「それは、本当に"愛"なのか?」天気の子 K.Kさんの映画レビュー(感想・評価)
それは、本当に"愛"なのか?
時代の歴史史料としては優秀。
2020年を描いている、という点では優秀な作品だろう、と感じた。
未だホームドアをつけている最中の駅、渋谷、新宿、池袋の街並み、この時に流行っている音楽、食べ物、Twitter。
細部までこだわった映像美は、やはり感嘆するレベルの美しさ。
(しかし少しばかり各スポンサーのCM感が強いなと感じた。時々、それが気になって物語の邪魔になっているなとすら感じたけれど…。)
映画としては、私は本当に新海誠監督とそりが合わない!
じゃあなぜ見たか、と言えば映像とRADの曲に惹かれてなんだけど…。ごめんなさい。
何より、時折出てくる深夜アニメのノリ…なんというか、"童貞イマジナリー"が本当に……本当に、合わない!
夏美さんを愛人と思うか?
なんでそんなに胸推すのか?
いや、わざわざラブホのシーンいるか?
やたらえっち!と言わせたがるのは監督の趣味なのか?なんだ…なんだ?
ストーリーの整合性に関しては、記述したら長くなるので割愛。感情移入は、1から100までできない。
「世界を救うか、彼女を救うか?」
このテーマは昔からあるテーマだけど、
いやあ、これでいいのか?
若さを表すならば、彼なりの正義を、愛を見せて欲しかった。
ただただ無鉄砲に、ただただ、その場限りに。
それは、愛なのか?本当に?
様々な事を知り、学び、考え、悩み、
そして最後に残るその想いが"愛"なんじゃないのか?
エゴである事を認識して、尚突き進めたいものが"愛"なんじゃないのか?
それすら無い想いは、空虚でありエゴでしか無い。
愛にすら、なり得ない。愛と題している、エゴでしか無いんじゃないか?
"世界の中心で愛を叫ぶ"が学生の頃から合わなかった私だから、そう思うんだろうか…。
いい音楽と映像を、監督の脚本と演出、台詞回しが粉々にしていく。そんな印象である。
まあ……スポンサー、とっても付いていて、良かったねえ。そんな感じだなぁ。
いや、もっと浅はかでしょ。
たまたま犯罪続けて、世界を壊したけどいいか程度で
少年法に守られて、何やっても安全圏から、愛する人を守るためにここまでやったって、中学程度の考え。
君の名はみたいに。世界と愛する人を守るために犯罪を犯すのとは順序が違う
>通販をよくつかう さん
コメントありがとうございます。
いや、もう序盤からまた童貞イマジナリーが凄いな…と思っていたので、
最後の方で"未成年3人が何か分からずラブホを楽しむ"というのもこれフェチだろうなぁ…と思って辟易したんですよね。
風呂、カラオケ(スポンサーの意向もあるのかなぁ…)、お金入れて食べ物を買うやつ…わざわざそこで買うならコンビニで変えたやろ…
単純に新海誠監督のフェチと合わないんだなと思っていました。それが前提にあるので、少し穿って聞こえるかもしれません。
改めて、コメントありがとうございます!