テリファイドのレビュー・感想・評価

出だしがかなり怖く、期待しながら鑑賞しましたが、 展開があやふやで、ダラダラ感しか残らず。 ラストも上手い締めだなっと思いましたが、 全体的には、特別なこともなく普通でした。

色々ホラーは観てきたけど、この感じは凄いなあ。 観終わって、検索かけてギレルモ・デル・トロ監督だと知って、「あ〜やっぱり！！！！」ってなった（笑） 素晴らしい👏

恐怖の本質とは、
・理解できない存在
・その存在を恐れる者
によってもたらされると思う。

ジョーズやリングを観た際の恐怖を呼び起こされました。
恐怖の根源は説明されずともいい。
理解しがたい、恐れ慄く存在こそが恐怖です。

ホラー映画として素晴らしい出来です。

やるねえ。 たしかに『呪怨』+『インシディアス』風ではあるが、真っ昼間の死体とか、悪霊(呪い？)が広がっていく仮説とかユニーク。この容赦なさがいい。バスルームのシーンは怖いところだったので特撮がもうちょっと頑張っていたらもっとよかったのが惜しい。

アルゼンチンのイメージは広大な大地を駆け巡るラリーカーしか想像出来なかったが、過去様々な国の作品を観た中で、本作の雰囲気には初めて出会った。 描写的にはハリウッドのそれと通ずるものもあるが、根本的に違いがある。 まず、それぞれのシーンが「じっくり」描かれている点。描写が丁寧なのだろうが、少ない台詞の中で一点を長く描くという構成だ。ややまったりした印象にも思えるが、本作の凄いところはそれで感じる恐怖感を持続させること。瞬発的な怖さもあるが、不穏な出来事が迫っていると感じさせられるような独特の空気感に包まれているのである。デメリットになる部分は、分かりやすくまとめず、疑問を残したまま進んでいくところだろうか。ヒントを与えるから皆で考えてくれというメッセージが込められている様にも感じるが、スカッと終わる映画が観たい際にはやや詰まるだろう。 こてこてのホラーだが、幽霊だけでなく、異形の「何か」がやってくる。その「何か」を鮮明に撮ることはせず、何となくボカシのかかった状態で近づいてくるあたりは中々怖かったものだ。 ギレルモ・デル・トロ製作でリメイクされるらしいが、確かに彼がすぐ取り掛かりそうな雰囲気の作品だ。「シェイプ・オブ・ウォーター」も良いが、ダーク・ファンタジーの真髄をまた披露して貰いたい。

悪魔も天使も出てこない混じりっけ無しの怪談。間の取り方とカメラワークが良い。 久しぶりに凄い怖かった〜！

パッケージからしていかにもB級ホラー感があり、最初はあまり食指が伸びなかったけど、ギレルモ・デル・トロプロデュースでハリウッドリメイクされるという話＆あるレビューでかなり褒めていたので鑑賞。 久しぶりに怖い映画を観た。 ざっくり言えばあるご町内の数件の家が怪現象に襲われるというだけの物語だし、おばけ屋敷的なビックリ演出は殆どないけど、ホラーで「わっ！」っと驚かせる前の「来るぞ来るぞ…」が延々続く感じで最後まで気が抜けない。 それが「あ、そこ見せちゃうんだ」っていうビジュアルの不気味さも手伝って怖いし、ある意味で悪霊や幽霊に新解釈をつけたのも新鮮だった。

すでに部屋の雰囲気だけで不潔そうだし、気持ち悪い。 近くにあんな噂のある家があるだけで、近隣は不安を覚えるだろう。 作品冒頭から早々に訳の分からんのが見えるので笑えるやら気持ち悪いやらで理不尽のラッシュが押し寄せる(笑) 幻想や妄想の類いと思わせない流れに幽霊とかじゃない問答無用のパワー系から様々な現象が。 一生懸命解明しようとするのが好感持てる。 だが、嘲笑うかの如く、出し惜しみのない怪現象が溢れ出す。 博士たちと刑事が、身の安全を省みずに調査し、次元の違う世界を見つけ出す…この発想は中々に面白い。 劇映画でストレートにこの表現を見せて、おきながら、安っぽいB級に見えないのは凄い。 ただ、後半はやや息切れしたのか

バスタブの上で踊る彼女に"オッケオッケ、もう分かったから…‼︎"っていう旦那にがっつり心掴まれて最後まで見てしまった。w ビジュアルが基本カッコいい！ 特に飯食いながらオネンネしちゃったキュートな坊やの絵面たるや…むっちゃ怖いわ！ 消化不良感は否めないが観て損なし。 至って冷静なゴーストバスターズの結末がおもろい。笑

不明な点はいろいろあるけどオープニングの予想外なショッキング展開に一気に引き込まれてしまった。 時間軸とか呪怨の流れか、と思いきやそこまで深くは追求されず。インシディアスか、と思いきやこれもなにやら裏ありげ。 日本的な脅かしさか、と思ったらばしばし正体だしちゃうし。 いろいろひっくるめて楽しかった。

もう台所も風呂場も寝床もクローゼットも安心して使えない。水も飲めない。 ポルターガイスト、謎の生物、寄生、ヤバい死に様、死体、音責め、もう何でもござれなホラーパーティー。 粗さも意味不明さも何のその、力技で押せ押せスタイルの恐怖現象に飲み込まれて非常に楽しかった。 夫婦の衝撃的な事件から遡り、芋づる式に出てくる近所の忌事と超常現象。 調査に乗り込む三人の博士が三者三様の感知方法を取っているのがとてもクールで痺れた。 最初から何だか変な勢い込みだなと思っていたら、解決よりも知的好奇心を優先させているのも面白い。 大発見したローゼントック博士の興奮した姿が本当に気持ち悪くて可愛くて。 強そうなガタイのわりに健康状態の良くないフネス刑事の体当たりな抵抗がもどかしい。 巻き込まれただけの彼の受難が一番キツい。現在も今後も。かわいそうに。 次元の共存、複数の視点、光と影。 意味ありげなことを言われても何が何だか。 正体も目的も手段もよく分からないけど、そんなもんクソ喰らえと言わんばかりのパワーがあった。 起こる事全てが恐ろしく、何よりも幻覚や夢で落とさない所が素晴らしい。 造形がモノ感満載で視覚的にも楽しい。 序盤からフルスピードで飛ばして中盤で少し落ち着き、最後にきっちりラストスパートで駆け抜けてくれるサービス精神に感嘆。 リメイク版も楽しみである。絶対ダグ・ジョーンズが出演してくると思う。

4.未体験ゾーンの映画たち2019。相手がきちんと見えるホラー映画は久々。少々音が大きいのが気になったが、幾つかの脅かし方には感心した。リメイク楽しみ

とある町の住宅街で排水溝から人の声がしたり、宙づりで人が壁に叩きつけられたり、死んだ子供が墓場から戻ったりという現象が発生し、刑事と観察医と超常現象専門家の博士が調査する話。 導入から調査を開始した直後位までは面白かったけれど、そこからの代わり映えしない展開に飽きてくる。 変に凝って死体や霊をつくり込んでいて笑けてしまうところもしばしばだし、中盤以降は大きい音で驚かすビックリ箱ホラーという感じだし、超常現象のプロも塩っぱいしで残念だった。