イエスタデイのレビュー・感想・評価
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ノリで楽しむビートルズ賛歌
数多くの傑作を産み出し、世界に絶賛され、愛され、富と栄誉を手にしたアーティストがいた。今、何故か彼らは世界に忘れ去られ、自分の記憶にだけその作品が残っている。さて、あなたはどうする…?
おそらく、さも自分の作品であるかのように発表するよね。そして、彼らと同じ成功への道を駆け上がろうと目論む。けれどそれは、本当に幸福への道だろうか?
アイデアとしては目新しい物ではないが、消えてしまったのが『The Beatles』であるという所が最大のミソ。イギリスに於ける、いや、世界に於ける彼らの存在の大きさは計り知れない。ビートルズの楽曲のない世界なんて、さぞ味気ないだろう。そして、それを新たに与えられた人々はどう反応するだろう?
ザックリ言ってしまえば、予告編で予想出来た以上の事は起こらない。SF展開の謎解きも、並行世界の複雑に絡まる緻密構成もない。
ただ、後半のある展開によって、主人公のスタンスが、ビートルズに成り代わる者から、この世界へ彼らの音楽をもたらす伝道者へと変革したのには、少し意表を突かれた。
プロデュースサイドの戦略に人々が熱狂し、ネットやSNSで加速度的に加熱していく様には、現代音楽業界への皮肉も感じる。
歌詞の意味を聞かれて戸惑ったり(借り物に過ぎないのだからさもありなん)、それでも歌詞と歌い手の心情がピッタリ重なった時生まれる迫力のなど、頷けるエピソードもあったものの、芸術や表現というものについては、もうちょっと掘り下げて欲しかった。(まあそういう作品ではないんだろう)
もうひとつの主軸となるラブコメ要素。幼馴染みの美少女となかなか進展できない、漫画などでも定番のもどかし展開でいいんだが、クライマックスのアレはないなー。エリーよ、ジャックよ、本当にそれでいいのか?(観衆とギャビンの寛容なこと…)
良くあるアーティストの伝記物とは違い、オリジナルな物語のキーポジションに据えるというリスペクトの仕方は私好み。
ダニー・ボイルの毒はないが、トレインスポッティングにしんど味を感じた身としては、痛々しい展開にならずにほっとした。
笑いのセンスが合っていたのか、コメディ要素は楽しく笑わせて貰った。『LET IT BE』初披露のシーンは殆どドリフだったし、うろ覚えの『Eleanor Rigby』に従ってイメージ映像が次々変わっていくのも面白い。
ポップでスタイリッシュな映像、ロゴの使い方も内容に合っている。『シンクロ・ダンディーズ』に似てると思ったが、イギリスのトレンドなのかな?
無論全編ビートルズの楽曲に溢れ、音楽好きには堪らない。ここにこの曲を持ってきたか、と、アハ体験的な楽しみもある。
整合性や繊細さを求めてはいけない。音楽の心地よさと物語の疾走感に身を任せ、ラブアンドピースの精神で、ビートルズ賛歌をおおらかに楽しむのがいい。
やっぱりビートルズはいいよね、との再確認、或いは若年世代へのビートルズ布教の為の作品と言えるだろう。
The Beatles 好きのための映画でもあり知らない方でも楽しめる
この映画は主人公の心を見つめる映画です。
売れないバンドマンがひょんなことから有名に!?
とよくある設定。
しかし、他と違うのはそのバンドマンの曲ではなく
The Beatlesの盗作曲で売れてしまったということ。
そのことに対する心の葛藤。幼馴染のエリーに対する想いを伝えられないもどかしさ。
このまま売れてたい(友達としていたい)というおもいと本当にこのままでいいのか(正しい枠に納めたい)というおもいが作中ずっと闘っている。
ジョンとの出会いによってそれがはっきりする。
ジョンと話していく中で幸せの秘訣の話をする。
幸せとは愛する人に想いを伝えることであり自分に嘘をつかないことだと。
これはその時ジャックが悩んでいたことを払拭し、何万もの観客の前で真実と愛を語る決断をさせたのでした。
失いそうになってから気づくことも多々あります。
その人がどれほど大切なのか見えてくるはずです。
恋愛の話だけではなく、友人、先生、親などに対する私たちが日頃見過ごしている、慣れてしまって忘れている感謝の気持ちをも思い出させてくれました。
たまには自分の気持ちを言葉にしてみるのもいいかもしれませんね。
そーいえば、最後のガラス越しのデブラの顔は完全にゾンビでしたね🧟♀️笑
そして終始リリージェームズ可愛いがすぎます。😍
リリーファンなら行かない手はない嘘ではないです笑笑
恋愛映画なのね
ビートルズをこういう形で使えるのかと、面白い発想でしたが、ひと言で言うと想定範囲内の恋愛模様が軸の映画です。内容薄っ。
なので、後を引くことも無く、アメリカのコメディドラマみたいなノリは、朝昼晩とどの時間に観ても楽しく鑑賞出来るので、若者のデートには良いのだろう。
ビートルズファンとしては、楽曲を大音量で聴ける点、ゆかりの地を見られる点、などが良い点でしょうか。あと、主人公のクセのない歌唱力は魅力的。エド・シーランも映画をワンランクアップさせた。人生折返しを過ぎた自分は、恋愛ストーリーに心が揺さぶられる事も無いので、ビートルズの偉大さを再確認するに留まりました。
リリー・ジェームズのPV。
エル役のヒロイン力が素晴らしかったです。
各シーン深く切り込まず曲紹介をしているので、
ビートルズを知らない世代にも楽しめる内容になっています。
迷いがあったのか、原案・脚本は力不足な印象。
表題曲までの前半は良かったのに、後半からは優柔不断な展開。
ヒロイン頼みの有耶無耶ED、曲を借りて好き勝手にも終始しない。
「決断力のないインド系主人公」の描かれ方も疑問でした。
たとえ世間やファンに批判されても、「これが俺たちのビートルズコメディだ」と。
脚本・監督側こそ、男らしく描き切ってほしかったです。
小悪魔なリリー・ジェームズは本当に可愛かった。
「(人生は)彼女のためのPVだ」とレノンが言っていたなら、☆5でした。
☆☆☆★★ ハリウッドを代表する映画監督の1人がロバート・ゼメキス...
