「舞台はアラジン、映画はジャスミン!」アラジン CFYさんの映画レビュー(感想・評価)
舞台はアラジン、映画はジャスミン!
ついに実写版アラジンが日本公開。
アニメが大好きなので実写化の話が出てきたあたりからずっと嬉しいような怖いような気持ちで待っていました〜!
監督はガイ・リッチー。 音楽はもちろんアラン・メンケン。 主演はウィル・スミス。
今回は字幕版で鑑賞。
一言で言えば楽しかった!
美しいアグラバーの町、宮殿、目が離せないジーニーの魔法! アラジンの世界がより深く描かれていて素晴らしかったです。
舞台版ではアニメ版でカットされた『Proud of your boy』が挿入されていたり、アラジンの友人たちが出てきたり、ジーニーとの友情にスポットが当たっていたりと、アラジンが主人公として深く掘り下げられていたように思います。
一方で今回の実写映画版でキャラクターに深みが増していたのはジャスミン。
ジャスミンはアニメ版では「結婚するなら愛がなくちゃ」と話していたし、舞台版の挿入歌では『These palace walls』の中で求婚してくる相手は本当の私をわかっていない、と歌っていた印象があります。
いわゆる 「真実の愛」を求めるディズニープリンセスらしい一面がうかがえていました。
今回の実写映画版では『Speechless 』というジャスミン独唱のナンバーが追加されており、ジャスミンの内面がより描かれていました。しきたりに縛られず自身が国王となりたいと考えていて、いつもアグラバーの民のことを思っている。
ジャスミンの聡明さや優しさがより際立っていてとても良かったです。
ほかの部分で感想を述べると、ジーニーの「人間になりたい」という願いは自分の中で勝手に賛否でした笑
ジーニーはジーニーのまま自由になって欲しかった気がする…でも女性と幸せになってほしい気もする…
ナンバーはアニメ版、舞台版に比べて現代的なアレンジになっている気がしました。どちらも良いですね。
アラジンはダンスキレキレで歌も上手くてカッコよかった…
是非つぎは吹き替え版で観に行こうと思います。
やはりアラジンは最高!
6/16追記。 吹き替え版を鑑賞。
ジーニー役の山ちゃんは流石。アニメのジーニーとも違う、単なるウィルスミスの吹き替えとも違うジーニーですごかった!
字幕で見たときは字幕を見るのに気をとられる部分もあるので気付けなかったウィルスミスの演技を見られて良かった!
ただアラジンのことを「坊や」って呼ぶ翻訳があまり好きではなかったです。
あとは歌の時のグルーブ感的なものはやはり本家を見る価値があると思わせられました。
ジャスミンもとても上手で良かった!スピーチレスは感動しました。
アラジン役の中村さんは、俳優さんとしてとても好きだし、歌もうまいので期待していました!
台詞回しの軽い感じとか、甘い声は良かったです!ただ、歌の時のワードの頭のアタックが強い感じや発音が気になって入り込めない部分がありました…
トータルするととても良かったんですけどね!
2回目の鑑賞ということで、ストーリー部分の感想を追記すると、魔法の絨毯との出会いは映画版特有でとても良かった。 アラジンが洞窟で助けてくれたことで懐いてついてくるってアニメ版よりもとても納得がいきます。
ラストでジャスミンの髪飾りを持ったままアラジンが名残惜しそうに眺めながら立ち去りますが、これはちゃんと返してから出て行って欲しかった…
イチファンとしての勝手なイメージですが、ダイヤの原石だったらジャスミンにこれ以上嘘はつけないという自分の気持ちを伝えて、謝って、髪飾りを返して二度と会えない覚悟をして出て行くと思うんですよ〜勝手な希望と想像ですけどね…