「むちゃくちゃなのが楽しかった」タンク・ソルジャー 重戦車KV-1 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
むちゃくちゃなのが楽しかった
宣伝にあった「ドイツ軍のティーガー重戦車師団10輌以上を相手に、単騎で戦いを挑んだ、ソ連軍の戦車兵たちの実話をもとに描いたロシア発の戦争アクション」って、あまり当たってなくて。
ドイツ側の戦車バリエーション少なく、ティーガーはあまり出てこなくてIV(4)号戦車ばっかじゃねーか!
ってツッコミを心の中で入れる羽目になりましたが。
設定的にはけっこうめちゃくちゃ。
でも、KV-1が動き回ってるのが観られるだけで全然OK。
ソ連の戦車は無敵であります。
美化しすぎて、もはや実話を超えて神話レベルに無敵であります。
KVの装甲は、敵の弾をほとんど跳ね返すのであります。
ティーガー(いやほとんどIV号だけど)なんて装甲が紙みたいで、KVの一撃で爆発するであります。
めちゃくちゃさが、むしろ楽しかったー!
装甲の厚さと破壊力には定評があっても、駆動系が弱くてすぐ壊れるし整備に時間がかかるって欠点は、誇張はあっても、しっかり描かれていました。
ただ、最後の戦闘シーンでのドイツ戦車内での、ドイツ語会話の部分が残念でした。
よく日本のテレビで、外国人が母国語でしゃべってるのに、声優さんがわざとらしい日本語で上にかぶせる演出ってあるじゃないですか。
あれ同様に、ドイツ語の上にロシア語セリフをかぶせるため、戦争映画的なリアリティが瓦解して、いきなりバラエティ・ワイドショーの再現ドラマ風になっちゃうんですよね。
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