☆☆☆★★
ハリウッドを代表する映画監督の1人がロバート・ゼメキス。
ゼメキスの代表作と言えば、言わずと知れた『バック・トゥ・ザ・ヒューチャー』でしょう。
あるいは、『フォレスト・ガンプ』との意見もあるかも知れません。
そんなゼメキスの監督デビュー作品は。ビートルズが初めてアメリカへやって来た時の、てんやわんやな大騒動を、大胆且つ 楽しく愉快に描いた『抱きしめたい』
後に、ブライアン・デ・パルマ夫人となるナンシー・アレンの出世作でもあり。(後に離婚)本来なら主人公たる筈のビートルズのメンバー4人を一切登場させず。今なら、いわゆる桐島風と言われそうな大胆な構成で大成功した傑作コメディーでした。
フアンの中では、この『抱きしめたい』をゼメキスのNo.1に推す人も居る程。
(残念ながら、日本初公開当時は全く評判にもならなかった。記憶が確かならば、当時この作品を大絶賛していたのはおすぎとピーコ。2人と仲の良いその周辺の評論家だけだったかも知れない。他にも居たのかも知れないが。メディアを通じてその面白さを発信していた評論家は、わたしの記憶には居なかった。多様な情報網の有る現在ならば、多くの人が絶賛しそうだが。)
ビートルズの存在しない世界。
思えば。『素晴らしき哉、人生』で、自分が存在しない世界をB級天使から知らされ。生きる喜びを教えられるジョージ・ベイリー。
それを、ゼメキス流に再現した『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』でのマーティー…。
………ん?ちょっとまてよ(・・?)
これはゼメキス映画じゃあ無いんだよなあ〜!
全然タイプの違うダニー・ボイルが監督した作品だった(-_-)
『フォレスト・ガンプ』の様に、どこか主人公を慈しむ様に撮るのがゼメキスならば。ダニー・ボイルは、冷徹に突き放す様に撮るとゆうイメージ。
細かいカットを始めとして。画面構成にも拘りを感じる監督でもあり、時に奇抜な事をやってのける人。(実際に映画の冒頭辺りでは、画面を斜めにしたりしていた)
映画の始めの頃は、如何にもダニー・ボイルらしさに溢れていたのだが。主人公の彼が、現在の自分の置かれた状況・彼女への想いが強くなり。やがてゆっくりと2人の想いが重なり合う後半。
「あれ?何だかダニー・ボイルらしさが段々と無くなっていってる様な…」
そんな思いが強くなって来た。
そうなのです。これは、ダニー・ボイルの映画と言うよりも。『ノッティグヒルの恋人』『ラブ・アクチュアリー』『アバウト・タイム』のリチャード・カーティスの作品と言った方が良いのかも知れない。
ダニー・ボイルとリチャード・カーティスのコラボ。これが相乗効果をもたらしていたのかどうか?…少し違和感を感じてしまった。
但し、それはあくまでもわたし個人が映画を観ていて感じただけであり。元からリチャード・カーティスの描く、男女の恋愛模様を楽しみに観たとすれば。楽しく見れるとは思います。
ビートルズの存在しない世界は。ビートルズ以外にも、有名なドリンクや嗜好品。それにあの魔法本等も存在していなかった。
【新しい世界】が誕生した事で、過去の歴史が変わり。人々の記憶が新たに塗り替えられ、更にはCDや本等の物質も無くなってしまう。
まあその辺りは。理解し切れ無くとも、そうゆう話だと納得しながら観る事は出来る。
ただ、映画は後半で、或る重要な人物が登場する。
【彼等】のフアンならば、《彼》が人生を満喫している。その事実に思わず感激する事だろう。
でも彼は、音楽には全く興味が無い様な人生を送っている風だった。
つまり、【新しい世界】で《彼等》は出会ってはいなかったのだ!
