「1つの作品としては好き」天気の子 subaruさんの映画レビュー(感想・評価)
1つの作品としては好き
新海誠さんの新作ということで、綺麗な映像と心打たれる内容に期待をして映画館に行きました。
毎回必ず主人公が何かに阻まれて
なかなか思うように動けなかったり
もどかしさを感じるのですが、
今回も警察に追われながらも大切な人に逢いにいくシーンは胸が苦しくなりつつ応援してました。
東京を救うか大切な人を救うかの選択で一瞬
有川浩さんの塩の街を思い出しました。
話はズレますが、塩の街では大切な人を守るために大きな塩害を倒しに行きます。
ー彼が世界を救ったとしたら彼女のためだけに救ったのだ。彼女がその世界にいるから、その他の僕らはきっとおまけで救われたのだ。
この文章が私はずっと好きでした。
世界を守れるのは僕しかいない!と使命感で世界を救う主人公は多いものですが、その世界に大切な人がいなければ意味がないのだと、だって世界は必ずしも自分に必要な人ばかりではない、むしろ無関係な人の方が多いんですから。
話は戻りますが、今回東京を沈めたとしてもそこに大切な人がいるなら東京を救えるかどうかの選択をもっていた主人公は選んでいいと思います。
そして選んだ。大切な人との時間を。
物語は素敵でした、映像も綺麗でした。
ただ、正直君の名はや言の葉の庭は超えられていません。
2時間近くあるのに少し構成が雑に感じました、、、
説明しなさ過ぎかと思います。
考えてみて、何度でもみて。という意図もあると思いますが、また観てみよう!と思うほどのヒントが少なすぎと伏線の回収しなさすぎです。
新海誠さんの作品としてというよりは
1つの作品としては好き
1度は観ておく作品くらいかと感じました。