劇場公開日 2019年7月19日

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「現在の東京と雲と光の描画の緻密さとクオリティーに脱帽❗️」天気の子 terumin31さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0現在の東京と雲と光の描画の緻密さとクオリティーに脱帽❗️

2019年11月13日
iPhoneアプリから投稿

描画の緻密さとクオリティーの高さは素晴らしくてさすが新海監督だと思った。雨の降り続く東京の闇い夜景は昔のブレードランナーを思い出した。しかし、前作の君の名はと比べてファンタジー要素が単純で薄いと感じた。
主役2人の背景説明が絶対的に不足していて、2人の結びつきに全く感情移入出来なかった。特に帆高が人柱になった陽菜を何故あそこまで強引に救い出そうとするのか?その強さを表すために拳銃まで持ち出す必要性がどこにあるのか?警察の絡ませ方や追跡行があまりにご都合主義ではないか? など。途中から話について行けなくなった。というか、追いかけるのが面倒くさくなったという方が正確かもしれない。
説明過多を避けてストーリーを前に進めてスピード感を出したいといのも分かるが、何だか訳の分からない展開にわざとして、観客を悩ませるというのは僕は賛成できない。謎解きは謎解き向きの映画があるのでそちらに委ねて、本作はもっと心にスッと響くような作品にして欲しかったというのが率直な感想だ。
雨降りや水溜りの描画の素晴らしさを見ながら残念で仕方なかった。

terumin31