もしもこの時に《彼》が、「忘れないでいてくれてありがとう!」と言ってくれていたとしたら…。
ひょっとしたら涙ちょちょぎれていたかも知れないなあ〜…等と(u_u)
2019年10月17日 TOHOシネマズ日比谷/スクリーン12
ところで、ビートルズが存在しないとなると。それに付随して色々なアーティストも存在しないかも知れない。
英語が出来ないから、ビートルズは歌えないけれど。井上陽水ならば全然イケる。
陽水も存在しないならば、俺が陽水になってやるぞ!世界中に♬ダメなメロン♬を流行せてやろうじゃないか(´Д` )
でもなあ〜!何せあの陽水だからなあ〜!
しら〜っとビートルズが存在しなくとも。歌手井上陽水は存在しているかもなあ〜(´-`)
そうなったらいっそのこと、ずうとるびでも良いかあ〜!♬みかん色の恋♬なら歌えるから…って、1曲だけじゃなあ〜。
座布団運びの練習でもしとくかあ〜(-.-;)
明るくて善良で…でも物足りない
個人的な好き嫌いと映画の質に関する評価は切り分けなきゃいけないと思うから、ひとまずは★3.5個とつけた。
キャラクターは皆可愛らしくてストーリーも極めて善良。
今の若い世代の皆さんがどの程度ビートルズに馴染みがあるのか知らないが、ちゃんと聞いてきた訳でもない私がほぼすべて口ずさむことができたくらいだから、ある程度は分かるのかな。まあ、メンバーの名前や有名な曲とアルバムのジャケット、あとはリバプールくらい知っとけば十分。
内容に関しては「予想通りの結末です」
って書いたら、「ネタバレだ!」って言われそうなくらい本当に普通のラブコメ。
まあ、それを「ビートルズのいなかったパラレルワールド」という着想のキャッチーさと、ヒット曲の軽快さで最後まで引っ張っていってしまうのは監督の手腕なのでしょう。
ただやっぱり私は、もう少し強めの「ケレン味」や「毒」、「苦味」や「皮肉」や「風刺」がある作品の方が好き。
なぁんか優等生って感じの映画に見えてしまった。
ビートルズをよく知らなくても最高に面白いと思える
主人公が全世界で起きた12秒間の停電により交通事故にあったら自分以外ビートルズを知らないという少しぶっ飛んだ設定で、さほど期待はしていなかったけど、ふたを開けてみるとそれは最高に面白いヒューマンストーリーだった。
ビートルズファンではない自分から見て、主軸がヒューマンドラマであって、そこにビートルズという要素が加わった感じがしている。富や名声を得た人が本当に自分にとって大切なものは何かを探していく旅のガイドとしてビートルズが存在しているように思えた。良い意味で。
何も考えずに最後まで気を抜いて見れる楽しい作品になっていた。良い意味で。
ビートルズの偉大さを感じまくった愛に溢れた作品
予告編を観た段階では、かわぐちかいじ先生の壮大な失敗作「僕はビート...
ビートルズという存在
ビートルズが好きだけどそんな詳しくない自分でもめちゃくちゃ楽しめる作品で
良かったです!!
売れないシンガーソングライターのジャックが
事故に遭い昏睡状態から目を覚ますと
誰もが知るビートルズが世の中に存在していない
世界に。
世界中でビートルズを知っているのはジャックだけ。
この面白い設定にジャックとエリーのラブストーリーが絡んでくる。さらにエド・シーランが本人役で
登場と贅沢な作品。
ジャックが友達の前で「YESTERDAY」を
歌うと「いつの間にそんな名曲を作ったんだ?」と
驚かれて家に帰ってパソコンで「the beatls」と
調べると「昆虫」が出てきて困ってるシーンや
エド・シーランがジャックの家に来た時に
ジャックの父親がエド・シーランに絡み「本人に似てるな」とつぶやくのが面白かった。
ラブストーリーの部分もすごい好きだ。
売れないジャックを支える友達兼マネージャーの
エリー。
お互い好きなのに距離が近すぎて好きと言えない感じがくすぐったく可愛らしい。
ジャックが売れないから歌手を辞めると言ったときも「あなたはスターになれる」と励ましたり
いつでもジャックの味方でいてくれたり
「こんなステキな女の子いるのか!!」
と思うくらいジャックに一途。
けどジャックがビートルズの曲で人気者になる
と二人に距離ができてしまい…。
またすごい映画を観たなあ。
ビートルズって改めてすごい存在。
ビートルズのいる世界に生きていることは
幸せなんだ。
イエスタデイを観れたことが幸せでした。
最高!
これぞ映画、これぞエンターテインメント!
日本ではこういう映画は作れないだろうな。
ビートルズのない世界になぜコカ・コーラやタバコがないのかよくわからないけど、
とにかく引き込まれた。絶対見るべき。
ラストのオブラディ・オブラダは涙・涙
ビートルズの偉大さも再認識!
ビートルズを知らない世界 ありえないけど 心洗われる表れる映画だっ...
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