「うーん…」天気の子 ちいさんの映画レビュー(感想・評価)
うーん…
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今まで新海監督の作品は観てきて、一度観るとまた観たいと感じた。しかし今回は一度で十分だと感じた。物語序盤での占い師の言葉からその後の展開が読めたので、どうやってその運命から助け出すのかを楽しみにしようと思った。物語が進み、助け出す手段を見てガッカリしてしまった。自分で巫女にさせておきながら、いなくなってから大切さに気づいたというところまではよかった。その先の、たくさん犯罪を重ね、周りの人も犯罪者にする横暴っぷりに呆れた。そして、助けてくれた恩人にまで銃口を向ける始末。思えば、主人公が家出をし上京をしてきたというところから、理解や共感ができないでいた。愛のためなら何をしてもよいというエゴが強すぎて、主人公に対して嫌悪感しか残らなかった。良かったところは、素晴らしく美しい作画と、君の名は。のキャラクターが出てきたところと、主人公以外のキャラクターには感情移入できるところがあったというところだ。今回の作品は、君の名は。のような驚きはなく、秒速5センチメートルのような胸を締め付けられるような切なさもなく、言の葉の庭のような穏やかな気持ちもないと感じた。しかし思えば、主人公に感情移入ができなかったのは、自分がつまらない人間だからかもしれない…
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