「ビートルズ・ファンをガッカリとさせない主演俳優の歌唱と演奏が凄い」イエスタデイ Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
ビートルズ・ファンをガッカリとさせない主演俳優の歌唱と演奏が凄い
ダニー・ボイル 監督による2019年製作(117分/G)のイギリス映画。
原題:Yesterday、配給:東宝東和、劇場公開日:2019年10月11日。
ビートルズのファンで、彼らの曲を沢山聞けたらそれだけで幸せと思う人間にとっては、夢の様な設定で、感激すると共に、ビートルズの曲をしっかりと聴かせる素晴らしいアイデア(原案ジャック・バース)と感心させられた。
とても良かったのだが、何より主役のヒメーシュ・パテルの見事な歌唱と演奏の素晴らしさによりところが、とても大きい。子供時代からピアノとエレキギターに親しんでいたといえ、あくまでミュージシャンでなく演劇学校出の俳優なのにと、驚愕させられた。
そして、本人役のエド・シーランを「僕はモーツァルトに対するサリエル」と言わしめるまで圧倒した「The Long & Winding Road」のピアノ弾き語り。そのことに説得力を持たせるこの曲の素晴らしさ。あらためてポール・マッカートニーの曲創りの才能の凄さを思い知らされた気もした。
英国の田舎町で幼馴染のマネージャーで数学教師役リリー・ジェームズとの民族超えての恋愛模様も、暖かいものを感じさせて、とても良かった。彼女の可愛らしさや美しさも印象的で、ファンになってしまったかも。
主人公はリヴァプールに行き、ストロベリー・フィールド、ペニー・レイン、エリナー・リグビーの教会にも訪問。映画と異なり、実際は今観光地となってしまってるらしく、ビートルズの人気の凄さを再認識。ただ、ビートルズが存在していない世界で、ジョンレノンは画家として生きているのに、コカコーラやタバコまで無くなっている理由は分からなくて、キョトンとなってしまった。
監督ダニー・ボイル、製作ティム・ビーバン 、エリック・フェルナー 、マシュー・ジェームズ・ウィルキンソン 、バーナード・ベリュー、 リチャード・カーティス 、ダニー・ボイル、製作総指揮ニック・エンジェル 、リー・ブレイジャー 、ライザ・チェイシン、
原案ジャック・バース 、リチャード・カーティス、脚本リチャード・カーティス、撮影
クリストファー・ロス、美術パトリック・ロルフ、衣装ライザ・ブレイシー、編集ジョン・ハリス、音楽ダニエル・ペンバートン。
出演
ジャック・マリクヒメーシュ・パテル、エリー・アップルトンリリー・ジェームズ、ロッキージョエル・フライ、エド・シーラン(本人役)エド・シーラン、デブラ・ハマーケイト・マッキノン、ジェームズ・コーデン(本人役)ジェームズ・コーデン、ギャビンアレクサンダー・アーノルド、ミーラ・サイアル、サンジーブ・バスカー、ジョン・レノンロバート・カーライル。
これ、アイデア凄いですよね。記憶している人が居るのも目ウロコだし、やはりジョンの生存してる世界・・誰しもが苦みを感じるビートルズの部分への夢? みたいな感じでした。歌詞がうろ覚えってのも笑えましたね。