「いらんことばかり考えて主人公たちに感情移入できなくなった自分はもう大人になったのだろう」天気の子 UG1582さんの映画レビュー(感想・評価)
いらんことばかり考えて主人公たちに感情移入できなくなった自分はもう大人になったのだろう
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「君の名は。」のみんなを救って二人も結ばれてのウルトラハッピーエンドを期待して見に行くと、見終わって頭の中が「???」でいっぱいになる。
主人公たちの行動は大人からすると「なんで?」でしかないんだけれど、それでもいいんだ、間違ってるのはセカイの方だ、で突き抜けられるのは10代の特権。
『ライ麦畑』と同じで自分が10代ならめちゃめちゃ心に刺さっただろうなーと思うが、「いや家帰れよ」だの「犯罪行為への心理的ハードル低すぎるだろ」とか「猫にカロリーメイト食わすな」だのいらんことを考えてしまう自分たちは、予告編で主人公に「大人になれ」と言う彼と同じで何かを失った大人になってしまったのだろう。
なおラスト15分の映像美と音楽の使い方はもはや暴力。理性は共感を拒否するが感情はスタンディングオベーション。
脳内はパニック状態だが有無を言わさず理不尽に感動させられるという意味の分からん経験ができる。
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