劇場公開日 2021年3月26日

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「モンスターの再現度さえ高ければいいかなと」モンスターハンター れーぶんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0モンスターの再現度さえ高ければいいかなと

2021年3月29日
Androidアプリから投稿

P2から、一部除いてXまではそれぞれ1000時間オーバープレイしてきたモンハンプレイヤーなんだけど。

そもそも現代の軍隊があの世界に紛れ込むという時点で、「モンスターハンター」の世界をがっつり描くわけでないことくらいお察しである。
ゲームでもよくあることで、主人公が記憶をなくしていたり、船が難破して知らない国に流れ着いたり、はたまた刑務所に10年以上いたせいで「今」のことが分からなかったりというのは、そのゲーム世界に初めて接するプレイヤーに、解説・チュートリアルする不自然さを緩和するための措置ともいえる手法。
この映画も同様に、モンハン世界についてなにも知らない視聴者のために、モンハン世界をなにも知らない現代人を移動させてるのかなと思う。
だとしたら映画モンハンは、モンハンプレイヤーに向けて作られた映画ではなく、もっと間口の広がった入門編、あるいはダイジェストだということだ。

それに、着想にメタルギアソリッド・ピースメーカーで、スネークが現代重火器でレウスと戦ったりした、あれがあるって時点で、既にこれ、王道のモンハンでなくパロディがスタート地点なわけで。

そこまで分かってれば、期待なんかしない。
だいたい、よっぽど良い脚本がないかぎり、初見もマニアも納得するような映画になるはずがないのは繰り返し証明済み。
ハードルは地面に埋没するところまで下げて、「モンスターがそれっぽくて、迫力あって、カッコ良ければいいや」で見に行った。それならプロモの時点である程度保証されてるからね。

結論、モンスターたちを劇場の大画面で見れたので満足。

ディア亜種、レウス、ゴマちゃんなど(こいつプロモにチラ見えしてたからネタバレではないよね?)、彼等の迫力やカッコ良さを堪能できたからそれでいい。
内容とかそんなのは些事だよ些事。
そのつもりで見に行けば(サービスデーで)1000円ちょいかけて見る価値はあったかな。

れーぶん