「傑作ではないが、良作ではあると思う。」天気の子 菩薩の申し子さんの映画レビュー(感想・評価)
傑作ではないが、良作ではあると思う。
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よくない点→ナレーションが多くて安っぽく感じた。もっとセリフや映像で物語を伝える方が良いと感じた。平泉成の声が違和感ある。君の名は。の登場人物は出てこなくてよかった。これのせいで君の名は。と比べて評価してしまう人が余計に多くなると思う。
よかった点→映像は誰が観ても納得するほどに美しかった。特に花火のシーンや雨が地面に当たり跳ねるシーンが美しかった。賛否が分かれると思うが、拳銃を撃つシーンは2つで1つのシーンと考えるとトータルではよかったと思う。1回目は帆高くんの未熟さゆえに誤って撃ってしまうが、それがあったおかげで2回目の拳銃のシーンには帆高くんの信念や、陽菜ちゃんへの愛を感じた。映画の合間合間に雨が地面に当たり跳ねるシーンがあり、美しかったので雨が降るシーンに対して嫌な感じがなかったのがよかった。これのおかげで最後に東京が沈んだシーンがあったにもかかわらずハッピーエンドに感じた。物語の非現実的な設定が須賀さんのおかげであまり違和感なく観れたのが良かった。
総括→田舎に窮屈さを感じた思春期の男の子が光を求めて島を出たら、その光の先に運命の人がいて、周りの大人に流されることなく自分で未来を決めるという構図になっていた。まともな大人からすると、身勝手な行動をする主人公に対して感情移入することは難しいと思う。思春期の少年少女の気持ちをきちんと理解するのはそもそも難しいので、変な行動をしたと思ったら思春期だなぁと割り切って観ればさほど違和感なく観れると思う。
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