「新海ワールド全開。」天気の子 META坊さんの映画レビュー（感想・評価）
新海ワールド全開。
映像表現、描写の素晴らしさは文句無し。
音楽も申し分無し。
ただ、残念な点もいくつかある。
まず、少年帆高。
家出の動機が最後までわからないまま。
陽菜が弟と2人っきりで暮らしている理由も、最後まで明らかにならない。
洒落のつもりなのか、ファンサービスなのか、思いもよらない人物が何人か登場する。
それはそれで悪い気はしないものの、それを省いてでも上記の２つはきちんと説明すべきだろう。
あとは、新海監督の他の作品が思い出される点。
雨のシーン、雨の描写は『言の葉の庭』、
ひたすら走っているシーンは、『君の名は。』とダブる。
声優も、主役の2人はとても良い。
あくまで個人的な感想だが、本田翼は悪くないが、小栗旬に違和感を感じる。
公開直前に、京都アニメーションの件があり、どこか心から楽しめないところがあったのも事実だが、クオリティの高さは期待以上だし、もう一度観たいと思う作品だ。
言葉足らずでした。
姉弟2人っきりになってしまった『原因』、『経緯』が知りたいのです。
両親共に他界したのか、片方は生き別れなのか、祖父母をはじめまったく身寄りはなかったのか、その辺りが見えて来なかったので、回想シーンのような手法であれ、説明が欲しかったという意味です。
META坊さん、返信ありがとうございます。
描写はふわふわ漂っている気がしますが、
感情面では究極的に弟が言っていたように姉弟で一緒に居たいからだと思います。
姉弟で暮らしたいというある種の身勝手さで児童相談所とろくに意見交換をしていないのでは？
施設に入ればバラバラになると思っているのは作中で出ていますし、とくに疑問はなかったです。
彼らは子供ですが、子供だからこそ譲れないことは譲れないと肩ひじを張って大人の助けを求めないで走って行っています。
児童相談所の人たちが自分たちを助けようとしていると陽菜に受け取れていなかったのは悲しいことです。
しあせらぶりーさん
コメントありがとうございます。
ボーッと観ていたせいか、私にはわかりませんでした。
病室のシーンなどから推測するにしても、確信が持てないというか、やはりもっとわかりやすく描いてもらえたら、主役の少年少女に、もっと感情移入ができたかなと感じています。
次に観るときには、違った見え方になるかもしれませんが。
残念な点で挙げられている帆高の家出の動機と陽菜が弟と2人暮らしの理由は作中で出ていましたよ。
とくに陽菜が弟と2人暮らしな普通に見ていたらすんなりと理解できるような？？
帆高に関してはあまり説明的ではないのでちゃんとした説明が欲しくなる気持ちはわかりますが、
新海ワールド全開だからこそ、不要な描写はそぎ落としてこうなっているんだろうと感じました。
「雲の向こう～」で同じように○○どうなってるんだ？出てこないなら説明は？？となった身なので、コメントさせてもらいました。
他の感想については、とても同感です。
言の葉の庭や君の名はがチラつく演出があったり小栗旬は違和感でしたね。
