「取り返しのつかないことから、もう逃げない物語。」天気の子 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)
取り返しのつかないことから、もう逃げない物語。
新海さんが『君の名は。』に、自分に返した"答え"だった。それも避けれぬ賛否両論、大いに上等作品だった!
それは"開き直り"じゃない。
ラドクリフ="ハリー・ポッター"とどこか似ている"受け入れ"だった。
そもそも世界は自分の預かり知らないところで動いている。"運命"とか"必然"とか"偶然"なんかは後付けだ。
主人公は"間違い続ける"。映画.comの評論からだ。確かに彼は間違い続ける。批判されても仕方は無い。でも一人を救うために、間違うことから彼は逃げない。世間でいう間違いで、女の子を助けるために。
彼の周りもそれに答える。
"共犯"に馳せ参じる。
自己の無い"正しさ"だったり、"今"に一矢報いるために。そして招いたランドスケープにボクらはどう思ったか?
それこそが『天気の子』から手渡される贈り物で、思案せずにはいられない、一種の"ブラックボックス"だ。
ボクは、出会えてとても良かった。この映画に出会えて良かった。すべての演者も"生きていた"。
今年、最高峰かもしれない!
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