劇場公開日 2019年6月7日

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「力感、現代感覚溢れるエンタメ作品」アラジン みかずきさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0力感、現代感覚溢れるエンタメ作品

2022年3月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

名作アニメの実写版なので、完成度の高い作品だと思っていたが、ファンタジー、アドベンチャー、アクション、人間ドラマなど、様々な要素を存分に堪能できる力感溢れるエンタメ作品の傑作だった。

本作の主人公はアラジン(メナ・マスード)。彼は、両親を亡くし、今の貧しい生活から這い上がりたいと願っていた。一方、王女ジャスミン(ナオミ・スコット)は窮屈な王宮暮らしに悶々として自由を求めていた。そんな二人はふとしたきっかけで出会い、惹かれ合っていくが、次第に陰謀に巻き込まれ、波乱万丈の運命に翻弄されていく・・・。

想像外の人物の回顧から物語は始まる。これは、ひょっとして、結構、奥深くて面白いエンタメ作品かなという予感がしたが、的中した。

序盤のアラジンと王女の出逢いのシーンは、アクション映画のような躍動感があり、一気に作品世界に惹き込まれてしまう。アラジンと王女が自らの心情を吐露するシーンは飾りを捨てたリアルな歌詞が切ない。更に、王女が、自立、自己実現を強く願う歌詞は迫力があり、現代感覚に溢れていて、説得力がある。本作が古典的なフィクションであることを忘れてしまう。

本作は、アラジンと王女の恋模様、王宮に渦巻く陰謀、魔法のランプの争奪戦という三つのエピソードが絡み合って展開していく。進化したCG技術が奏功して、魔法の絨毯などに作り物感はなく、摩訶不思議な世界に迷い込んだ感覚になり、一時、現実世界のことを忘れさせてくれる。

何と言っても、魔法のランプの魔人ジーニー役のウィル・スミスの存在感が際立っている。彼の規格外の強烈過ぎる個性が存分に発揮されている。彼の登場が作品に刺激を与え、力感が注入され、より若々しく勢いのある作品に仕上がっている。

ラストシーン。三つのエピソードは、それぞれの形で収束する。人を想うこと、自分の道は自分で切り開くこと、他者への思いやり。見終って、本作のメッセージに暫く浸っていた。

みかずき
talismanさんのコメント
2022年3月23日

みかずきさん、ご丁寧にありがとうございます。備忘録としてごく短く書いていました。が、皆さんのレビューから刺激を受けたりアドバイス頂いたりで楽しんでいます。情報交換の場としても有り難く思っています。一緒に楽しみましょう!

talisman
talismanさんのコメント
2022年3月23日

みかずきさん、コメントありがとうございます!確かに事前情報ありすぎはよくないですね。なるべく最小限に留めて(監督誰や役者は誰?どこの国?いつの映画?程度)まっさら素直に見るようにこれから心がけます!また色々教えて下さい!

talisman
talismanさんのコメント
2022年3月22日

ディズニー系よく知らず、ウィル・スミスって誰?状態で見ました。とても感動しました。ウィル・スミスいいですね(知らなかったくせに!すみません)、あと王女が自立していて見ていて気持ち良かったです。

talisman