大丈夫になりたい
という歌詞が心に響いた。
この物語は、大を助けるために自分にとっての大事な小を切り捨てられなかった子供が、その一途さを貫いたという大人にはできないだろう青さがあった。
全ての設定に意味があると信じ切れる。
二回鑑賞済みです。
確かに少し疑問にくる場面がありますが、ここまで映画に情熱をかけている新海監督がそこを考えていないはずがなく、逆にその場面こそ観客に考えて欲しい場面であったり、メッセージであったりする。
そう考えると、信じきれないくらい練りになられて、完成された作品に感じます。ちょっとした場面に笑みがこぼれ、とにかく楽しい。最後のグランドエスケープはもう私が見てきた映画史上最高に鳥肌が立ちました。落下してるだけなのに、その中に全てが詰まってる。スケールの大きさや完成度は確実に君の名はを上回っています。ぜひ見に行って下さい。
是非IMAXで!
とても素晴らしい画でした!雨や街の風景は
至る所で美術館で作品を観賞している感覚になりました!この絵が描きたかったから、この作品を造ったんじゃないかって思うぐらいです(笑)
内容は一人一人に細かな設定が決まってて、その上でストーリーが進んでいってる感じに見受けられました。
一人一人の細かな生い立ちや事情は描かれてないので、観ている時は謎な部分がありますが、見終わった後に考察してみて、その考察が合っているかもう一度観たいと思いました。
そういった細かな部分も描いて欲しいとも思う気持ちもありますが、2時間に収めるのは難しいとかな。。
内容については賛否両論あると思います。ただ、あの絵を観るだけでも価値がある作品です。
お天気というテーマについて思ったこと
最後まで楽しめたので、いい映画だったと思います。ドラマチックな展開だったし、絵もキレイ、音楽も良かった。
すごく大変なことが起こってるはずなのに、ちゃんと二人を応援できたので、結局は好きな作品だったんだろうなと思います。
それはそうと、最近の東京は長い梅雨も終わり、ようやく夏らしい天気になってきました。僕たちはお天気を左右する事なんてとても出来ませんけど、せっかくの休日が雨だと悲しくなりますよね。だから、こんなことが出来たらいいなと思わせるところが、ファンタジー映画として素晴らかった所以なのかもしれません。
どうやら、今作品も大ヒットの見込みらしいですね。お天気というのはテーマとしてはまさにタイムリー。新海誠監督は見事に今年のお天気を見方に出来たのかもしれませんね。
良かったよ
暇つぶしにはなったが
映像が綺麗
話自体は正直薄っぺらいですが、相変わらず映像や演出はきれいです。
内容は2000年代のセカイ系エロゲ要素満載という指摘を受けて、なるほど確かにと納得しました。
女性ウケが今回よかったのも、そこらへんがあるのかもしれません(エロゲは女の子第1、少女漫画要素があるので)。
後半の主人公の行動が男から見るとどうかと思うようなところがあるかもしれませんが、エロゲにおけるGOOD ENDであるというならいろいろと納得ですw
かつてのエロゲユーザーにもオススメです。
思わずニヤリとしてしまうこと請け合い。
若い者の世界を変えてやろうという生意気な反骨心を理解しているかどうかで感想が変わってくるかと。
いくら有名になろうと、自分の好きだったものを貫けてるのがヒットの要因なのかもしれない。
胸がジーンと熱くなります。
一緒にいたいと思える相手に出会えること。
それは、ものすごく幸せなこと。
そして、
その相手に、幸せであってほしいと願えること。
そのために、自分を犠牲にできること。
世界が不幸になっても、
自分が、相手が、
幸せになるという勇気を持つこと。
誰かの幸せのために、
行動できて、一生懸命になれる。
そんな"帆高"と"陽菜"みたいな人間は
かっこいいと思いました。
自分もそんな人間になりたいです。
RADWIMPSの音楽、映像美、声優のみなさん、
どれも素晴らしくて、良かったです。
"天気の子"
素晴らしい映画でした!!!
意味不明
正直に言ってとてもつまらないと感じました。序盤で、早く終わんないかな…と何度も途中で映画館を出そうになりました。というのも、キャラクターの行動が理解できず、全く感情移入できないからです。主人公が少年であることを鑑みても、やっていることは犯罪であり、到底受け入れられませんでした。自分を正当化し、叫び続ける姿には嫌悪感すら感じます。彼だけでなく、登場人物の思考が総じて薄っぺらいです。狂っているのはお前らだろ。
ご都合主義的に話が進んでいき、登場人物が自分の行動に酔っているような印象を受けます。そんなに現実は甘くないよって。
結果的に誰も幸せにならないようなエンディングで何が大丈夫なのか。主人公は最終的に高卒の前科持ちで、この後どうするんだよ。そんなやつとずっと付き合えますか?多分すぐに別れますよね?
確かに映像はきれいでしたがそれだけです。肝心の話が絶望的で、言ってしまえば素人が考えたようなストーリーです。登場人物の行動に裏付け、合理性というものがありません。次回作は見ません。
どうせ世界は狂ってるんだ!
いろいろと目まぐるしく
状況や環境が変わり続けてる今だからこそ、とてもガツンときた作品でした。
「君の名は。」でも・・
その時に合わせたダイレクトな内容で。
とても、丁寧に伝えてくれるなぁと思いました。
今の僕の環境は、足したり引いたりがとても激しくて
新しい生活。そして・・悲しい別れ
でも、依然として世界は狂ってて
誰もそれにすら気づかずに平然と受け入れていく
それを変える事も出来ずに
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今回、映画を観る前に原作を読んでたおかげで
とても、観やすくて
後ろの席で観てたメガネ女子が
「え~~もう一回観ないとわかんなぁ~い」
って事もなく。
一緒に観に行った大事な人にも、確認してみたが
「え?どこがわからなかったんだろう?」といった感じ。
とはいえ・・
映画だと語れない、細かい心理描写や各キャラクターのバックボーンにあたる設定などは小説でも語られてたし
より一層の深みは増しました。
映画ドットコムの感想の中でおもしろい考察をしてた人もいたんですけど・・
そういう感じのモノだと、なんとなくしっくりこなかったのですけど・・
小説版→映画の流れで感じる事が出来たのはホントに良かったと思いましたぁ。
ただの晴れ女の話ではない
音楽がすばらしい
君の名はほどすっきりは見れない
登場人物が皆良いキャラであること、非常に綺麗な情景描写や曲の演出等求める以上の質が提供されるので見て損することはないと思います。
しかし若さ特有の行動性、気持ちや感情を爆発させたいのは理解できるのですが主人公のあまりにも安直で衝動的な行動(”それ”を扱う行為や後先考えない家出)に対してみると起こしている行為が行為であるので「君の名は」よりもすっきりとは見ることは出来ません。主人公のそのような若々しさと私や登場人物の須賀さんなどの対比を表しかったのであっても…
結局主人公のキャラの家出の背景や一度起こしてしまったヒロインによる事故?についての思い(それも原因は主人公を守るため)など小説で言及されるのかもしれませんが描いていない部分がぽろぽろあるため、それもまた「うーん?」という気持ちを持たせてしまうのかもしれません。
アニメだけど
人間味の溢れるキャラクター達で良かったです。でも、「君の名は」は越えられてないかな?と感じました。期待度が高かったので、そう思うのでしょうかね。でも、醍醐虎汰朗君と森七奈ちゃんは良かったと思います。
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