「異常な人たちの交差」天気の子 novさんの映画レビュー(感想・評価)
異常な人たちの交差
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この映画を構成するもの
①風景描写
②臭いポエム
③スポンサーへの気遣い
④強く、そして歪に隠された異常性欲
この4つがこの映画の基本構成だ。
これが目まぐるしくRADWIMPSの音楽に載せ
爽快感なく繰り返される。
やはり、新海誠がどの邦画監督より優れているのは
16才童貞男子の異常で歪な性欲を描くこと。
15才の少女と交わりたいという一心は
日々、童貞のパワーの蓄積になり
遂には、喪失。
そしてそのピストンは
東京という一都市を凹ますほどの
強烈なピストンだった。
で、幕を閉じる。
要約すれば最高なのだが
問題は、主人公というかこの映画の語り手が
その異常性欲を恥ずかしいものと捉え
ゴミみたいなポエムで上塗りする。
このポエムがあまりに苦痛で見るのが辛かった。
映画とは内臓を見せつけるもの。
新海誠もそろそろ皮膚を裂き
その独特の性への情熱を見せつけて欲しい。
誰よりも凄く醜く、究極のエロスが描けるだろう。
その可能性を感じた。
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