劇場公開日 2019年9月13日

  • 予告編を見る

「愛ではなく、願望の押し付け」僕のワンダフル・ジャーニー 日高雄介さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5愛ではなく、願望の押し付け

2019年9月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

字幕版鑑賞。前作未視聴。

タイトル通りです、はい。
ドラマ部分がゴミなのは置いといて…本作の歪んだ輪廻思想、犬LOVEの皆様にはタマラナイんでしょうが
心の冷たい私にはサッパリ響きませんでした。ごめんね。

犬に限らず、人間以外にも「心」があるのは分かりますが、でも動物って絶対こんな事考えてないと思うけどなぁ…。
犬の十戒とかあるとは思えない。あいつら、「食べたい」「安眠したい」「遊びたい」を全部叶えてくれる御主人様だいすき!それ以外は考えてないぞ。
言葉を持たない者に、己の願望を押し付けちゃいけないよ。天才!志村どうぶつ園。

本作でどうしても許せない点がひとつ。最大の欠点と言っても過言じゃない。
「ハズレ御主人様」ことジョーさん…彼、何か悪い事したんか!?彼は彼で良い飼い主だったのに…。
人間がどれだけ愛を注いでも、それに応えてくれない犬もいるみたいです。これが畜生の浅ましさか。
否、あるいは最初の飼い主のあまりのエゴ(呪縛)の強さ故か。己の事しか考えられない奴は、種の分け隔てなく醜いです。嫌いだ。

生命って、消えて無くなるから尊いんじゃないのかなぁ。だったら今生では分かち合わなきゃね。

日高雄介