「完璧な実写とはいえない」アラジン Erinaさんの映画レビュー(感想・評価)
完璧な実写とはいえない
小さい頃からジャスミンが大好きで今回の実写版めちゃくちゃ嬉しかった。キャスティングも最高だった。
最初ウィルスミスがジーニー?無理があるんじゃない?どう処理するの?って思ってたけど、初回で出てきた時、見事なCGにびっくりした。
ただ、役者を青色で潰したくなかったのか、それとも処理がめんどくさかったのか途中で人間の姿になるのは完全にウィルスミスでしかなくて、ウィルスミスがジーニーを仮装してみたと言うようにしか見えなかったのが残念すぎた。
ナオミスコット演じるジャスミンが何よりも美しすぎた。
原作のジャスミンと違和感を与えることないキャスティングに感謝したい。
昔からジャスミンの、自分の芯をしっかり持っているところが本当に大好きで、尊敬しててだから今回もしっかりと自分の意思でどう動いたらいいかって周りを見ながら判断してて、流石尊敬する王女様だなって思った。
歌も本当に上手で何度もA Whole New Worldを聴いた。
そして実写で追加されたSpeechlessが曲調も歌詞もジャスミンに合っててとてもよかった。
ガイ・リッチーだからか、アクションも追加されてたことには驚き。裏舞台をDVDで観たけど、倍速にしてより動きを機敏に見せてるというOne Jump Ahead(一足お先に)は観てて面白かった。
アラジン演じるメナマスードが画面いっぱいに動き回ってかっこよかった。
ジャファー演じるマーワン・ケンザリのお顔が良すぎて原作のジャファーとかけ離れてしまった為、そこまで悪には見えず。ただ表情管理や声色を変えたりとされてて少しでもジャファーになろうとしていたと思う。顔が良すぎて悪役になりきれないのは辛い。
そして肝心なストーリー。シンデレラや美女と野獣はほぼそのままだったのに、なぜ変えた…ダリアとか誰やねん。ジーニーは足がついて世界を自由に回るからいい話なのに。無理やり入れたコメディ感のジャムシーンいらんのよ。あんたらの恋愛はいらんのよ。
原作の砂時計にジャスミンが入れられてしまうのは、実写でやるとあまりにも危険なので変えるのはまだ分かる。ただ、あのシーンで苦を理解させるのには無理がありすぎる。
ただ浮いてるだけじゃん、あれ苦しいの?って思った。
アラジンの代名詞、A Whole New Worldの世界観は本当に素晴らしくて、感動した。