「よく考えても、星3つかな。個人に考えた展開はコレ。」天気の子 Hinotamaさんの映画レビュー(感想・評価)
よく考えても、星3つかな。個人に考えた展開はコレ。
新海作品は、すべて見ている。
わかるのもあり、わからないのもある。
これは、わからない方のヤツだな。
世の中に、本当の晴れ女がいても良い。
ビルの上の、鳥居を日差しの中くぐると、
晴れ女になる、でもいい。
多分お盆の時期。ナスとキュウリの馬と牛。
なぜそこに、誰が、これを準備したの?
単純なら、この場所でお盆をやろうした人がいて、
その人が、本当の晴れ女の系列の人。
たまたま、母の病床のもと、
光の道筋に引かれ、鳥居をくぐり、
晴れ女になっちゃった。でいいじゃん。
あと、少年の家出の理由も、なんにもない。
鑑賞者にすべて丸投げで想像させるのもいいけど、
みんな好き勝手に、想像しちゃうよ。
これは、そういう映画です。ていうなら、
そうですか。すいません。という感想。
根本的に、異常気象で、東京が水没するなら、
それでもいいじゃん。
少女が人柱になる必要性が無いよ。
だって、偶然晴れ女になっちゃったんだから。
ただ、晴れ女の家系に生まれて、
晴れを守る運命がある場合は、
恋愛を選んで、東京を水没させるか、
人柱となって、東京を守るか、大問題ですね!
それでも、恋愛を選んで、個人の幸福に生きるべき!
っていうなら、メッセージ性が格段に重いぞ!
また、もうひとつの物語の可能性。
少年が、少女との恋愛と、
東京の晴れの維持の両立を目指そうとする。
本来の探究心と、理論性、この夏に、アルバイトの身につけた取材の力、人脈をフルに使って、
解決策を見つけたとしましょう。
それには、ある決まった時間、あの鳥居の場所に行かないと
出来ない行為だったとする。
それが大人たち、警官に止められるなら、
拳銃を他人に向けても、やむを得ないと思える。
だって、間に合わまいと、東京水没か、
少女の人柱、どちらかになっちゃうんだぞ!
そうすると、逃走劇の重さが段違い。
(映画のなかでは、なんだか自分勝手な印象だからな。)
でも、途中で捕まってしまった。
少年院でも、家でもいいけど、卒業まで、半分監禁状態で、
暮らす。少女の生死さえわからないで過ごした。
東京水没の現実は、知っていた。
卒業後、始めて上京、あの坂道に行ったら、
まばゆい日差しの中、少女が祈っている姿を発見!
抱きしめ合う!
あー、コレの方が、断然いいじゃん。
より、深い物語だぜ!