「モンハン好きは観ない方がいい。なんちゃってパニックホラー」モンスターハンター Rさんの映画レビュー(感想・評価)
モンハン好きは観ない方がいい。なんちゃってパニックホラー
前々からコンセプトの時点で、駄作なのは分かりきっていたのだが、それでも1モンハンファンとして見てみることにしました。
長々と書くので要点を先にまとめます
アメリケン大好き正義の米軍異世界来ちゃったよ!
アメリケン大好きなパニックホラーでモンスターが
人間殺すよ!最後に生き残った主人公が現地部族と闘って友情を育むよ!チョコあげて餌付けさウホウホ!
モンスターは怪物!敵だ!残虐に殺しても問題ない!
アメリケンの戦いはこうでなくちゃ!モンスターはまだまだいる!俺たちの戦いはこれからだ!!!!
最悪ですね(笑)
序盤はまだ良かったと思います。砂上船が出てきた時点でテンションも上がりましたし、現世シーンも短くテンポよくモンハン世界に転送、ディアブロスと対峙
。減点ポイントとしてはディアブロスは砂を泳ぐ、人間串刺しにしないetc…
しかしその後恐れていたガッカリ要素が出てきます。
ネルスキュラによるパニックホラーです。主人公のミラ・ジョヴォヴィッチ以外の仲間は食われたり、卵産み付けられたり、完全なる別映画に成り果てました。
ゲームのネルスキュラは蜘蛛がモチーフという事もありキモくはありますが、グロテスクになり過ぎないようにデザインされ、甲虫のようなかっこよさもありました。しかし、映画版はデザインが大きくかわりただグロテスクに、しかもうじゃうじゃと。ネルスキュラは強いモンスターだからこそ、個体数は多くなり過ぎない仕様なんですけどね。あそこまで数が多いと生態系は壊滅してます。あと光に弱いとか卵産みつけるとか、ゲームの設定ガン無視でいかにも外人好みのモンスターに落ちぶれてしまいました。
その後生き残った後はハンターと闘い、仲間になりますが、モンハン世界は基本的に技術や文明が発展しているのですが、登場するハンターは現地部族感が否めず、ハンターのや武術や信仰など、これもいかにも外人好みのベタベタな感じが嫌でした。
関心のモンスターとの戦いについても、これさえ良ければ評価は高かったのに、その内容は全くもってお粗末な物でした。モンスターハンターをプレイしてきた私がイメージしていたものは罠を駆使し、緻密にダメージを負わせ戦う、人とモンスターの命のやり取りです。しかし、映画の戦いはネルスキュラの頭を裂く、ディアブロスの目に毒矢をいる、大剣を脳天に刺す、ガレオスの首をちょん切る、リオレウスの口に爆薬投げる等グロテスクで、ゲーム的というよりはいかにも外人が好きなやり方でした。武器は使うもののちょっと切りましたよ程度、演出もダサかったり、古かったり、本当にガッカリでした。
やはり実写化あるあるというか原作の設定や世界観を全く無視、もしくは疎かにして、いかにもアメリケン好みなパニックホラーにしたのが一番の要因ですね。
モンハンは世界観か素晴らしいのに、その良さが生かされていないのは残念で仕方ありません。
ゲームのモンハンに人の死というものは殆どありませんが、映画は人がよく死にます。
モンハン風味の駄作作るなら、はじめから映画化しないで欲しい。よくこんな物か作れたものだと逆に感心します。カプコンに謝って欲しい。
私は吹き替え版を観ましたが、エンドロール後の吹き替え声優のキャスト紹介時に英雄の証が流れて、これが星1つの理由です。そうそう映画は音楽もク〇でしたよ。