「前半と後半で違う映画」HELLO WORLD y05h1さんの映画レビュー(感想・評価)
前半と後半で違う映画
前半は主人公たちの魅力を掘り下げる恋愛パート。
ここはサブキャラたちが弱い感じします。
結局、この映画のサブキャラたちはただの背景で終わってしまいますしね。
後半は謎に迫り世界を越えた救出パート。
場面が急転する感じだけは良かったですが、いろんな事がちょっとずつ雑になってた気がします。
とりあえずセキュリティの動きがデリート一辺倒でバカなんじゃないかって思います。
勘解由小路さん辺りが=カラスで、コンピュータ唯一の良心として使われても良かったのでは?
そうすれば、あの主人公をよく見ているパートやキラキラエフェクトの意味も出るし。本当はなくなる予定のチャリティ古本市にみんなが本を持ち寄る場面とかも繋がると思います。
未来の機械が可能性も効率も計算できないデカいバカって感じが強いのです。
ストーリーはパラレルワールドの新しい発想の転換にも見えて面白かったですが、特に笑ったり泣けたりする感じが少なく弱いので見応えが薄かったです。
世界線の移動や概念について、他のアニメなどで予備知識がないと肝心のオチも理解できない場合があります。
主人公の動きなんですが、
雨風で濡れた鉄の街頭の柱を掴んで、さらに懸垂でよじ登ったり、自転車二人乗りで無茶な動きをしたりします。滑らない、転ばない。
最初の信号を走って渡らない描写はなんだったのでしょうか。イメージが矛盾してしまいます。
ヒロインの一行さんは、ReLIFEの日代さんにちょっと似てます。
博士のラボに中国人がいる意味がわかりません。
急に中国語を中途半端に使われてもなんて言ったか分からないだけです。
音楽はカッコいいです。
でも、ところどころモブキャラの動きが気持ち悪いです。あんな動き現実でしないだろって動きを続けてたりします。
カメラワークもなんか変です。テンポ悪いっていうか、余韻があるところが自分には合わなかったです。絵の動きと合ってない、間が気持ち悪い感じました。
最後の治療室で窓の向こう側にいる研究員さん達がいつまでもガッツポーズをしたまま画面に映り続けるのが一番気になりました。
世界移動する3Dテクスチャみたいなのを、他の作品のと使いまわしてるのは、よく言えばセルフオマージュなんでしょうかね?笑
短く、面白くまとまっているとは思います。
戦闘シーンなんかで主人公らしさが出た武器とかは良かったです。