「アクエリアス」天気の子 ゆうすいさんの映画レビュー(感想・評価)
アクエリアス
見終わった後の感想は、
何これ、、
クライマックスに向けての盛り上がりのシーンから、
何これ、、感はあったけれど。
教室の中で、一枚ガラスを通して
大騒ぎする若者達を眺めて、
一通り大暴れして満足した彼らが跡形も無く出ていってしまって、
教室に一人取り残されたような感覚。
予告の時点から
売れに売れた「君の名は」の第2弾を作らされた感があって、嫌な予感はしていたけど、
とても綺麗な映像、
いかにもな音楽をここぞとばかりに大音量で流して
力技で感動させようとしてくるのが、
どうにも押し付けがましくて。
友人の映画監督が
とある企業のPR映像を作ったので見せて頂いたら、
とても大事なシーンで過剰な演出が入っていて
雰囲気が台無しになっていたので、
何故あんな風にしたんですか?と聞いたら
その企業のトップに、その様に変えろと言われて
致し方なく変えたんだと答えたのを思い出しました。
それとは別に、何か大事な芯の部分がすっぽり抜け落ちてる感じもして、虚しくもありました。
それでも雲の描き方や
空や広がりが本当に美しくて、
一番の感動ポイントであろうシーンにはギュッと心を掴まれました。
そして
新海監督の過去作のすれ違いだったり
全てがうまく収まらない物哀しさを感じるラストが好きだったんですが、
環境、政治や世界情勢など未来に不安を感じるニュースばかりの昨今に
そんな現実を叩きつけられても前向きに生きていこうとする希望を感じる終わり方は、良かったのかなと思います。
そう言えば、
水の描写が綺麗でアクエリアスを飲みたくなりました。
コメントする