「難しいけど面白いよ」HELLO WORLD panpan00さんの映画レビュー(感想・評価)
難しいけど面白いよ
前情報無しに鑑賞、それなりに楽しめた。
ストーリーは複雑で分かりにくかったですね。
ざっくり下記の流れ。
舞台は2027年の京都。記憶データの容量が無限となったため、京都は全てのデータを保存するようになった。
主人公、堅書直美の前に、10年後(2037年)の自分、カタガキナオミが現れる。そこで、今後、直美がクラスメイトの一行瑠璃と交際すること、落雷によって彼女が命を失うこと、直美のいる世界が記憶データの中であることを聞かされる。
堅書は記憶データの改竄(落雷から守ること)を試みることになるが、システムがそれを防ぐために狐面の警備員を生み、堅書たちを捉えようとする。
堅書は一行瑠璃を落雷から守ることに成功するが、一行はシステムに捉えられ消えてしまう。この時堅書はカタガキから、一行瑠璃が落雷によって死んだのではなく、脳死になったことが明かされる。
カタガキのいる世界(10年後の世界)では一行瑠璃が脳死して眠っているが、記憶データの改竄(落雷から守ったこと)によって目を覚ます。
目を覚ました一行は目の前のカタガキを堅書と認識しなかった。カタガキは一行の目を覚まさせるために、システムにハッキング?を繰り返し、ようやくデータの改竄に成功したにもかかわらず。
システムが異常を検出し、一行瑠璃を消去しようとする。狐面の警備員が現れたことで、カタガキは自身も記憶データの一部であることを初めて認識する。
システムに消去されそうとなった一行を、間一髪のところで堅書が救う。堅書が10年後の世界に移動してきたのだ。一行は助けてくれた堅書(10年前(2027年)の堅書)を堅書と認識する。
なおもシステムは一行を消去しようとするが、加えて堅書についても消去しようとし、堅書たちがひたすら抵抗するという展開が続く。
カタガキの世界の博士(システムの管理者)は異常となったシステムを復旧しよう試みていたが、困難であるためデータのリセットを決断する(一旦データを全消去してからの復旧)。がシステムから大量の狐面の警備員が現れて、なかなかシステムに辿り着けない。
システムが抵抗するなか、堅書と一行は元の世界(10年前の世界)に戻ろうとする。システムは消去するために大型(駅ビルよりでかい)の化物を生み抵抗を続ける。
カタガキは、自身の世界(10年後の世界)に自分と堅書の同一人物が重複して存在していることが問題であり、システムの狙いが自分たちの消去であると判断する。そのため、堅書に自身(カタガキ)を消去するように命令する。
堅書はカタガキの消去を考えず、ひたすらシステムの生んだ巨大な化物に対抗するが、力負けし襲われる。この時、カタガキは堅書を庇い、カタガキは命を失う。
同時に博士がシステムをリセットする。これによってシステムはの生んだ化物は停止する。
このあと、堅書と一行は新しい世界に移動した。
一方、更に未来の世界(10年後(2037年)の更に未来)で眠っていた(おそらく脳死のように長い間寝ていた)カタガキが目を覚ます。そこには、そばに一行がいる。また、起きた場所は月の施設であった。
以上が私が理解した話の流れ。ざっくり。
つまり、最後に明かされた、月にいるカタガキの世界がリアルな世界である。
そして映画の大部分を使った堅書とカタガキの行動は、恐らく全て、月にいるカタガキを目覚めさせるための行動であった。という落ち。
なぜ目覚めることが出来たのかは分からなかったな。他の人の解説を読むと、堅書は一行を落雷から救おうと庇った際に、本当は一行ではなく自身が脳死となった。この庇うという行動と、システムから堅書を守るために庇った行動がリンクして、目が覚めた?ような話らしい。もう少し他人の解説を読んで理解したい。⇒つまり、難しい内容だった。
音楽も良かった。特にOKAMOTO's。こんなに歌が上手かったっけって位良かった。