「現実らしい東京とファンタジーの折衷」天気の子 タクミマンさんの映画レビュー(感想・評価)
現実らしい東京とファンタジーの折衷
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水商売だったり、家出だったり、バニラの広告だったり、東京のダークな部分が舞台。悪い人もいる。でもそこに光が差すかのように主人公がやってきて、ダークの世界から彼女を救い出す。この東京と主人公の対比が非常に良かった。
主人公は最終的に雨が降り続く世界を選んだわけだけど、一般的に見ると、迷惑だしこの世の終わりだと思うかもしれない。でも、ダークな舞台が水で隠されることにもなる。自分も東京で、人間の性欲や冷酷さに違和感を感じていた頃があったのを思い出した。大学のヤリサーとかをみると今でも違和感を感じる。ダークな世界で必死に、そして純粋に恋愛をして、自分の道で生きていく主人公達に感動した。
ただ、もうちょっと良いシナリオにできたのかなぁとも思う。とても惜しいけど、好きな作品です。
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