劇場公開日 2019年7月19日

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「中途半端な嘘くささが鼻につく」天気の子 todoranさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0中途半端な嘘くささが鼻につく

2019年8月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 東京という現実の都市が主舞台となって展開されるので、ファンタジーとしては嘘くささが鼻につき、まったく面白くなかったし、君の名はに続いてストーリーの粗さも気になった。
 見ながら、どうしたらもっと面白い話になるのかをずっと考えていた。
 サマーウォーズのように、嘘の世界で通せばそんなことあり得ないだろうと思うことも許せるし、それはそれで面白い。
君の名はのように、主舞台が架空の世界であればなんとか許せることもある。(あれが限界)
 今回はひどい。
(言葉が足りなかったので付け足し)
 ファンタジーというのは虚構の世界というのは当たり前。しかし、何でもかんでもありというわけではないはず。そんなことをしたらめちゃくちゃになって訳のわからん話になってしまう。
 現実社会をステージにするならば、現実と虚構を繋げる綿密な設定が必要。
 創作する者はそれをどう繋げていくかに苦心する。
 そんなことあるはずがないことを、見ている人(書籍であれば読んでいる人)にいかに納得させるか、そんなことあるはず無い話だけど、でもあるだろう、あったら面白い、あるかもねと納得させることができるかどうかが勝負。要するに納得性の問題。だから初めから現実世界と切り離し虚構の世界で話を展開させたり、現実と虚構の世界をうまく繋げながら虚構の世界で話を展開させる手法をとることが多い。
 今回も、初めから東京でなく虚構の世界で展開させていたらそれなりに納得性が得られたかも知れない。東京であることが重要なファクターにもなっているのだろうが。
 その納得性に乏しかった。だから嘘臭さが鼻につく。
 ただ、映像はとても美しく心が洗われた。それが救いで星一つ。
 特にファンタジー作品の創作に携わっている自分の見方が厳しいのかも知れないが。

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todoran