「2回目で泣けた」天気の子 asuka0921さんの映画レビュー(感想・評価)
2回目で泣けた
賛否両論あるでしょうが、とても良かった。
普段レビューなんて書くことはないのですが、書きたくて仕方なかったので読んで見て欲しい
まず、1回目見たあとは君の名は。の方が上だなという印象だったが、2回目見たあとでは天気の子も負けず劣らずの出来という感想。
まあ各キャラの掘り下げについては映画の時間内に収まりきらないという観点では仕方のないことだと思う、小説を是非読んで欲しい。
映像は特に言うこともないだろう、晴れるシーンはすべて鳥肌ものだった。
さて、個人的泣けたポイントとしてはやはり陽菜と帆高の空でのワンシーン「天気なんて狂ったままでいいんだ!」というところ。
なぜホテルでこれを言わなかったのかの葛藤が私には見えた気がした
そしてなんと言ってもラストシーン陽菜が祈っているところなのだが、この子はこの3年間ずっと空が晴れることをこの場所で祈っているのかと思うと涙を抑えきれなかった。
楽曲「大丈夫」と相まってとてもグッときた。
もしかしたら帆高に会えるように願っていたのかもしれない。なんて一途で健気なんだろうと感じた。
まあ銃と警察に関しては正直いらんだろうと思ったが、警察がいなけりゃこんなストーリーにならなかったわけで。。
須賀さんは刑事とのやり取り、警察から逃げ出してまでも会いたい人がいるというところで自分が奥さんに会いたい心と帆高を重ねて涙したのだろうが、じゃあなぜあの場面で帆高を止めるような真似をしたのかと言いたい。(もしかしたら警察と何かあったのではないかと思うが。。)
以上、長文失礼した。
最後に、髪下ろした陽菜ちゃん可愛すぎな
須賀さんが穂高を止めようとしたのは、
私は普通に(推測ではありますが)
柱に娘の名前を見つけた刑事が 泣いた須賀さんに
「あなたにも そこまでして会いたい誰かがいるでしょう」
と詰め寄り、
「あなたにも色々と容疑があるんですよ?
娘さんに二度と会えなくてもいいんですか?
こちらに協力すれば あなたの疑いを晴らせますけどねえ」
と心理的に追い詰めて
須賀さんの勘で 穂高の行きそうな所(神社)に
無理やり案内させたのだと思いましたけど。
だって先回りしてたじゃないですか。
でも その後 須賀さんはやっぱり
自分の願いを捨ててでも 穂高を応援したいと思い、
手を組んだはずの刑事を裏切って 穂高を行かせたんですよ。
どう見ても 私にはそうとしか思えなかったのですが?
僕なりの考察ですけど、須賀さんが帆高を止めた理由は「大人になったら何が重要なのか。などの順番が変えられなくなる」みたいな発言から、帆高をちゃんとした大人にさせる為に止めたみたいなことだと思います。さらに、新海誠監督はインタビューで「『君の名は。』の次ですから、興行的にも超メジャーなものになります。であれば、多くの人々の価値観が対立するような映画を作りたい。見てくれた誰かと誰かの価値観と価値観がぶつかるような映画でなければいけない、とも考えました。価値観がぶつかるというのは、「正解がない」ということです。教科書に書かれていたり、政治家や批評家が語るような正しさではなく、“正しさ”は人それぞれのものだし、僕たちが作るのはエンターテインメント映画なのだから、極端な言い方をすれば、正しくない内容を語ろう、いわゆる賛否の分かれるものを作りたいと思ったのです。」と言っているところから正しい大人である須賀さんが正しくない少年(正しい大人になろうとしない少年)を止めて正しい大人にしようとしたのではないでしょうか?