トンビルオ! 密林覇王伝説のレビュー・感想・評価
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嵐がやってきたら“愛”を思い出せ!
初のマレーシア映画鑑賞。冒頭から呪術を使う産婆の語りによって、悪魔の申し子だと思って見ていたら全然違う!筋肉もりもりだけど、顔が醜いためにずっと木の仮面をつけている男エジム。レイプされた娘から生まれ、産婆によって川に流され、森に住む元兵士によって育てられたという暗い幼少期だったが、大自然を味方につけ、森の守護者となるべくして生まれた男でもあった。
建設会社社長が反対を唱え、ダム建設が頓挫しようとしていたが、推進派の弟が社長と娘を殺し、さらに村を襲撃させ、焼き払おうとする残酷な序盤。エジムは育ての父とともに立ち向かうが、父は銃弾によって殺されるのだ。父から剣を授けられるものの「戦いには使うな」と教えられ、「復讐は考えるな」とも遺言を残す。
殺された娘の夫アミルはエジムが殺したものだと思い込み、何度も対決するのだが、女性記者の活躍により真相を知ったアミル。そして・・・
10数年前にヒットしたタイ映画『マッハ!!!!!』を思い出した。アクションはスローモーションが多いのですが、意外と凝っている撮影。神々しいまでのトンボやCGを使ったぐるぐる巻きの映像によって、撮影技術も進んでるんだと感心してしまうのです。銃弾は何発も食らう主人公エジムだが、森が治してくれるとワケわかんない設定も面白い。カーアクションでは木々の蔦までが味方をしてくれるし、嵐の中では雷をも味方につける。さらには大地までもが・・・と、超自然児エジムがやがて森の守護者トンビルオに!といった感じ。続編もありそうなのですが、日本で公開されるのか?!
ポンコツ覇王
後ろ暗い産まれのエジムがトンビルオになるまで。トンビルオ、トンビルオ、繰り返し声に出して読みたい。
端正な顔立ちの木彫り仮面にカツラ感丸出しのボリューミーロン毛、鑞作りみたいにマットな質感のムキムキボディと、ある意味非常に強そうなビジュアルに期待が上がる。
しかしこのトンビルオ、拳のパワーは強めだけど結構なおっちょこちょいですぐ転ぶし銃弾は普通に受けるしまあまあやられるしで覇王感が皆無。
唯一の超人能力として木の枝触手攻撃があったけどめちゃくちゃショボくて笑った。
弦枝だから仕方ないけど必殺技として強度低すぎないか。
ストーリーはダム建設を基に家系内でガチャガチャやってるだけ。
トンビルオが戦う理由が森や村を守るためならわりと胸熱だけど個人的な復讐だし…。
まあわかるけど。まさかの続編匂わせラストだったので次からはトンビルオとしての大義名分をきちんと背負ってくれるのかな。
ジャングル舞台ならではのワクワク感や各キャラクターの魅力も少なく、正直面白くない。
ただ、常に拍子抜けするトンビルオの実力と規模の小さいトンデモ展開は逆に謎の愛嬌があり観ていて飽きはこなかった。
案外予算が高めなのか監督の実力なのか、VFXが非常に綺麗だったりアクションの見せ方がバリエーション豊かだったり、ストーリーとのギャップが面白い。
さすがにスローモーションは多発しすぎだけど。
通常速度の映像がチラチラしてるし。
トンボを追うアミルの焦点が全然合ってなくて笑った。トンビルオだからトンボなのか!?
素顔は絶対写さないのも笑える。トンビルオ役の俳優はめちゃくちゃイケメンだった。
別に面白くないのに謎のクセがあるので続編も観たい
とんぼ
悪魔の子
秘めたる嵐を内に持つ木製仮面の悪魔の子がダム建設の利権を得ようと目論む組織と対峙する話。
強いのか弱いのかアクションなのかドラマなのか、考えたらいけない子供向けヒーローアクションエンタメ作品みたいなヨウ素。
ツッコミ処は満載だけど、それを言ったら負けな感じ満載のコテコテ作品でなかなか面白かった。
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