「アレンジに対して意見がわかれそう。」アラジン はるちきさんの映画レビュー(感想・評価)
アレンジに対して意見がわかれそう。
小さい頃からディズニーアニメ映画を見て育ってきたわたし。ディズニーに限らずアニメ実写には良いイメージをもっておらず、イマイチが前提で観に行った。
見所は何と言ってもウィル・スミスのジーニー。
CGで魔法の世界をどこまで再現できるのか。
そして、アニメにはないプリンセスのソロナンバー。
観てみて良かったのはFriend Like Me のヒップホップ調アレンジ!これはすごく良かった。
次に、ジャスミン役ナオミ・スコットの歌声。
めーーっちゃ上手い。ミュージカルやってただけある!
「女が強い」最近の風潮に合わせて、ジャスミンやその侍女に対して熱くスポットが当たっている気がした。
アニメ版では女キャラはジャスミンしかいないしね。
そしてアラジン役のメナ・スマードはアクションがうまい。歌はある程度という感じ。
アレンジに対しては、意見が別れると思うけれど、
私は、いる??っていう感想。
ジーニーをそこまで人間臭くする必要はあるのだろうか?今までの主人とアラジンを比較して、友情を育むのは百歩譲って良いとして、ランプから自由になって人間になって恋をするのはなんだか変な設定だと思った。
ジャスミンの心境とかは恋愛だけで十分…
プリンセスとして政略結婚を断ったりめっちゃ豪華な暮らししてるくせに過剰に民の心配をしたり、国政に首をつっこんだりするなんて変な矛盾が生まれてしまっている。その上恋愛結婚…王女の立場が崩れている。
それに、政治、経済といろいろ勉強してしまっているからか初めて外の世界へ絨毯の旅!というシーンでは感動が薄く感じた。
あと脇役キャラの薄さ。一番好きなオウムのイアーゴは
カタコトでオモチャみたいだった。せっかく自我があるんだからアニメのようにいろんな悪口や皮肉を言うのが観たかった。
王様も威厳ありすぎてアニメのキャラぶち壊し。
絨毯はユーモア50%off!ジーニーにCG労力使いすぎてない?
そして、悪役がこれまた薄い!!!
俳優さんがミスキャストかもしれないけれど、
イケメンだし、声高い…アニメのイメージで観ちゃうときついところがある。さらに、背景を付け加えたことによってただの成り上がり野心家ってだけになってしまった。悲しい…
アクションシーンととミュージカルシーンだけは評価できる。海外評価は低いから私と同じくストーリーアレンジがイマイチな感想なんじゃないかな?
山ちゃんの歌も聴きたいから、吹替も観に行こうかな…