「ティモシー・シャラメを愛でる会」シークレット・チルドレン 禁じられた力 いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
ティモシー・シャラメを愛でる会
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未体験ゾーンの映画たち2019の作品群の中の一作。
観客の性別の偏りがソコソコあったが、SF作品というのも事前情報であるからそこまで圧倒的ではなかった。
内容とすれば1992年放送の『NIGHT HEAD』が近いと感じる。兄妹のテレポーテーション能力を厭う父親、優しく受容れる母親、しかし母の病死がこの能力の引き替えだと強く思い込んでしまった父親により妹が川へ流されてしまう。そして離ればなれになった兄妹の心の葛藤が描かれるプロットである。妹が保護されたセンター内で、自分で解決することを図らずも教えられた妹はその決意を胸に、自身の超能力を最大限に引き出す。又、妹を殺されたと思った兄はその復讐の心で、父親に手を掛けてしまう。能力が無い人間と一緒にテレポートするとその人間は死んでしまうらしい。
まぁ、結局再会できた兄妹は、以前折檻で釘で壁に磔けられていた“家”を焼くことでようやく外界へ旅立つエンディングである。
そこまで難しい話しではないし、唐突に設定がなされている世界観なので、置いてきぼり感は大変強い。外界との間の壁という設定も結局曖昧だし、急に外は現在の発達した世界というギャップも不自然。壁を隔てた意味を余程綿密に設定しないと興醒めしてしまうと思うのだが・・・
世界観が曖昧で、こちら側の想像力に頼る割合が多いと興味が薄れると思うのだが、制作陣はどこまでしっかり作り込んでいたのだろうか?いや、題名の通り、“愛でる”為の作品なんだろうな・・・ 妹役の女の子が脱いでくれるサービスがあればよかったのにと思ったり思わなかったり(苦笑
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